ばんとらいん@HSPの私から見える世界

ポジティブなこともネガティブなことも「生きやすくなるためのヒント」として発信。生きづら…

ばんとらいん@HSPの私から見える世界

ポジティブなこともネガティブなことも「生きやすくなるためのヒント」として発信。生きづらさを抱えてる人たちがお互い生きやすくなるヒントを出し合って、みんなが自分なりの答えを見つけられたらいいなぁと思います。猫が大大大好き。#HSP #内向型

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  • HSPの私から見える世界

    HSPならではの視点と感性を生かした短編エッセイです。【生きづらさ】や【辛かった体験】を軽めでちょっとひねくれた文章でつづっています。

  • HSPに生まれて~HSPの私の目には世界はこう見える

    HSPの私の目から見ると世界はこんな風に見えるんだよ、HSPの私は物事をこんな風に捉えたり考えたりするんだよ、そういうことを伝えていきます。

最近の記事

日々これ鍛錬

最近、何かと物騒な事件が多い。 「死刑になりたいから人を殺したかった」とか「誰でもよかった」とか身勝手すぎる動機にただただ唖然とする。 「誰でもよかった」と言いつつ、実際は自分より弱そうに見える相手を選んでいるから、なおさら憎々しい。 私にはひとつ心に誓っていることがある。もし犯罪に遭遇しても絶対に背中を見せることだけはしない、ということだ。 いつも不思議に思うのが、どうして人は刃物や凶器を持つといきなり「命令できる者」と「言いなりにならざるをえない者」という立場が決

    • 「大丈夫」の使いかた

      「大丈夫だよ」 声色や言い方にもよるのだろうけど、大抵は良い言葉で使われるように感じる。 言われて安心することもあるし、勇気・やる気・元気が出てくることもある。それは私にも分かる。ただ、時々ではあるが無責任な「大丈夫だよ」がやって来ることがあって困っている。 たとえば私は手に汗をかく。手掌多汗症だ。それも少々汗をかく程度の話ではない。滴り落ちるほどの汗を手のひらや足の裏にかく。 小さい頃はあまりにひどい汗に困り果て、母親に頼んで近所の病院に連れていってもらったこともあ

      • たましいの重さ

        夕方、ベランダでセミがひっくり返っていた。まだ息はある。 何かできることはないかと思ったけれど、愚かな人間の分際で自然の摂理に手を出すのはやめようと、ただ見守ることにした。マンションのベランダで土もなくかわいそうだけれど、どこからか鳥が来てくわえていくかもしれない。 ひと晩が過ぎ、早朝に見るとまだそこにいる。息もある。日差しが強くなってきた頃、様子を見ると六方向にひらいていた足が中央にまとまってきている。とうとうこの世での生を終えたらしい。生まれてきてくれて、生きてくれて

        • 動物の目に見えている世界には「線」なんて引かれていない

          最近、自宅近くで古い家屋の取り壊し工事が始まった。門扉には「害虫駆除作業中」と黄色と黒でものものしく書かれた注意を促す張り紙。 その家の前を通るたび、モヤっとした気持ちになる。害虫って言い方!誰にとっての「害」なの?って。虫たちからしてみれば、人間の方が「害人」だ。自分たちに害をなすものだから。 当たり前の話だが、この世界は人間だけのものではない。住宅地だってそうだ。人間の住む家が建っていてその土地建物の所有権なるものも存在しているけれど、それはすべて人間の都合であって、

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        • HSPの私から見える世界
          37本
        • HSPに生まれて~HSPの私の目には世界はこう見える
          43本

        記事

          「人はひとりでも生きられる」って証明したかった話

          コロナ禍がはじまった頃、「自分という存在についての疑問」「人と人との関わりへの疑問」から、しばらく人間関係をお休みしたいと思うようになりました。 私は「人はひとりでも生きられる」ということを証明したかったのです。 だからコロナ禍に乳がんが見つかったのをキッカケに、本格的に「人付き合い」を最低限まで減らしてみることにしました。 コロナ感染も怖いし乳がんの治療も始まることで、人と会わない都合のいい理由ができてしまった。絶好のチャンス到来。人はひとりでも生きられるということを

          「人はひとりでも生きられる」って証明したかった話

          HSPであることを伝える

          HSPという言葉を知り、自分の「生きづらさ」がこの気質からきているのだと気づいてから3年ほどが経った。 HSPを知って間もない頃は何でもHSPに関連づけて考えたり、HSPであるということに依存しがちだった。最近は自分の中で「HSP」と共存しようという気持ちにもなり落ち着いてきたところで、そろそろHSP気質であることを両親に伝えてみようと思っている。 伝えるといってもHSPは病気じゃないからあまり大袈裟にするのも気が進まない。だからと言って「さりげなく」伝えられるかというと

          白でも黒でもない選択

          私には子供がいません。数年前まではそのことに悩んでいたけど今はもうどうってこともなく、子供がいない自由な時間を楽しんでいるところであります。 ***  ***  ***  ***  *** (今回は不妊のことに触れますので、そういう話題は苦手…と思う方は読まずにどうぞこのページを閉じてくださいね) ***  ***  ***  ***  *** 私たち夫婦はお互い再婚同士なのですが、今の夫との子供が欲しくなったのは私が40歳手前の頃。諸事情により不妊治療はできませんで

          私は【ありがとうオバサン】になるよ

          高校生の頃、同じクラスに「リエちゃん」という美人で明るい女の子がいた。私も「りえ」という名前だ。リエちゃんとは漢字もまったく同じ。なのに、私とリエちゃんはまるで正反対だった。 リエちゃんはキラキラした派手めの女の子。私は大人しくて、言葉を変えればネクラちゃん。どう考えてもふたりの人生が交錯する可能性はない。私はリエちゃんには相手にもされないだろうな、下手したら無視されるんじゃないかなと思っていた。 ある授業で私たちは偶然前後に座ることになった。リエちゃんが前で私が後ろ。座

          私は【ありがとうオバサン】になるよ

          私がエッセイを書く理由(わけ)

          先日、お恥ずかしいヘマをやらかしました…。ちょっとした詐欺に引っかかりまして。 詐欺にあった話を聞くたび「自分だけは絶対に詐欺には引っかからない」なんて思い上がった気持ちがありました。が、そんなものは見事に打ち砕かれました。 なぜ気づけたかというと、私にそれを指摘してくれた人がいたから。ミスを指摘するなんて、きっとすごく言い出しにくかっただろうな…、私を傷つけないようメチャメチャ言葉を選んでくれたんだろうな…。そんなふうに考えると感謝しかありません。この場をおかりして改め

          私がエッセイを書く理由(わけ)

          祖父と恋愛小説

          今日は祖父の命日。 明治生まれの祖父。頑固一徹で変わり者。そんな風に語られることが多いのだけれど、私は他の家族とは少し違う見方をしている。祖父はHSP(Highly Sensitive Person)であったのではないかと。 頑固で定年を待たずにある日仕事を突然辞めて帰ってきた祖父。これには祖母もさすがに困惑したようだ。もちろん孫にはそんな話はしなかったけれど、祖父母の夫婦仲を見ていたらなんとなく分かる。 祖父母の家には祖父専用の小さい「仕事小屋」があった。小屋の中は薄

          ボブの旅立ちと「イシューのおじさん」の引退

          2020年6月「ボブ」が虹を渡ってお空へ帰って行きました。 Twitterで彼の訃報を知ったときは、会ったことのない猫さんだけれど、その旅立ちが悲しくて悲しくて涙が止まりませんでした。ボブはこの世での役目を終えて旅立っていったのだと思います。たくさんの優しさをありがとう、ボブ。 優しい目をしたボブが表紙のビッグイシューを手に、販売員さんが今日も駅前におられました。でも・・・あれ?いつもとは違う販売員さんだ…。 人見知りの私ですが今聞かないとずっと聞けないような気がして、

          ボブの旅立ちと「イシューのおじさん」の引退

          劣ってるところだって個性

          小さい頃は、人と違ってることが恥ずかしかった。自分の声も容姿も表情も大嫌いだった。 すべてが人より劣っていると感じていた。手足に汗をかくことも、運動音痴なところも。自分のすべてが嫌で嫌で仕方なかった。 人は優れていて 私は劣っている いつしか自分の中に優劣の基準を作り上げ、それを信じて疑わなかった。 自分と人を比べては、拗ねてひがんでひねくれて…。その繰り返しだった。 あれから数十年経ち、オバサンと呼ばれる年齢になって「劣っているところも私の個性」「ダメな自分も愛お

          あなたはあなたのままでいい

          「人は変われるか?」という問い。あなただったらどう答えますか? 私は「変われる」って答えます。即答だけど以下の条件付き。 ・自分を変えることができるのは自分だけ ・人のことは変えられない ***** 私は小さい頃から生きづらくて、いろいろなものにすがってきました。それっぽい書籍を読んでみたり、親類のすすめで宗教に入ってみたり。誰かに自分を変えてほしくてたまらなかった。 25歳の時に「自己啓発セミナー」と呼ばれるものに参加しました。誘ってくれた知人の「私これで変われた

          あなたはあなたのままでいい

          人はそれぞれ違う世界をみてる

          ちょっとしたもめ事に巻き込まれたことがあります。「巻き込まれた」っていう表現は私の立場からみた場合。きっと先方はそう思っていない。 あの日の出来事から今日まで、思い出してはイライラしたり悲しくなったりの繰り返し。相手を憎むこともあった。 「ふりまわされたくない」そう思って何度も嫌な気持ちを手放そうとしましたが、うまくいかない。手放そうとすればするほど、かえって嫌な気持ちが大きくなっていくのです。 もしかして、この世界は見る人の数だけ違う世界があるのかもしれない。私にとっ

          人はそれぞれ違う世界をみてる

          SNSは必要不可欠なものではない

          SNSは時に私の負担になる。 間違ったことを言っちゃいけないとか、みんなに共感してもらいたいとか、いいねがたくさん欲しいとか、そういうことを考え始めると発信することが怖くなって何も言えなくなる。 本当は自分の思ったことを感じたまま表現したいのに。 本心ではどう感じているのか分からないけど、自分以外の人はみんな自由に発信しているように見えてしまう。それが羨ましくて妬ましくて、そんな自分がまた嫌になる。 本当は私はどうしたいんだろう?ふと考える。 本当は人に共感してもら

          SNSは必要不可欠なものではない

          自分探しの旅は続く

          「一生のお願い」これまでに何回しましたか?私は数えてないけど1回ではないことだけは確か。 天職との出会いも一生のうちに数回あるかないかだと思います。(多才な人には何十回もあるのかしら?) 私の最初の就職は「超氷河期」。とりあえず正社員で内定が出ればどこでもいい!と某不動産会社に就職しました。が、そんな気持ちで決めた就職がうまくいくはずもなく、2年ほどで転職。 「私は人をサポートするのが向いてる」という自己分析に淡い希望を見出し、福祉の道を志すけれど挫折。そうだ!私の生き