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「大丈夫」の使いかた

「大丈夫だよ」

声色や言い方にもよるのだろうけど、大抵は良い言葉で使われるように感じる。

言われて安心することもあるし、勇気・やる気・元気が出てくることもある。それは私にも分かる。ただ、時々ではあるが無責任な「大丈夫だよ」がやって来ることがあって困っている。

たとえば私は手に汗をかく。手掌多汗症だ。それも少々汗をかく程度の話ではない。滴り落ちるほどの汗を手のひらや足の裏にかく。

小さい頃はあまりにひどい汗に困り果て、母親に頼んで近所の病院に連れていってもらったこともある。お医者さんは私の手のひらの汗を見るなり「今は診察で緊張してるからでしょ?大丈夫、大人になれば治るよ」と言って笑った。診察は終了。ひどく傷ついた。

小学校の体育の鉄棒の授業ではこんな一幕も。

私:「私って手に汗かくから滑っちゃうんだよ」
友人:「そんなの砂つけとけば大丈夫だよー」
結果:私の手のひらは泥水でグチャグチャ

人に「大丈夫」と伝えるときには、伝える側にもある程度覚悟を持ってほしいものだと思うが、それは求めすぎだろうか?

自分が発した言葉は思いのほかパワーを持っている。人を安心させ勇気づけることもできるが、人を傷つけることもできる。

どう使うかはあなたしだい、私しだい。【大いなる力には大いなる責任が伴う】というではないか。

あなたのお気持ちとコーヒー1杯で半日がんばれます! 私にエッセイを書き続けていくエネルギーをください!