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HSPであることを伝える

HSPという言葉を知り、自分の「生きづらさ」がこの気質からきているのだと気づいてから3年ほどが経った。

HSPを知って間もない頃は何でもHSPに関連づけて考えたり、HSPであるということに依存しがちだった。最近は自分の中で「HSP」と共存しようという気持ちにもなり落ち着いてきたところで、そろそろHSP気質であることを両親に伝えてみようと思っている。

伝えるといってもHSPは病気じゃないからあまり大袈裟にするのも気が進まない。だからと言って「さりげなく」伝えられるかというとそれも自信がない。

両親にはまだ話していないが、姉にはHSPであることを話したことがある。話を聞き終わった小学校教員の姉は「そういう子、学校にもいるよ」と一言。それだけでHSPについての話題は終了した。肩透かしを食らったような気分だった。私のことについて何か感想はないの?と質問したくなったけれど、やめておいた。姉にとっては大した話ではなかったかもしれないし、反対に受け止められなかったのかもしれない。どちらにしても姉の答えを聞いたらモヤモヤしそうな予感がしたから。

この経験があるから、両親に話すことを少し躊躇しているというのが現状。どうやって伝えようか?何から話そうか?本当に伝えたいことは何だろうか?そんなことをグルグルと頭の中で考え続けている。

たとえばHSPについて書いてある本を1冊渡してみたらどうだろう?とも考えたけれど、私がむさぼるように読んだ本であっても興味ない人にとってはただの本。両親が通読してくれることは期待できない。読んでほしいページに栞を挟んで渡すか、それとも最近は新聞や週刊紙でHSPが取り上げられることもあるから、その部分だけ1,2ページ読んでもらうのも効果的かもしれない。

作戦は練るのだけれど、「結局何が言いたいのか」「話して何をどうしたいのか」自分の中で答えが出ない。だから作戦は決行されないまま、私の頭の中の「未解決フォルダー」に保存してある。

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私の中の「小さな私」が言うことには、HSPについてお父さんお母さんに理解してほしいわけじゃなくて、私が生きづらかったんだということをただ聞いてほしいだけ…らしい。

両親も私の扱いには苦労していた。それは大人になってからも同じだったと思う。その理由が分かったのだから、そのことを両親に伝えたい。そういうことだ。

ひとりよがりの結果に終わるかもしれない。もしかしたら、あっけなく受け入れられるかもしれない。どうなるかは未知数だ。

今自分がHSP特有の「頭でっかち」になっていることは自覚している。話してみたら考えているほど実は大したことではないかもしれない。それでもやっぱり行動に移すには勇気がいる。これもHSPならではだろう。

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