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【地域と自然を学びのフィールドに生徒の探究心を高めるワクワク仕掛け人募集!-後編- 】

さつま町では地域おこし協力隊制度を活用した高校魅力化コーディネーター』を1名募集します。

『高校魅力化コーディネーター』に関する詳細はこちらから。

こちらの後編では、さつま町高校魅力化コーディネーターとして活動されている升澄子さんから、活動内容や募集される皆さんに対するメッセージ等を伺いました。

前編はこちらから。
中編はこちらから。


<インタビュー:さつま町高校魅力化コーディネーター:升澄子さん>

続いて、『さつま町高校魅力化コーディネーター』の升澄子さんからお話を伺いました。

さつま町高校魅力化コーディネーター 升澄子さん

強い信念を持ち、相手と向き合う

(Q さつま町に移住された背景は?)
升さん:東京で長年公務員をしていたのですが、30年の節目を迎えた時に今後の人生について考えてみたんです。何か新しいことを始めるには今しかいない。自分が真に必要とされるような環境に飛び込みたい。次第に、そんな想いが芽生え、次のスタート地点を探していると、ご縁もあり、さつま町と出会ったんです。移住体験で3週間程滞在し、暮らす場所としてまちの雰囲気や人が居心地良くて「ここだ!」と感じました。町役場の方とも繋がり、そこで薩摩中央高校で高校魅力化コーディネーターを募集していることを知り、応募したのが移住の決め手でした。

(Q 移住前はどんな仕事を?)
升さん:公務員の中でも国税に関わる仕事をしていました。40代になってからは、職場の人材育成に携わるようになりました。例えば、研修の企画だったり、研修後の調査だったり。職員がどう成長しているか見守りながら、サポートしていく仕事が中心でした。他にも、外部との接客も多かったです。様々な意見をもつ方々と対面し、どう向き合って、着地点を見つけていくかを鍛えられました。どの業務も信念を一本持ち、遂行にあたらないと相手に気持ちが伝わりません。協力隊でミッションを進める上で、自分で組み立て目標までどのように持っていくかという流れにも通じるものがあると思います。

生徒の伴走者として、選択肢を増やすサポートを

(Q 高校魅力化コーディネーターとしてどんな仕事を?)
升さん:週の4日は薩摩中央高校にてミッションにあたっています。『地域みらい留学365』という内閣府の事業が中心です。簡単にいうと、高校2年生の1年間、学校連携を利用し、都心から地方の学校へ舞台を変え、寮生活を送りながら他の生徒と同じように学ぶ内容になっています。例えば、教育環境づくりだったり、地域活動の支援だったり。留学した生徒に、これからの社会を生きる力を身につけるためのサポートが役割だと思っています。“できる”を増やす。将来の選択肢を広げる。それが高校魅力化コーディネーターとして、この高校で働く一番の魅力です。生徒たちの伴走者だと常に意識しています。

(Q 高校魅力化コーディネーターになってから印象的なエピソードは?)
升さん:薩摩中央高校は元々まちにあった2つの高校が統合してできた学校なんです。だからか、まちの事業者さんや町役場の皆さんにとって母校だという方も多くて。着任した際に挨拶まわりをしていると「よく来てくれたね、この学校を盛り立てていきたいと思っていたんだ」「でも、自分たちではどうすればいいかわからなかった、今度から何かあれば升さんに相談するね」と優しい言葉をかけてくれたんです。実際、高校と地域が絡むことで相談すると、皆さんがサポートしてくださるので非常に助かっています。改めて、まちに愛されている学校なんだなと感じました。

生徒が放課後に利用できるスペースを開放 『さつま未来スクール』
写真提供:さつま町企画政策課 生徒たちと一緒に

いろんな立場の人とコミュニケーションを重ねることで

(Q 今回募集する高校魅力化コーディネーターのサポート体制は?)
升さん:仕事面はもちろんですが、地域との繋がりだったり、暮らしの面だったり、仕事を支える部分を全面的にサポートできたらと思います。職員室が拠点となるので、私や先生たちの誰かは必ずいるので、小さなことでも何かしらあれば遠慮なくご相談ください。私自身、元々は教育の世界にいたわけではありません。だからこそわからない部分もたくさんあります。生徒に対する相談や探究の時間の進め方など、コミュニケーションなくしてはできない仕事です。そこを教育のプロである先生たちにすぐ相談できる環境があるというのはありがたいです。

(Q 今回募集する高校魅力化コーディネーターへのアドバイスは?)
升さん:“自分の常識は他者の常識ではない”と念頭に置いて活動しています。生徒や地域の皆さん、そして、先生方や役場の皆さんに対しても、やりたいことがあれば、それをきちんと理解してもらうための時間と言葉を尽くす必要があると思っています。ただ「やりたい」だけでは誰も動いてくれません。最初はうまく理解してもらえないかもしれません。それでも、きちんと趣旨や目的を何回も伝えることで、相手に想いは届いてきます。その先に、地域に学校や生徒を知ってもらい、生徒たちに地域の人や豊富な資源を知ってもらえる、そんなコーディネートが待っているのではないでしょうか?

薩摩中央高校校舎内にて

以上、さつま町で盛り上げるために様々な立場で奮闘されている方々の声をお届けしました。

青春時代に学校を飛び出し
まちや地域に関わる時間は今後の人生に長く残る財産になると思います。

一度は町外へ出てしまうかもしれない。

それも一つの選択です。

でも、何かしら壁にぶつかったり、苦しくなったりした時に
思い浮かぶのは故郷やそこで過ごした時間ではないでしょうか。

あの時、あの瞬間があったから、
また戻りたくなる。関わりたくなる。

高校魅力化コーディネーターの仕事は
まちだけじゃなく、未来にもずっと生徒の心に残り続ける架け橋になるものだと感じました。

この記事や募集詳細を読まれて興味を持たれた方は、さつま町へ是非飛び込んでみてはいかがでしょうか?

『高校魅力化コーディネーター』に関する詳細はこちらから。

たくさんの応募をお待ちしています。

インタビュー・撮影・執筆:上 泰寿(編集者)
取材サポート:さつま町企画政策課

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お問い合わせ
ご質問等は下記へお問い合わせください
さつま町企画政策課 地域振興係 担当:久德
電話番号:0996-24-8917
メール:ki-chiiki@satsuma-net.jp


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