【地域と自然を学びのフィールドに生徒の探究心を高めるワクワク仕掛け人募集!-前編- 】
さつま町では地域おこし協力隊制度を活用した『高校魅力化コーディネーター』を1名募集します。
『高校魅力化コーディネーター』に関する詳細はこちらから。
まず前編では、鹿児島県立薩摩中央高校と高校魅力化コーディネーターの紹介、そして、校長の中須康文さんのインタビューをお届けします。
その後、中編では、募集を担当する『さつま町企画政策課』の久德竜也さん、上司の牟田園和行さん。
後編では、さつま町高校魅力化コーディネーターとして活動されている升澄子さん。
それぞれのインタビューをまとめています。
<鹿児島県立薩摩中央高校について>
薩摩中央高校は2005年に宮之城高校と宮之城農業高校が統合し設置されました。
普通科・生物生産科・福祉科・農業工学科の4つのコースがあり、さらに、2・3年次にそれぞれの生徒の興味関心や進路希望に応じて、他学科の科目を選択して学習できる総合選択制を県内で唯一採用しています。
さつま町唯一の高校であるため、自治体や地元企業との関わりが深く、地域全体が学びのフィールドになっているのも特長のひとつです。例えば、高級格付け和牛の飼育や園芸、果樹の栽培・販売、福祉介護体験、金属加工制作、食品加工品の企画・商品化など、多様性のある魅力的な活動は、地域の方々と連携を図りながら実施しているところです。
部活動にも力を入れており
運動部は、サッカー・野球・剣道・バトミントン・ダンス・バスケットボール・バレーボール・ウエイトリフティング・ラグビー・テニスがあります。
特にウエイトリフティング部は国民体育大会における強化指定校にも選ばれ、全国大会にも出場を果たしました。
文化部は機械工作から、吹奏楽・書道・演劇・放送・調理・園芸まで幅広いジャンルが揃っています。
それぞれに大会にて多数受賞、国家検定に合格するなど着実に実績を積んでいます。
また、高校2年生の1年間、全国から他校の生徒を受け入れる『地域みらい留学365』の地域留学先高校でもあります。留学生は寮生活を送りながら、他の生徒と同様に部活動や探究活動、地域連携活動などに参加できます。
<高校魅力化コーディネーターについて>
全国的に進む人口減少により、高校の統廃合が進んでいます。地域から高校がなくなってしまうことにより、人口流出はますます進んでしまい、将来的に地域が消滅する可能性もあります。
そんな中、平成23年に島根県の離島・中山間地域の県立高校で、地域と連携した魅力ある高校づくりを目指して高校魅力化・活性化事業が開始されました。
各地でそれぞれの特色を活かした取り組みが行われ、社会に開かれた学校づくりを推進する専門人材として、その動きを支えたのが高校魅力化コーディネーターでした。
現在、全国各地に高校(もしくは教育)魅力化コーディネーターとして活躍する人材の募集・配置・活用は増えています。
高校魅力化コーディネーターの在り方は一つではなく、学校や地域によって、その役割は多様に存在しています。
昨年4月より升澄子さんが高校魅力化コーディネーターとして着任し、さつま町や薩摩中央高校、地域と連携しながら、生徒がまちや地域と関わる仕組みづくりに励んでいるところです。
昨年度は総合的な探究の時間を通じて、生徒が興味・関心を持ったことに対し、より地域に対する学びを深められるような企画を実践されました。
さらに、地域みらい留学365を利用した留学生の探究活動、地域連携活動におけるサポート等も担っています。
<インタビュー:鹿児島県立薩摩中央高校・校長 中須康文さん>
まずは、鹿児島県立薩摩中央高校・校長の中須康文さんに教員として大切にされていることや今回募集する高校魅力化コーディネーターに期待すること等のお話を伺いました。
生徒も教員も可能性を伸ばす雰囲気づくりを
(Q 教員として常に意識されていることは?)
中須さん:教員人生通してずっと変わらないのですが、関わる一人一人を大切にするということを意識しています。生徒の可能性を一ミリでも伸ばしたい。そんな気持ちで日々現場に臨んでいます。本校の最高の特徴としては生徒が活き活きと活動ができているところです。4つの学科があるので、それぞれの特色が非常に出ていて、1つの学校の中に色々な景色を見ることができます。そんな環境で過ごす生徒たちのやる気に火をつけられるような雰囲気づくりも私の役目だと思っています。
(Q 教員とのコミュニケーションはどのように?)
中須さん:教員にも小まめに前向きな言葉をかけて「今日も頑張ろう」という気持ちになれるように心がけています。私自身、4月に本校に着任したばかりなので、授業の様子を覗かせていただき、教員の現場のことを知ることから始めています。皆さん、考え方はそれぞれです。だからこそ、一人一人の考え方に共感しながら、一緒に悩み、自分なりの答えを見出していただく。生徒と同じように教員の能力を発揮できるようにも努めています。
高校存続に向けた第一歩を、一緒に
(Q 高校魅力化コーディネーターの導入背景は?)
中須さん:高校魅力化を進め、本校を存続できるようにしたい。そこが今回の募集における最終目標です。まずは、そのための第一歩として、生徒や保護者の皆さん、そして、地域の皆さんに本校に対する愛着を持っていただくことからかなと考えています。そのパイプ役として現在着任されている升さんと一緒に担っていただきたい。そんな想いから高校魅力化コーディネーターの導入に至った次第です。升さんや町のサポートもあり、この一年で少しずつ本校と地域との関わりも増えてきました。それを今後も地道に積み重ね、世代関係なく、愛される学校になれたら嬉しいです。
(Q 高校魅力化コーディネーターにアドバイスは?)
中須さん:教育現場を経験したことがない方であれば、最初はとても不安だと思うんです。その気持ちを払拭し、安心してミッションに取り組んでいただけるように職員室に席を配置し、何かあればすぐに私を含めた教員に相談できるような体制にしています。教員もですが、生徒たちも気軽に話しやすい人ばかりです。積極的に声をかけて、皆さんとコミュニケーションをとっていただけたらと思います。私や教頭など、地域のパイプ役になる際はサポートしますので、気軽にご相談ください。
<中編のご紹介>
募集を担当する『さつま町企画政策課』の久德竜也さん、上司の牟田園和行さんから、今回の募集背景等を伺いました。
中編はこちら。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?