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詩・散文

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2021年8月の記事一覧

詩・散文 「またやまにのぼりたくなったよ」

詩・散文 「またやまにのぼりたくなったよ」

やまにのぼりたくなったよ
また やまに のぼりたくなったよ
ちいさな やま だけれども
そのさんぷくには まちがいちぼうできるちょっとひらけたばしょがあって つきでたいわが ぴょんとつきでているのです
そしてその ぴょんとつきでたいわによじのぼると まちのおとがかぜになって コーコー とほほをなでるのです
するとなんだかぼくはすきとおってしまって いったいなにがぼくなのだろうかとおもってしまったり

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詩・散文 「金魚」

詩・散文 「金魚」

夜店に買われる金魚の悲し
飴色の裸電球に照らされて
虹色の悲しみが飴色に染まって
ねえ
金魚

哲学・日記・メモ「詩? それとも物語?」

哲学・日記・メモ「詩? それとも物語?」

詩?それとも物語?

●世界の開闢の瞬間に立ち会い、「開闢」に祈りを捧げまたは賛美するのが「詩」なのだとしたら、「開闢」の現場に立ち会い、「開闢」そのものを問う、その問いのstanceに固執するのが「物語」なのではないだろうか?
●「開闢」などと書くと、それは出来事の因果をさかのぼり歴史として記述されなければならない、と考えるかもしれませんが、「開闢」はそのような歴史的遡及によって知られるのではな

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