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雨の日の外あそび

2022.5.1  (日)

日曜日、天気は雨。
場所は神奈川某所、プレイパーク(冒険遊び場)


雨の日、ひとりの男の子と自然発生的に始まった、水の掛け合い。
雨という環境を最大限に楽しむことができたエピソードがあるので、紹介したい。
遊びの中にいる人として見えたものを言語化してみた。
この時の遊びの温度感、おもしろさが伝われば良いなと思う↓


ーーー

一つカップ(お椀)を持って、雨水の溜まったバケツから水をすくい、相手にかける。
水の掛け合いが始まった。
水は一発しか打てないから、外すと相手からかけられるのみになる。
だからこそ、その一発に集中する。
相手の目を見る。
少しの挙動も見逃さないいきだ。
ちょっとでもよそ見をしようものなら、前方から大量の水に自分の視界を奪われることになる。

色んな工夫があった。
横方向に水を放って広範囲に攻撃したり、縦方向に放って大量の水を当てたり、フェイントしたり、チームを組んだり、ルールを作ったり。
近くのバケツの水がなくなると、少し離れたところにあるバケツに水を求めて行く。
そして戦っている間に、またバケツに水が溜まっていく。
雨の日だからこその嬉しさだ。

一対一の戦いは、始まると、お互い広いところに移動し、お椀を構え、少しずつ距離を積める。
あまり遠くから水を放っても、分散して当たらない。
あまり近づきすぎても、相手からの攻撃をモロに受けてしまう。
いつ放つか。
そのちょうど良い塩梅、間合を探して牽制することを繰り返す。
そして、何とか良いタイミングをつかんで、相手の顔に当てた時はとてもうれしい。

そんな遊びの温度を感じ取った人が、次々に参戦する。
いつの間にか大乱闘になっていた。
その中にも、「一対一で戦おうぜ」という声があった。
一対一で戦ってる時は、外から攻撃はしないようになっていった。

それぞれ、色んな楽しみ方をしていた。
強そうな人に挑戦する人、後ろからバレずにかけてやろうといたずら心を働かせる人、「この人には普通にやっても敵わない」とチームを作る人、水の投げ方を上手い人から教わって練習する人など、ひとりひとり、瞬間で確実に本気だった。

ーーー


雨、大人はそれほど好き好むことはないように思うが、
遊びでは、雨という環境をも、楽しめてしまうということだ。

最後に、一言だけ残して終わりにしたいと思う。
これは、あるもりのようちえんの本に書いてあった言葉だ↓


「天気が悪いのではない。
私たちの格好が悪いのだ。」

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ぼくは学童やプレイパーク、ボランティア等で子ども達と関わっています。原体験がその人をつくると、『心アツくなる思い出が出来ちゃう』そんな関わりを大切にしてます。詳細はトップ記事をご覧ください 前置きが長くなってしまいました。頂いたサポートは活動の際の何かに使わせて頂きたいと思います