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「勉強は好きですか?」
「いまなにを学んでいますか?」

そう言われてドキッとしたら、もしかすると「勉強」や「学び」という言葉にアレルギーがあるかもしれません。


『2:6:2』の法則に従えば、
・本当に勉強が好きな人は2割くらい
・6割は好きでも嫌いでもなく、必要に応じてやるタイプ
・残りの2割は本当に勉強嫌い
となります。
この中間の6割はどちらでもないだけに、何かをきっかけに勉強好きにも勉強嫌いにもなり得るわけです。


わたしは教員であり、キャリアカウンセラーであり、コミュニケーションファシリテーターでもあるので、「学ぶこと」は仕事に直結します。
だから必要に追われて勉強しているうちに、少しずつできるようになった→好きになったという感じです。
特にキャリアカウンセラーやファシリテーターの学びは面白くて楽しくて……どんどんハマりましたね♪
「好きこそものの上手なれ」というように、好きになるほどに学びが深くなり、そのおかげで自分に合った学び方を身につけられました。


一方で「学び」というキーワードにピンと来ない人もかなり多いと感じています。というのも「勉強は嫌い」という声をよく聞くから。
特に高校までに「勉めを強いる」ような方法ばかりを経験すると、やらされ感が強くなり、その結果『勉強=苦痛』と刷り込まれ、勉強嫌いになってしまうようです。


でも社会に出てから気づいたのは、「好きなことはとことん調べる人がたくさんいる」という事実。

例えば、お客さんを喜ばせたいと思えば、その人が喜びそうなことを徹底して調査します。そしてもっとも喜ぶであろう方法を考え、提案し、相手を感動させることで対価とともに信頼を得るというのが、仕事では当たり前のように行われています。

逆に、相手の事情を鑑みずに、ただただ決まった通りに商品やサービスを提供するだけというやり方は、お客さんの心をつかむことは難しく、リピータになりにくい傾向があります。
もちろん仕事のやりがいも感じにくいですし、自分の工夫や努力の見返りが感じられないという副作用もあります。


これって最初から勉強しようと思って始めたのではなく、「楽しいから調べているうちに知識や技術が身についた」という結果論ではないかと思うんです。

・・・つまりこういうこと。


この「楽しい!」という感覚は、いま流行りの「推し活」に通じるものがあると思うんです。

誰かのファンになったら、きっとその人のデビューから現在までの活動を徹底的に調べて、作品を見たり聞いたり読んだり、同じファン同士で情報交換をして、「その人のことなら何でもわかる」というくらいに膨大な知識を身につけようとするはず。
そして一番喜ぶことを考えて、X(旧Twitter)やInstagram、TikTokなどのSNSを通じた応援というプレゼントを贈るわけです。

いわゆる「推し」を見つけた人は、日常生活を輝かせるほどのエネルギーを発し、おかげでいつもイキイキ&キラキラとした生き方ができるわけです。


仕事とは、お客様という「推し」に対して、たくさんの情報を集めて、あれこれを思案して「推し」を喜ばせるためのプレゼントを贈る一連の活動=推し活です。
そのためになら、どんどんと勉強するはず。それは「楽しい」から。喜んでもらえることが「うれしい」から。
そこには「勉めを強いる」という感覚はないはず。まさに「好きこそものの上手なれ」です。


ということは、仕事の本質は「推し活」なんではないでしょうか?

もし、仕事が楽しくない・つまらないと感じているなら、それは仕事を通じた「推し」に出会えていないだけかもしれません。

なにも外のお客さんでなくてもかまいません。直属の上司でも、自分の仕事の続きを行う他部署の方でも、一緒に進める部下や仲間でもOK。
とにかく「推し」を見つけることが、仕事を楽しくさせるエネルギーの源になってくれるはずですよ!


と、考えてみましたがいかがでしょうか?




明日も佳き日でありますように

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