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teatime

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#tealover

今日も「働く喜び」そのものを報酬の一部として充分に味わう。

人生には時にドラマティックなコトが起こり、乗り越えたり、時には抱えながら「最期」に向かって行く。どうしようもない時、人は意外と冷静だ。七転八倒、奮闘した挙句、「大丈夫」「いける」と暗示のように腹を括った人には、笑い飛ばしてみる方法も有効。「可哀想」と言われたり、深刻に受け止められるより、同じように笑い飛ばしてくれる人がいたら仕合わせだ。そしてそこには、本人だけのモノではなく、笑っちゃった人々にも未

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2019/11/5

やっと秋が姿を現した
空は高く空気は乾燥している
とろりとした産毛の口当たり
茶色〜オレンジ色の味わい
静かな午後に似合う
ほんわりとした紅茶

小葉紅茶 蜜香 御賞松紅優良賞

鳳凰単欉鴨屎香

ショートケーキを食べた後のような
軽くて広い暖かな香り

停滞していたモノが
ドッと動き出すような味
透明な山吹色のとろみ

あと一歩で短剣が懐から出そう

和敬清寂



わけいせいじゃく
全てのお茶の心が込められている言葉です。

「和 」互いに心を開いて仲良く
「敬」互いに敬いあい
「清」目に見えないモノまでも清らかに
「寂」 如何なることにも動じない心

「茶会の空間において、お点前をする主人と賓客(招かれている人)が、お互いの心を和らげ謹み敬い、自身も茶会の雰囲気をも清らかに、何か起こっても動じない」というような意味です。皆が同じ方向を向いてトン

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“喉が渇いたら水を飲み 心が渇いたらお茶を飲む”

“喉が渇いたら水を飲み 心が渇いたらお茶を飲む”

「茶」は、読んだり教えられたりして理解したり、出来るようになるモノでもない。

私の仕事は、ただの文化の遺伝子の運び屋だ。それが誰かの茶沼に嵌るきっかけの一つになれば幸い。一見無意味に思われがちだが、真剣に茶と向き合うのも仕事のうちだ。そして、粛々と伝えて使命を果たすだけ。

“虚の部屋で茶を啜る事は一つの宇宙で、大なるものと小なるもの双方を感じる事である。それは美でもあり又一つの道である

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雷雨の後に



いつもなら覚醒系の紅茶を選びますが、紅茶を淹れるのが面白かった小さい人に戻れるような紅茶を☺︎
しましまのエプロンを着けたムーミンママが温かく家に迎え入れてくれるような、懐かしい味わい。
udapussellawa
ウダプッセラワ

お茶が好きな人が集う
最高の場所でありますように☺︎

ここはSalon de thé okashinaohana〜可笑的花〜

受け入れがたい事実の告白をする舞台と相応しい人物が、昼下がりの可笑的花に降りて来た。不思議なコトに、世界でたった二人きり、私と友人しかいない2時間だった。

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2018/9/23

2018/9/23

秋分
あの世とこの世が繋がる日
「目に見えない世界」もまた
この世の半分

晴れの日も雨の日も嵐の夜も
転がりながら泥だらけ
お風呂に入って
さっぱりしたら
また行こう
風に吹かれてコロコロ転がり
そのうち身体はすり減り 消えて無くなり
いっちょ上がり

いつものお茶を
いつものように
それぞれに #傍らにお茶 #傍らに本
穏やかな空気が流れる #下午茶
その後、この公道杯はあの世に逝かれ

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2018/2/27

木の芽風
下午茶
#太平猴魁 2017
缶を開けると、以前訪れた、しとしと雨なんだか霧なんだか、ず〜っと濡れている安徽省黄山の太平猴魁を作る村の製茶小屋の、埃っぽいようで雨のような、それでいて製茶している匂いがしている。

不快指数も高く、しとしと茶畑への山道を上を下へと、ちょっと滑ったりしながらクタクタでドロドロで着いた村には、決して明るくない日常が広がっていた。ざわざわとして、働く人達や、お

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