可笑的花

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境界線がなくなる時

金魚の健康には青水が良いとのことで、たまに青水擬きの藻をあげると、美味しいそうにパクパク食べる。きっと「ごはんですよ」のような、いぃ匂いがしているんだろう。 水槽には、金魚が消化不良になると透明なヒラヒラがふわりと浮く。藻を食べた翌日は、深緑の塊が沈んでいる。それをほくそ笑みながらスポイトで吸う。 (青水擬きの)藻の舞う鉢に、泳ぐ金魚を眺めていると、金魚の健康を願う気持ちと、自己満足の、とても良い事をしたような気分になれる。 そして私もモワモワとした透明な黄緑の液体を飲

    • きっと忘れる

      眠っている体から抜け出して、 自身が希望する(魂の)世界に泳ぎだす。そこでは丁度良いモノ同士、自他の境界線が無くなり、液体のように形も無くなる。 消化してない、懐かしい匂い、辛い声、過去の嫌だった感情、誰だかもわからない幸せしかない光と影。過去や現在は知っているから何だかわかるけれど、きっと自分の脳に映っている95%以上は、わかりようもない未来だったり、他の誰かの過去や現在だろう。全ては100%ですら無い世界。 そこでは会いたい人に会おうと思えば会えるけれど、そこでも「憧

      • 可笑的花のCHAIの作り方

        〜材料〜 好みのホールスパイス CHAI用茶葉9g 熱湯160cc 濃いめのミルク 160cc パウダースパイス 〜作り方〜 1.ミルクパンに、お好きなスパイスを入れ、火を点けます。焦がさないように、温まるまでにスパイスを叩いて香りを出します。 2.ミルクパンが温かくなったら、熱湯を160cc注ぎ、茶葉を入れ沸騰したら3分間、弱火で煮ます。 3.器にティーストレーナーを入れ湯を注いで温めておきます 4.ミルクを注ぎ、噴きこぼれる寸前で火から離し、弱火で3分煮ます。お好み

        • 2020/4/10

          街は穏やか。 されど私は、追い立てられながら、怒りながら、続けるために考え続けている。普段、何の気なしにしていた文字通りのチェックも、これで安心なんだろうか?次は? とりあえず通常の仕込みをしてみたり、お茶会やもろもろのイベントのせっかくのご予約に、こちらから延期の申し出をしたり。 ぐるぐるぐるぐる、進まない。 昨日、「雪山で遭難しかけた思い出」を話してくれた人が居た。周りの人はあっちだこっちだと道を探す中、足も異常に冷たくなり、実は自分は初めからゴーグルの中で泣いて

        境界線がなくなる時

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        • 緑茶
          11本
        • うっとりするような小さな奇跡
          51本
        • 中国茶
          22本
        • オカシナハナシ
          18本
        • 紅茶
          10本
        • ここはSalon de thé ~可笑的花~
          8本

        記事

          2020/2/15

          冷たい空気の中 松の落ち葉が積み上がった地を ふっくらふっくら歩いて行く 靴の中の足が感じている 春の熱を

          今日も「働く喜び」そのものを報酬の一部として充分に味わう。

          人生には時にドラマティックなコトが起こり、乗り越えたり、時には抱えながら「最期」に向かって行く。どうしようもない時、人は意外と冷静だ。七転八倒、奮闘した挙句、「大丈夫」「いける」と暗示のように腹を括った人には、笑い飛ばしてみる方法も有効。「可哀想」と言われたり、深刻に受け止められるより、同じように笑い飛ばしてくれる人がいたら仕合わせだ。そしてそこには、本人だけのモノではなく、笑っちゃった人々にも未来の種がこぼれていたりする。 世間の常識の範囲内でぬくぬく生きて来れた人はラッキ

          今日も「働く喜び」そのものを報酬の一部として充分に味わう。

          好喝トンネル

          「いつ、誰と飲もうか」と大切にとっておいた、この最後の一握のお茶を、「この人なら、このお茶の価値がわかるのでは。」という感だけで、初めて会って数分の方と呆気なく開けてしまう。偶然にも、以前から飲んでみて欲しい方もいたので「時」が来たのだ。 その人は、構わず話しを進めるお連れの話を聞きながら、公道杯をスンスン嗅ぎ、こちらで茶を飲む私に目配せした。「好喝」のトンネルが繋がった。 その後、彼はスマホのアルバムを開いて「毎日、この茶壺でお茶を飲んでいる」と言うので、私も「あの蓋碗で

          好喝トンネル

          文字の向こうは

          先週、小さい人のお財布から飛び出して行った10円玉。 今日、小さい人が見つけた。 ホントにコロボックルが、小さい人を待っていたような「あったよ」 帽子マジックをしてくれて、マジックのタネでもある「お茶の種」が帽子から転がって行った先にあったらしい。 それとも、粋な10円の渡し方を1週間考えていたのか⁉︎ 可: お金は大事にしないとね。武器になるから。(アイテム、道具と言うべきだった。) 小: 一番強い? 可: 一番は愛じゃない? 小: 愛って何? 可: 目で見るモノじ

          文字の向こうは

          2019/11/5

          やっと秋が姿を現した 空は高く空気は乾燥している とろりとした産毛の口当たり 茶色〜オレンジ色の味わい 静かな午後に似合う ほんわりとした紅茶 小葉紅茶 蜜香 御賞松紅優良賞

          コロボックルがさ。。。

          いつもより早く、カンパーニュを迎えに来た小さい人のお財布から、硬貨達が勢いよく飛び出してしまいました。 小:どぉしよう。大事件だ。。。パンが持って帰れない。 10円玉〜!何処行ったの〜?出て来て〜 と、二人で店中を、靴の中も、扉の外まで探し回りましたが、10円大玉2枚だけは出て来てくれませんでした。 可:出て来たら捕まえとくわ。だから今日はパン持って帰ったら?暗くなって来てるし。 小:でも〜僕にとっては(大事な)20円だよ。 パンがぁ。。。ママが知ったら怒るよ

          コロボックルがさ。。。

          鳳凰単欉鴨屎香

          ショートケーキを食べた後のような 軽くて広い暖かな香り 停滞していたモノが ドッと動き出すような味 透明な山吹色のとろみ あと一歩で短剣が懐から出そう

          鳳凰単欉鴨屎香

          和敬清寂

          わけいせいじゃく 全てのお茶の心が込められている言葉です。 「和 」互いに心を開いて仲良く 「敬」互いに敬いあい 「清」目に見えないモノまでも清らかに 「寂」 如何なることにも動じない心 「茶会の空間において、お点前をする主人と賓客(招かれている人)が、お互いの心を和らげ謹み敬い、自身も茶会の雰囲気をも清らかに、何か起こっても動じない」というような意味です。皆が同じ方向を向いてトンネルに入るのではなく、それぞれの世界が大切にされ、円く隣り合う感じでしょうか。

          和敬清寂

          *Moderato cantabile〜

          楽しみに待っていた今年のUvaに ス〜と躱される。 「基本に戻ってみたら」と 脳みその奥から声がした。 茶葉の量は多めに 蒸らし時間は長めに ソーサーまで温めて 熱い鮮烈な紅茶も好きだけれど このお茶と美味しい時間をご一緒するには 「基 もとい。」 適切な距離を保つ。 スレスレを味わう。 ふふふと笑ってくれた。 UVA HIGHLAND Tea Estate

          *Moderato cantabile〜

          今日の小さい人とのお茶の時間。 可:コロコロのお茶を飲みませんか? 小:ツブツブ。。。粒々だね。 小:葉っぱが膨らんだ。 その呟きに私の心が膨らんだ☺︎

          今日の小さい人とのお茶の時間。 可:コロコロのお茶を飲みませんか? 小:ツブツブ。。。粒々だね。 小:葉っぱが膨らんだ。 その呟きに私の心が膨らんだ☺︎

          非常想喝奶茶

          喝奶茶時間到了 茶葉比平常多 牛奶也要加熱 淡淡的咸味 不要加糖 比例各一半 とってもミルクティー気分☺︎ いつもより茶葉多め 蒸らし時間も気持ち長め ミルクもしっかり温めて 僅かな旨塩味 砂糖は無しよ 割合は半々と言うか倍の気持ちで。 Super MilkTea Time ☺︎

          非常想喝奶茶

          2019/10/8 24℃ 秋が来るのを待っていたように 咲いた☺︎ 雨が降ってきた。 #きっと朝顔

          2019/10/8 24℃ 秋が来るのを待っていたように 咲いた☺︎ 雨が降ってきた。 #きっと朝顔