きっと忘れる

眠っている体から抜け出して、
自身が希望する(魂の)世界に泳ぎだす。そこでは丁度良いモノ同士、自他の境界線が無くなり、液体のように形も無くなる。
消化してない、懐かしい匂い、辛い声、過去の嫌だった感情、誰だかもわからない幸せしかない光と影。過去や現在は知っているから何だかわかるけれど、きっと自分の脳に映っている95%以上は、わかりようもない未来だったり、他の誰かの過去や現在だろう。全ては100%ですら無い世界。

そこでは会いたい人に会おうと思えば会えるけれど、そこでも「憧れ」は「憧れ」の存在として融合する事は無い。けれど、それすらも他と融合していたりする。

目が覚める時に、また自分の身体という器に戻る。大体の自分の成分が元の器に戻る。その時、少し足りなかったり、何だか多かったりする。たまには私の成分が他と融合したまま行ってしまう事もあるだろう。
産道のような空間を出て行く時、他に「さよなら、また会う時まで」と自覚がある。そしたら目が覚める。

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