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天職ですか?

今回の問題提起はキャリアデザインについてです。
自分自身の仕事、天職ですか?
自身のキャリアデザインはありますか?
キャリア・トランジションにどう向き合いますか? です。

もくじ
1 理学療法士という職業、天職ですか?
2 キャリアデザインとは
3 キャリア・トランジションとは

1 理学療法士という職業、天職ですか?

理学療法になぜなろうとしたのですか?
今まで多くの人によく質問してまいりました。もちろん自分自身にも時々語りかける時間を作り初心に戻ろうとしています。

仕事を通じ出会った人々、患者様も含め、様々な語らいの中でその方々の仕事観や世界観に触れるときがあります。

自分の理学療法士という仕事、天職なのだろうか?と・・・

私自身の場合、天職とは言い切れないけど天職と言いたい!
そう思う1人だと思っています。

天職とは一体なんでしょうか・・・

広辞苑第7版によれば
天職・①天から命ぜられた職 (ア)天子が国家を統治する職務 (イ)神聖な職務 (ウ)その人の天性に最も合った職業

と示されています。ちなみに天性とは・・・

天性・①天から受けた性質。生まれつきそなわっている性質。

・・・。
天から受けた性質なんでしょうか・・・。
この性格で大丈夫でしょうか?
自問自答は続きます。

理学療法士という職業を選んでしまった自分。
天から受けた性質。性格?
天から命ぜられた職業なのだろうか。

細かいこと考えればきりがありませんが、私自身理学療法に関することを生業にしていること自体は、本来あるべき自分自身の姿をうまく表現できていると思うので、天性であり、天職であると解釈できます。


2 キャリアデザインとは

キャリアデザインについて真剣に考えたこと、私自身はなかったです。
仕事したての時は、目の前の業務で一杯いっぱいですし、1日1日を過ごし、1年があっという間にが過ぎ、また新しい患者さんと出会い、スタッフと出会い、また1年が過ぎていく。

卒後3年目くらいまでは上記のパターンでした。
卒後3年目といえば、このような文献がありました。

所 正文: 若者のキャリアデザイン構築のための社会的支援 : 大学新卒 3 割 ・ 3 年以内退職にどう対応するか 立正大学心理学研究所紀要 第15号(2017)79ー89

この論文によると、

大学を卒業して就職した若者のうち、3人に1人が3年以内に初職を辞めてしまうという現象が1990年代半ばより続いている。『若者はなぜ3年で会社を辞めてしまうのか』(城,2006)が反響を呼び、若者の早期退職問題は、大きな社会的関心を集めている。中学卒の 7 割、高校卒で5割が初職を3年以内で辞めてしまうことから、「 7・5・3 現象」という用語も生まれている。

としています。これには続いて以下のように示され、キャリア教育の重要性が示されています。

現代の若者の大半は、仕事が面白くない、労働時間が長い、給与や福利厚生がよくない、会社の雰囲気が合わないといった理由で早期退職に至っている。入社前の期待と入社後の実態との食い違いから生じた、いわゆる不適応による退職である。

この論文は理学療法士の現場調査ではないため、全てが合致するとはいえないものの、上記のような現象は起きていないだろうか?職場の自己点検は必要であると考えます。

ではキャリアデザイン、どう考えて行ったらいいのでしょうか。

日経文庫から出されている書籍

大久保幸夫 著 キャリデザイン入門[I](基礎力編)〈第2版〉日経文庫 2018


にはとても簡潔明瞭にキャリアデザインについて示されています。

以下の図に示されているように、自身のキャリアデザインを計画しようとするときには、自身としっかり向き合う(内省すること)必要があり、自身の人生をどう送るか、それには他人がどう見るかなどは関係ないとしています。

改めて図の三つの問いを考えてみる価値は大きいと思います。


3 キャリア・トランジションとは

聞き慣れない言葉ですね。キャリア・トランジションとは何でしょうか。

キャリア・トランジションとは、先の書籍に以下のように示されています。

「キャリア・トランジションとは、転機もしくは節目という意味」

つまり、人それぞれの人生の転機において、

まず一旦受け止め、キャリアは偶然性が支配するものという考え方も持ち合わせていると、自律的にも受動的にもその中から自身のキャリアを見つめていける

と感じます。

まさに自分自身はこの繰り返しでした。
自身の望むべき道も自律的に見つけられましたし、組織の一員である以上、勤続年数に従い組織から求められるキャリアの提示もありました。

どちらにも柔軟に対応できる人材になれるよう、少しづつ準備は必要かもしれません。

では、その準備はと何をどうしたら良いのでしょうか・・・

図に示されているように、職業能力を磨くしかないのでしょう。
ある程度の努力なしではキャリアは構築されないと言えると思います。

何を磨くかは自分次第。何を磨いたらいいのかわからないと真剣に悩んでいる人もいますが、そういう人たちは、

キャリア・トランジションをまず一旦受け入れ、何かしらの転機や節目に触発されて、偶然の中から見出されるキャリアに目を向けてみる

のも一理あるとあると思います。

キャリアデザインは自分自身が描くものです。
人生の主人公はあなた自身です。
あなたがキラッキラに輝くこと。それことが周囲の幸せです。
キラッキラに輝くこと。それがきっと天職なんだろうと思います。


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