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そのリスキリング、失敗しているかも?

空前のブームであるリスキリング。

例年以上に各社も人材育成に投資しています。しかし、せっかく研修したのに効果が上がっていない会社もチラホラ...

なぜでしょう?


リスキリングは、単なる"学び直し"ではない!


リスキリングとは、「企業が従業員に対して、全く異なる業務や職業に就くために、必要なスキルを獲得させること」です。

つまり、"学び直し"が目的ではなく、新しい業務・職業にチャレンジしてもらうことが目的です。

"研修を受講させたものの目の前の仕事は同じ"という状態は、リスキリングとは言えません。

むしろ、目的を達成していない時点で、"失敗"していると言っても良いでしょう。


リスキリングしても、新しいスキルを活用できる場がない?


こう考えると、実はリスキリングに取り組む企業の中には、失敗しているところもあるのではないでしょうか。

例えば、研修などを充実させたは良いものの、リスキリングで得たスキルを活かす場を用意していない状況です。

「学びっぱなしで終わらせていない?」こうした指摘にギクッとされた方もいらっしゃることと思います。

ただ、そんなことは経営も人事もわかっています。

難しさがあるのは、肝心の"新たなスキルを活用できる場"がないということです。

というのも、成長著しい企業であれば、新しいスキルを試す場は多いでしょう。また、人材も足りない状態であれば、未経験だとしても任せざるを得ないところもあります。

しかし、歴史のある企業は決してそうはいかない部分があります。これがリスキリングが失敗しやすい構造的な問題です。


リスキリングは、事業改革とセットで断行すべし…とは言うものの?


リスキリングは単体では成立せず、停滞する事業改革とセットで断行しなければ効果を生みにくいと言えるでしょう。

ただ、リスキリングを主導する人事側と、事業改革を主導する事業側との足並みが揃っていないのも、状況を難しくさせている理由のひとつ。

さらに、事業改革を!と言うのは簡単ですが、すぐにできるものではありません。特に長い歴史のある事業ほど、メスを入れるのが難しいものです。

このようにリスキリングは従来の人材育成とは質感が異なり、かつ、構造的な問題も存在しています。

こうした全体像を捉えながら、リスキリングを取り組みたいですね。

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