小木曽健

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小木曽健

取材・ご依頼はTwitterDMまで https://yahoo.jp/kFWhqA(著書一覧) https://bit.ly/39a24iR(ヤフーニュース)

最近の記事

パンと味噌汁・・・②

 先日、味噌汁にパンを突っ込んだ土井善晴先生が、フォロワーを説教したら周囲がほっこりしたという、ちょっとなに言ってるか分からない事件がありまして……  この話題からは「多様性」と「表現の自由」の2つを同時に学べてお得だね、というお話の続きです。  幅広く許容したい「多様性」、嫌なものは嫌と言いたい「表現の自由」、パッと見、相反するように思えますが、実は両者には 「ガマン」 という共通点があるのです。  多様性。それは多様な価値観、文化、嗜好……中には「私は苦手だな」

    • パンと味噌汁・・・①

       先日、味噌汁にパンを突っ込んだ土井善晴先生が、フォロワーを説教したら周囲がほっこりしたという、ちょっとなに言ってるか分からない事件がありまして、さっそくJ-CASTニュースが記事にしていました。 土井先生が「味噌汁にパンを浸した写真」を投稿したところ、あるフォロワーが「ちょっと苦手かも」と軽くリプライ。すると土井先生が突如としてキレる、キレまくるという、実にTwitterらしいほっこりエピソードです  実は私たち、この話題から「多様性」と「表現の自由」の2つを同時に学べ

      • 笑いとオリンピック

        誰かと揉めてしまった、険悪になった、そんな時に使えるテクニックの一つに「相手を笑わせる」というコミュニケーション技法があります。ネットやSNSでトラブルになった際、特に効果を発揮するワザで、 「人は、相手の振る舞いを見て笑顔になってしまうと、その人を嫌いになれなくなる」 という特性を応用したものです(河野太郎氏のTwitterを見てると、この特性をうまく活用しているなあと感心します)。 オリンピック開会式で披露された「ピクトグラム」のパントマイムは、世界中で40億人が視

        • 飲み屋で冷たくされたら…

          旅行どころか出張すらNGな日々ですが、こんな状況もいつかは終りを迎えます。「その日」に備え、全国1500泊以上、東京以外なら割と詳しい出張おじさんが、旅先で役立つ小ネタを紹介します、というか忘れちゃいそうなので書かせて下さい 旅先でふらりと入る飲み屋さん。アタリの店もあれば、ハズレの時もあり、適当に選んだお店が、何年も通い続ける「大事なお店」になることもあります。 そして残念ながら、ごく稀に「ああ、今日は大ハズレだ」という日もありまして……私にとっての大ハズレは、店から歓

        パンと味噌汁・・・②

          「恋」と「愛」の違い

          講演後の質疑は、毎回「なにを聞いてもいいぜ、オメーらの疑問なんて、どうせ即答できるんだから」と生徒たちを煽り、無駄に自分を追い込むスタイルなんですが、そのおかげで「予想外」の質問をされることも…… 「恋と愛の違いってなんですか?」みなさんは、数百人の中高生に囲まれながら、こんな質問をされたことありますか? 私はあります。血で涙を拭い、涙で血を洗うようなハードな日々を送る私にとって、こんな試練は日常茶飯事。よろしい、お答えしましょう。  「自分の気持ち」が気になるのが恋、

          「恋」と「愛」の違い

          全米面白おじさんの悲劇

          先週、アメリカの面白おじさん「ドナルド・トランプ」のTwitterアカウントが、永久停止・出禁というペナルティを喰らいました。暴動を煽る投稿をしたから、と言われていますが、これ「マスメディアがもう少し掘り下げるべきでは?」という出来事だったように思います。 まずアカウント停止された理由ですが、厳密には暴動を煽る投稿をしたからではありません。「Twitterの利用規約に違反した」から停止されたのです。アメリカにも表現の自由があり、自分で責任を負えば、言ってはいけない、書いては

          全米面白おじさんの悲劇

          なまはげとランボー

          ウチには子供がいませんが、幸いなことに「子供を育てたこともないクセに、ネット教育とか語ってんじゃねえ」というおバカさんには、過去一度もお会いしたことがありません。春の夜明けのように穏やかな私の人柄と、人徳によるものでしょう、有り難いことです。 実は「子育て経験もないのに、なんだか申し訳ないなあ」と思いながら講演していた時期もあったんですが、全国の中高生からの相談を聞いていると「もし親の立場だったら冷静に回答できないな…」という内容も多く、やがて気にならなくなりました。 例

          なまはげとランボー

          本が出ます④「13歳からの『ネットのルール』」をちょっと公開

          (③「フェイクニュースの見分け方は?」はこちら)  全国の中高生から寄せられた、ネットに関する本気の一問一答「13歳からのネットのルール」。メイツ出版のご厚意で一部を公開できることになりました。子供たちは今、ネットにどんな疑問を持ち、何を知りたがっているのでしょう、さっそくご覧ください! 友達がSNSでいじめにあっています SNSで友達がいじめられているみたい。助けてあげたいけど自分がターゲットになるかも、と思うと怖くて何もできません。  いじめ被害にあっている人にとっ

          本が出ます④「13歳からの『ネットのルール』」をちょっと公開

          本が出ます③「13歳からの『ネットのルール』」をちょっと公開

          (②「AIが仕事を奪う?」はこちら)  全国の中高生から寄せられた、ネットに関する本気の一問一答「13歳からのネットのルール」。メイツ出版のご厚意で一部を公開できることになりました。子供たちは今、ネットにどんな疑問を持ち、何を知りたがっているのでしょう、さっそくご覧ください! フェイクニュースの見分け方は? フェイクニュースに気をつけろと言われますが、どうやって見分けたらいいのでしょう?見分ける方法はありますか?  フェイクニュースとは「ウソ」「デマ」「間違った情報」

          本が出ます③「13歳からの『ネットのルール』」をちょっと公開

          本が出ます②「13歳からの『ネットのルール』」をちょっと公開

          (①「有名人と友達になりたい」はこちら)  全国の中高生から寄せられた、ネットに関する本気の一問一答「13歳からのネットのルール」。メイツ出版のご厚意で一部を公開できることになりました。子供たちは今、ネットにどんな疑問を持ち、何を知りたがっているのでしょう、さっそくご覧ください! AIが仕事を奪う? 私たちが大人になる頃には、世の中の仕事の4割が、AIによって消滅すると聞きました。 本当ですか?  AI=人工知能。今は人間がやっている仕事も、やがてAIによる自動化が進み

          本が出ます②「13歳からの『ネットのルール』」をちょっと公開

          本が出ます①「13歳からの『ネットのルール』」をちょっと公開

           全国の中高生から寄せられた、ネットに関する本気の一問一答「13歳からのネットのルール」が、11月17日メイツ出版より発売されます。  中高生✕41人の疑問・質問に答えつつ、保護者さんからのお悩み相談まで収めたブラボーなこの1冊。何とメイツ出版のご厚意で一部を公開できることになりました。子供たちは今、ネットにどんな疑問を持ち、何を知りたがっているのでしょう、さっそくご覧ください! 有名人と友達になりたい憧れのタレントと仲良くなりたい。 ネットを使えば友達になれますか? 何か

          本が出ます①「13歳からの『ネットのルール』」をちょっと公開

          テラハ事件を「お気持ちヤクザ」のオモチャにしてはいけない(の続き)

          (前半はこちら) ー「書いちゃダメ」はダメー 誤解を恐れずに言えば、リテラシーの低い人達によるいわれのない誹謗中傷も「表現の自由」、制限してはいけません。これ言うと怒り出す人がいますが、そもそも「表現の自由」という呼び名が間違いで、正しくは、  ✕表現の自由 じゃなくて  ○表現の責任 ですからね。「好きなことを自由に主張して良い権利」じゃなくて「好きなことを自由に主張し、その責任を自分で背負う義務」です。 「殺すぞ」と投稿するのも自由。責任とって逮捕されて下さい。相

          テラハ事件を「お気持ちヤクザ」のオモチャにしてはいけない(の続き)

          テラハ事件を「お気持ちヤクザ」のオモチャにしてはいけない

          テラハ事件については、取材はもちろん、中高生からも「どう思うか」といった質問をたくさん頂きました。都度、自分の考えをお伝えしてきたんですが、同時に事件後の動きにモヤモヤしていたんですね。 過去の投稿を慌てて削除する人、「私も傷ついた人です」界隈の盛り上がり、新ビジネス!と勢いづき大コケする弁護士先生……皆さん、人が亡くなった事件で何やってるんでしょうか? ー北の国からー 世の中には「100%フィクション」のドラマですら、登場人物に本気で腹を立て、憎み、バッシングする人がい

          テラハ事件を「お気持ちヤクザ」のオモチャにしてはいけない

          子供を狙う犯罪者、その「手口」

          学校の休校が続くと、子供を狙う犯罪も活発化します。実は最近、子供達から全く同じ「手口」の犯罪被害について、立て続けに相談がありました。大人の方々にも是非知っておいて頂きたく…… 「SNSに載せた顔写真や学校、部活などの投稿が勝手に保存されて『ばら撒かれたくなかったら言うことを聞け』と脅されています、どうしたらいいでしょうか?」 そもそも、一般公開された何の変哲もない情報を保存して脅すなんて、大人なら「こいつバカだな」で終わりですよね。そこが犯人の狙いです。 彼らのターゲ

          子供を狙う犯罪者、その「手口」

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          ⑧はこちら ネットで絶対に失敗しない方法とは  と、ここまでお話しましたが、さすがにコレは最悪の最悪、スーパーレアケース。普通はどんなにひどい炎上でも、こんなに長期間、引きずるようなことはありません。必要以上に怖がり過ぎないでください。ネットなんてただの道具ですよ。でも……  もし、あの動画でいじめられていた子が、いじめに耐え切れずに電車に飛び込んだら、さっきお話したすべてが、本当に起きます。実際にそうなっている事例があります、現在進行中のやつもあります。  もちろん、い

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          ⑦はこちら 炎上の本当の恐ろしさ  例えば、あのいじめ動画の加害者たちがしっかり反省したとします。ちゃんと頭も下げて、心も入れ替えて、勉強も運動も頑張ったとします。その結果、なんと数年後、私立高校の推薦合格を取ることが出来ました。それくらい頑張ったんですよ。そして晴れて合格通知をもらえたその日に……取り消されました。私立高校にこんな電話がかかってきたからです。 「オマエら間抜けな学校だな。あの子、昔ナニやったか知ってる?そんな人間に推薦合格出しちゃうなんて、オマエらいい笑

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