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本が出ます④「13歳からの『ネットのルール』」をちょっと公開

(③「フェイクニュースの見分け方は?」はこちら

 全国の中高生から寄せられた、ネットに関する本気の一問一答13歳からのネットのルール」。メイツ出版のご厚意で一部を公開できることになりました。子供たちは今、ネットにどんな疑問を持ち、何を知りたがっているのでしょう、さっそくご覧ください!

目次

友達がSNSでいじめにあっています

SNSで友達がいじめられているみたい。助けてあげたいけど自分がターゲットになるかも、と思うと怖くて何もできません。

 いじめ被害にあっている人にとって、いじめの加害者=「敵」です。では、何もせずただ黙って見ているだけの、まわりの人たちのことは、どう思っているのでしょう?「あなたは私の敵? それとも味方? 私をどう思ってるの?」なんていちいち確認できませんよね? だから、見ているだけの人のことも、「敵かもしれない」と警戒しながら過ごしているんです。自分のまわりすべてが敵かも、なんて相当キツイと思いませんか? いじめている人間は、その幼さが変わらない限りどうにもできませんが、「見ているだけ」という人なら、今すぐにできることが、1つだけあります。
 SNSでいいから、匿名でいいから、「俺はお前のこと、嫌いじゃない」「私は敵じゃないよ」とこっそり伝えてください。それだけで、いじめられている人の気持ちがどれだけ救われるか。その一言が、「全員が敵」という状況を変えてくれるんです。

いじめ

イラスト:YAGITwitter

 自分がターゲットとなるかも、と恐れるのは当然です。大人でも怖いです。ですが匿名で「私は味方、敵じゃない」と伝えることはそんなに難しくない。SNSは、そんな使い方もできるんです。
 そういう人が1人でもいればいい。2人、3人いればもっといい。10人、20人、100人になったら……。どうかあなたも、そのうちの1人になってください。

最後に…

 みなさん、もしこれからの人生で、「もうダメだ」「これは無理」「あきらめた」なんていう場面に遭遇したら、あるいは、今まさにそんな状況だったとしたら……、あきらめる前にこう考えてください。世界には、自分と同じ立場で、同じ困難に直面した人間が、少なくとも数百人はいるはず。中には、この困難を何とか乗り切ったヤツが数人はいるだろう。つまり、この困難を乗り切る方法が必ずある。私はまだそれを見つけていないだけ。見つけずにあきらめるのはもったいない。だから解決法を探そう、ネットで。
 ネットは知恵を共有するための道具です。人間には「伝えたい」という本能があります。会ったこともない、見事にその困難を乗り切った誰かが、必ず解決法のヒントを、ネットのどこかに残しています。広大なネットの海のどこかに、答えが置いてあるんです。あなたに見つけてもらうのを待っています。あなたはまだ、見つけていないだけ。だからあきらめない。困難って、かならず解決策と一緒に生まれてくるんですよ。だからそれを取りに行きましょう、ネットで!

メイツ出版さんのご厚意による、発売前の一部公開でした。こんな感じで、中高生✕41人の疑問・質問に答えつつ、保護者さんからのお悩み相談まで収めたブラボーな1冊本に仕上がっております。よろしければ ぜひ

本が出ます①「有名人と友達になりたい」
本が出ます②「AIが仕事を奪う?」
本が出ます③「フェイクニュースの見分け方は?」

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