オガワヒカリ

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オガワヒカリ

コトバをつむぐひと。 https://ogawahikari.crayonsite.com/ 好きなもの→青春/音楽/電車/ビル群/西新宿/隠れ家的BAR/キュアドリーム/ミルキィローズ/ちいかわのラッコ師匠/カエルグッズ

マガジン

  • 私と菩薩

    note創作大賞2024/エッセイ部門/私と菩薩置き場

  • オガワヒカリのひとりごと。

    エッセイだったりナイショ話だったり。小説の裏話もあるかも。

  • バンビィガール

    note創作大賞2024/お仕事小説部門/バンビィガール置き場

  • 恋愛小説、書けません。

    note創作大賞2024/恋愛小説部門/恋愛小説、書けません。置き場

  • Diary

    オガワの日記。

最近の記事

出会い系サイトで「ひとり出会いたくない系」をやっていたら、いつの間にか出会い系で知り合った男性と結婚していた話。

出会い系サイト。 愛と欲望の渦巻く男女の密やかな交流所。 今ではマッチングアプリが出会いの場所になっているけれど、2010年当時はまだ主流ではなく(そもそもスマートフォンを持っている人がそこまで多くなかった)真面目に出会いを求めている人は、有名な出会い系サイト(Y〇hoo!パートナーが代表的)に課金をして入会する、そういう流れがあった。それ以外だとm〇xiなどのSNSで趣味が同じ人と出会ったり。私の周りでも出会い系サイトやSNSで結婚したという人は割と多い。 そして私はとい

    • 私と菩薩

      はじめに 私:筆者オガワヒカリ。駄文製造機。かわいいもの好き。ヘッダーの画像は敬愛する「かえるのピクルス」。 菩薩:オガワの夫。かわいいもの好きな子供おじさん。某サンリオの「みんなのたあ坊」に髪型が似ている。 菩薩の由来 タイトルだと誤解を招くので、一言。決して仏教好きではない。 夫のニックネームが菩薩である。理由は「菩薩のように優しいから」なのだが、仏教上の菩薩って優しいのか? という疑問点が残る。 兎にも角にも夫は菩薩であり、菩薩は夫である。信じられないかもしれな

      • 小説を書く人に100の質問(名刺代わりにお受け取りください)

        唐揚げにはやっぱりビールですよね。どうもオガワヒカリです。 以前にも答えたことがあるのですが、もう一度自分を振り返り。 コーラハイボールも唐揚げにはいいですね。 Q.1 筆名(ペンネーム)を教えてください。 オガワヒカリと申します。 Q.2 筆名の由来は? 高校のそばの川の名前と高校の建っていた場所の別名から。 Q.3 主にどんな小説を書いていますか?(長編・短編・掌編など) なんでも書きます(気が向けば)。 Q.4 主にどんなジャンルの作品を書いていますか? 青春が

        • 【お仲間募集】6/29(土)ぼっち参加ですが、お仲間いませんか?

          おはこんばんちは、オガワヒカリです。 皆さまはこちらに参加されますか? 私は7月から仕事で少々身動きが取れなくなるので、これを機に応募した作品を見直すために参加しようと思ってポチッと参加ボタン押してしまいました。 が。 ぼっちであることに気がつきました……(大号泣)。 note仲間さんが欲しい! 色々創作について語りたい!! よろしければ田舎者と仲良くなってやってもいいぜ! な、お心広い方いらっしゃいましたら是非是非コメント欄にて挙手お願いいたします! ぼっちでも

        出会い系サイトで「ひとり出会いたくない系」をやっていたら、いつの間にか出会い系で知り合った男性と結婚していた話。

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        記事

          あとがきにかえて。(バンビィガール)

          おはこんばんちは、オガワヒカリです。 本日、『バンビィガール』最終回をアップいたしました! 14万文字ギリギリという綱渡り文字数でしたが(笑)終わることが出来て嬉しい気持ちと淋しい気持ち、両方あります。 オープニング→エンディング→その他の章という順番で書いたので、14万文字リミットが怖くて怖くて……(震)。最後の方は電卓叩きながら書いていました。マジです。 この物語は私の経験が基になっています。登場人物のモデルになった方たちには本当に感謝しております。この場を借りてお礼申

          あとがきにかえて。(バンビィガール)

          小説:バンビィガール<8>さよならバンビィガール【終】 #note創作大賞2024

           終わりが来ることを考えていたら、集中できなくなる。  それからの私は任期のことを考えず、目の前にある仕事をきっちりとこなすことに重点を置いた。  2月号のバレンタイン特集では県内の美味しいチョコレート屋さんを巡る旅に出たり、3月号では県内のショッピングモールを攻略するという、ちょっと変わった特集で営業中のイオンモールの中で表紙撮影をしたり。  そして4月号。春を呼ぶスイーツ特集は――シュークリームは私の担当から外してもらったけれど――いちごフェアな感じに仕上がった。  食べ

          小説:バンビィガール<8>さよならバンビィガール【終】 #note創作大賞2024

          小説:バンビィガール<7-5>年末年始のご予定は #note創作大賞2024

          「僕が淋しくないって言うと思う?」  悲しそうに、でも微笑みながら沢渡さんが言う。  私が頭を振ると、沢渡さんは私の頭をぽんぽんと優しく叩く。 「帰ろう。できることなら帰りがてらメシに付き合ってくれる?」 「え?」 「マクドナルドで大人買いするよ」  え、マクドで大人買い? 「ど、どれだけ食べるつもりなんですか?」 「え、だってビッグマックにポテトにナゲットにデザートにアップルパイ」 「私は無理ですよ!」 「付き合い悪いなあ」 「いやいや、それは違いますよね!?」  そんなこ

          小説:バンビィガール<7-5>年末年始のご予定は #note創作大賞2024

          小説:バンビィガール<7-4>年末年始のご予定は #note創作大賞2024

           クリスマスはおうちで過ごし――とは言ってもケーキとチキンぐらいしか用意していないささやかなものだけれど――誕生日祝いとクリスマスプレゼントを兼ねたお祝いをお父さんから貰い、それなりに満足したクリスマス。  一昨日から「地獄の忘年会ラッシュ」を過ごしている。一日目はバスケットサークルの忘年会。アキヒロもいたけれど、無視されたりすることなくいつも通りの口悪で、色んなお酒を飲みながらワイワイ過ごし、昨日は連合軍の忘年会。今回は私とミクが幹事を引き受け、大和八木駅近辺の隠れ家的居

          小説:バンビィガール<7-4>年末年始のご予定は #note創作大賞2024

          小説:バンビィガール<7-3>年末年始のご予定は #note創作大賞2024

          「あら、きれいねえ」 「何かの撮影かしら」  うどん屋さんで美味しいきつねうどんをいただいて、すぐにスタジオへ戻り着付けし直し、東大寺へ向かった。  ベージュ地の振袖は本当に可愛くて「今は重ね襟にもフリルなどつけたりするんですよ」と石田さんから教えてもらい、イマドキの振袖事情に少々詳しくなったり。髪飾りはうんとゴージャスにゴールドの大きなリボン。  一人ではすってんころりんこけてしまいそうなので、渚さんの手を握りながら歩く。  南大門前では、外国人観光客が私にカメラを向けて

          小説:バンビィガール<7-3>年末年始のご予定は #note創作大賞2024

          小説:バンビィガール<7-2>年末年始のご予定は #note創作大賞2024

           治すのに3日かかったけれど、撮影には間に合った。  風邪の間は気合い入れなおし! と食べ物取材のイラストを仕上げ、バンビィガールの連載記事を仕上げ、とにかく余計なことを考えないようにした。  もしかしたらこれからアキヒロとは普通の関係には戻れないかもしれない。そんな不安を抱えすぎないよう、自分にできることをこなす。当たり前だけれど、それがアキヒロへの恩返しでもあると思ったから。 【20XX/12/07  皆様おはようございます! 紺野あおいです。  先日風邪を引いて高熱が

          小説:バンビィガール<7-2>年末年始のご予定は #note創作大賞2024

          小説:バンビィガール<7-1>年末年始のご予定は #note創作大賞2024

           季節はあっという間に過ぎてゆく。  月2回の食べ物連載にも慣れて、表紙撮影などもこなしていると、12月が来ていた。  1月号は12月25日に発売されるので、巻頭特集は冬遊び、そして――。 「え!それって」 「そうやねん、向こうから是非って」 「わあ、めちゃくちゃ嬉しい!」  矢田さんの言葉に私の表情筋が緩む。  なんでも、バンビィを見てくださった老舗呉服店の方が「良ければ是非うちの着物を衣装としてお使い下さい」というありがたいお申し出があったとのこと。 「というわけで元々企

          小説:バンビィガール<7-1>年末年始のご予定は #note創作大賞2024

          『恋愛小説、書けません。』無事最終回を迎えました! 読んでくださった全ての方にありがとうございます♡を。 オガワの作品の中で1番のハッピーエンドになったと思っています。 バンビィガールも終盤に向けてラストスパートかけているので、こちらもお楽しみいただけると嬉しいです😊

          『恋愛小説、書けません。』無事最終回を迎えました! 読んでくださった全ての方にありがとうございます♡を。 オガワの作品の中で1番のハッピーエンドになったと思っています。 バンビィガールも終盤に向けてラストスパートかけているので、こちらもお楽しみいただけると嬉しいです😊

          恋愛小説、書けません。/Lesson30:「大安吉日」【終】

          「おめでとう!」 「おめでとー菅原!」 「お幸せにね!!」  沢山の人々の祝福の言葉を受ける一組のカップルが、色取り取りのフラワーシャワーを浴びる。幸せそうに微笑む新郎新婦は、今日この場にいる誰よりも輝いていた。  ――菅原、と言っても耀介ではなく、今日は侑介と絵里奈の結婚式だった。  晴れ渡った空には雲一つなく、そして春の陽気。チャペルに咲いている色取り取りの花々。この世の全てが二人を祝福しているように耀介は思えた。  父・駿介は母の写真を胸に抱いていた。耀介と侑介と父親

          恋愛小説、書けません。/Lesson30:「大安吉日」【終】

          恋愛小説、書けません。/Lesson29:「ずっと隣で」

           気が付けばお互いに外せない用事がない限り、土日を利用して絢乃が耀介の自宅にやって来る。バスルームには、女性物のシャンプーにコンディショナー、そして絢乃愛用のクレンジングクリームに基礎化粧品一式。  クローゼットにはレディースのルームウェア。そして何故かワンピースが数枚。  全て、耀介が恥ずかしがりながらも自分で購入したものだ。ワンピースは耀介が絢乃に着て貰いたいと思って購入したもので、それを渡すと絢乃は嬉しそうに耀介に抱きついてくれた。流石にランジェリーだけは絢乃任せだが。

          恋愛小説、書けません。/Lesson29:「ずっと隣で」

          恋愛小説、書けません。/Lesson28:「恋愛小説、書けます!」

           風邪は忘却の彼方へ。耀介はダークグリーンのスーツを身に纏い文華社へ向かう。  使い込んだ皮の鞄には、ちゃんと出来上がったプロットが入っていた。  あれから耀介は巻き返すが如く、恋愛小説に取り組んだ。女性心理も男性心理も、結局は「同じところに行き着く」部分があると実感したからこそ、もう迷うことはなかった。  大切なものがそばにあるからこそ、耀介は「書くこと」を捨てずにいられた。 「どうでしょうか」  いつでも、この瞬間が緊張する。プロット――耀介の場合はほぼ完成形に近いも

          恋愛小説、書けません。/Lesson28:「恋愛小説、書けます!」

          恋愛小説、書けません。/Lesson27:「大切なものはそばに」

           絢乃のお泊り看病から3日後のこと。絢乃から電話が掛かって来た。 『具合、落ち着いた?』 「ああ。お陰様で。絢乃様に感謝している」 『絢乃で結構。それで用件は?』 「お前の……これは何だ、小さい白いボトルが洗面台に置きっぱなしだったんだ」 『あ、それクレンジングクリーム!』 「電話で大声を出すな……」 『ごめんごめん、じゃあ会社帰りにそっち寄るから』 「ああ、待っている」  たまには絢乃を持てなすのもいいだろう。若干咳はしているが熱は下がり、いつものように動けるようにもな

          恋愛小説、書けません。/Lesson27:「大切なものはそばに」