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推しの皺をのばす

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推しに抱いた感情を丁寧に皺のばしして、解釈したものを残していきます。
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#推しの皺をのばす

“俳優 松村北斗”の姿

“俳優 松村北斗”の姿

2021.9.8(水)、映画『ライアー×ライアー』のDVDが発売された。

直前まで購入するか否か悩んでいたが、気付いたら結局購入していた。というのも、同時期に公開された中村倫也出演作『ファーストラヴ』のDVDを買っていないのに、何故松村北斗のDVDを買うのか?倫也さんヲタと北斗くんヲタをバランス良く両立したい私としては二人の間に挟まれて大きな葛藤だった(結局私は『ファーストラヴ』も買うに違いない

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中村倫也さん、ちょっと私と飲み行きません?Vol.3

中村倫也さん、ちょっと私と飲み行きません?Vol.3



この記事を書こうと思っては消して、書こうと思っては消してを繰り返していた毎日の中で、ある日の朝、顧客先へのアポイントに向かうために出かける準備をしていた私の耳こんな言葉たちが入ってきた。

「アスリートはもうそういう思考になってるんです!どんなに厳しい状況でも、プレッシャーがかかる状況でも、ポジティブに前向きに取り組めるんです!」

ほー。どんなに厳しい状況でもか。すごいなぁ。

「そうでない

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SixTONESが今『フィギュア』を歌う意味

SixTONESが今『フィギュア』を歌う意味

8月11日。SixTONESの5th Single『マスカラ』が発売される。この5th Singleは表題曲である『マスカラ』の作詞作曲をKing Gnu/millennium paradeの常田大希が務めたことでも話題になっている。発売に先駆けて、既に音楽番組やYouTubeでパフォーマンスを公開しており、注目を集めている。表題曲だけでなく、カップリングとしてもボカロやネオソウル、HIP HOP

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松村北斗の才能が詰まりに詰まった90分間

松村北斗の才能が詰まりに詰まった90分間



7月24日(土)23:30。
私は家で爆睡していた。友人宅に遊びに行き、極上のハンバーグと豚汁をご馳走になり、お腹もいっぱい、胸もいっぱいで、帰宅して即ベッド。

そんな呑気な私にラジオの開始を知らせる通知音がスマホから鳴る。おぉ、もうそんな時間か、とおもむろにradikoを開き、聴き始めたのは『SixTONESのオールナイトニッポンサタデースペシャル』。SixTONESのメンバー田中樹くんを

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松村北斗を見ていると、感性に相対するものについて考えてしまう

松村北斗を見ていると、感性に相対するものについて考えてしまう



感性に相対するものは何か。理性なのか、はたまた知性なのか。そんなことを常々考えさせてくる存在が私にはいる。

松村北斗という存在

「松村北斗」

この名前をここ半年くらいでよく目にするようになった。彼はジャニーズ事務所所属で2020年1月にCDデビューを果たしたSixTONESのメンバーだ。ジャニーズのアイドルでありながら、デビュー前から演技力が評価され、ここ最近はドラマに映画と、俳優として

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推しの炎上は非行少年の更生みたいなもの

推しの炎上は非行少年の更生みたいなもの



芥川賞受賞から時間が経っても、ランキング上位にランクインしている『推し、燃ゆ』。この物語は推しが炎上することから始まる。小説の題材になるくらいだ。推しが炎上するということは世の中的にはわりと日常の中で起こっていることなのかもしれない。

私は過去さまざまなジャンルの推しを推してきたが、炎上を目の当たりにしたり、その渦に呑み込まれる経験があまりなかった。熱愛報道関連はよく出くわしたが、発言や行動

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中村倫也さん、ちょっと私と飲み行きません?Vol.2

中村倫也さん、ちょっと私と飲み行きません?Vol.2



大学生の時、文系学生の就職先なんて営業しかないと思っていた。全国転勤可、総合職という名の=営業職を拒んでいたら、大手企業にはどこにも就職できないくらいだったと思う。結局全然営業職志望ではなかったが、今は営業として働き続けている。

実際の営業職の仕事は10%の楽しさと喜び、90%の辛さと苦しさ、くらいの仕事だと体感している。仕事というのはそういうものかもしれない。その90%の辛さと苦しさの中に

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中村倫也さん、ちょっと私と飲み行きません?Vol.1

中村倫也さん、ちょっと私と飲み行きません?Vol.1



あれはいつだったか、何の時だったか、記憶があまり定かではない。休みの日の昼下がりだったような気がする。

「1人の女性に6回告白した」

BGMがわりにつけていたテレビから聴こえたこの言葉に化粧水を塗りながらぼーっとしていた私はその音を目で追った。

なに?誰が?

テレビ画面を見ると、くりっとした目で颯爽と話す男の人が映っていた。

「情熱的!6回振られたってことでしょ?いつの話?」
「高校

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「推しの皺をのばす」開始。

「推しの皺をのばす」開始。

先日、芥川賞受賞作『推し、燃ゆ』を読んだ感想をアップした。

ここに書いた通り、私はこれまで推しに対して解釈をしていたことにこの小説を読んで気付いた。推しへの解釈が自分の内面の投影だったのかもしれないとか、好きな姿に勝手に解釈して作り出していたのかもしれないとか、そんな不安にも気付かされたけど、でも気付いたならもうとことん解釈してやろう、と思った。
そこで新しいマガジンをスタートすることにした。そ

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