おけい

オタク歴25年目の女子。あらゆる界隈の推しと出会った結果、推しのインサイトを探索する力…

おけい

オタク歴25年目の女子。あらゆる界隈の推しと出会った結果、推しのインサイトを探索する力を身に付けました。何事も推しに結び付けて考えてしまう病にかかっています。夢は推しと対談すること。 https://linktr.ee/odkn_72

マガジン

  • 推しの皺をのばす

    推しに抱いた感情を丁寧に皺のばしして、解釈したものを残していきます。

  • 推し活迷走女子の戯言

    Twitterじゃ文字数が足りない、でもいつものnoteの記事みたいに考察するに値しない、ふわっと、もやっと、思ったことの記録。これってエッセイなんじゃない?

  • 連載エッセイ『オタクである自分を認められたあの日まで』

    27年間の人生で物心ついた時から“推し”が途絶えないアラフォー女子はなぜアイドルオタクを辞められないのか。リアコ?イケメン好き?そのどれでもない自分の本当の欲求をオタクに見出すまでのお話。

  • レーサーと私

    速さにこだわり、勝利を追い求めるモータースポーツの世界

  • アイドルと私

    隣の国の音楽を愛する人たちの彼此。

最近の記事

  • 固定された記事

彼らの眼がまさに“夜明け”だった~映画『夜明けのすべて』~

※映画『夜明けのすべて』のネタバレを含みます。ご注意ください。 2024年2月9日(金)、瀬尾まいこさんの原作小説を映画化した『夜明けのすべて』が公開された。 1月11日(木)に開催されたプレミアナイト、2月9日(金)公開初日、そして2月10日(土)の舞台挨拶生中継2回の計4回鑑賞して、本当に本当に素敵な作品で、作品から受け取った温かさがずっと心の中に残っている。 映画『夜明けのすべて』は瀬尾まいこさんの原作本の良さやあたたかみを残した物語でありながら、映像化の醍醐味であ

    • 夏彦に触れた手触りが忘れられない

      2023年7月13日、音楽映画『キリエのうた』の予告が解禁された。 儚く、切ない映像を観ていると、繊細さと脆さと危うさをはらんだその世界は美しく、尊いもののように感じられる。 映像の中の世界はどんな世界なのか、この世界の中で生きている人々はどんな人々なのか、気になって仕方がなかった。早くその世界に触れ、出逢いたかった。 7月5日に発売された小説『キリエのうた』を購入していたものの、なんだか手を伸ばせずにいたその本をすぐに手に取った。 そして、手を伸ばした世界の中で出逢った

      • 「夫・中村倫也」という字面がリアコ勢ではないオタクに与えたダメージを言語化してみる

        まさか久々のnoteの更新がこんなテーマになるなんて、誰が予想できただろうか…。(松村北斗の日本アカデミー賞に関する記事を下書きしていた矢先) 一晩経って、ボディーブローのようにダメージが広がるこの出来事について、言語化せねば、このまま私はノックアウトされそうなので、急ぎ殴り書きのように残します。先に伝えておきますと、言語化しても全然立ち直れていません。自然治癒しかないのかもしれない、もう時間が過ぎるのをただ茫然と待とう、と思っています。きっと仲間がいると信じて。 3月25

        • 私たちはアクリル樹脂に印刷された肖像が欲しいのではない、人生を共にする相棒が欲しいのである

          ジャニヲタの皆さま、ここ3日間の壮絶な戦い、本当にお疲れ様でした。 終わってみれば、「あれは一体何だったのだ」と冷静に考えてしまい、考えれば考えるほど虚しく、複雑な気持ちが込み上がってくる。 そんな時、ふと思う。 私たちがアクリルスタンド、通称”アクスタ”に求めているものは果たして何なのか―。 今日はそんなことを思うがままに綴っていきたい。 事の発端は、9月3日(土)15:02に突如ファンクラブから送られてきた一通のメールだった。 このメールを見た私の感想はまず、何事?

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        • 推しの皺をのばす
          17本
        • 推し活迷走女子の戯言
          7本
        • 連載エッセイ『オタクである自分を認められたあの日まで』
          11本
        • レーサーと私
          8本
        • アイドルと私
          6本
        • 日々と私。
          10本

        記事

          長峰柊磨を演じた松村北斗氏に伝えたいこと

          先週末のTwitterのTLは見ていて、なかなかの気分の悪さだった。 Twitterの検索窓に「SixTONES」と入力すると、候補として後ろに続くワードは「下手」「批判」。 おいおい、なんだこれ? リアルタイムに状況をキャッチしていなかった私はよくわからなかった。 全貌を把握してから思った。この感じ、既視感ある。 ちょっと前の月曜日22:00~火曜日12:00くらいまでの光景と同じだ。 一つだけ、違ったことは北斗が反応しているようなサインがちらついたことだ。某ドラマの時

          長峰柊磨を演じた松村北斗氏に伝えたいこと

          今の松村北斗にどうしてもコンテンポラリーダンスを踊ってほしい

          ※この記事はSixTONESのツアー、Feel da CITYのネタバレを含みます。ご注意ください。 最近もっぱら松村北斗のことしか書かなくなっているこのnote。 他にも推しはいるのに、情報供給が日々多すぎて、考えさせられることが多すぎて。考えても、考えても、松村北斗の魅力は計り知れないのである。 そんな魅力溢れる松村北斗のことを、私はかねてより“表現者”として見ている。表現する上での自分の立場や場所、手法は違えど、彼は常に日々表現をしているのだ。アイドルとして、俳優と

          今の松村北斗にどうしてもコンテンポラリーダンスを踊ってほしい

          “恋マジ”は単なる恋愛至上主義ドラマなのか?

          2022年4月18日(月)、遂にその日が来た。 朝ドラ『カムカムエヴリバディ』の雉真稔役でたくさんの人を魅了した松村北斗の新たな作品が世に放たれる瞬間である。それがカンテレ制作・フジテレビ系列月曜22時のドラマ『恋なんて、本気でやってどうするの?』。今回松村北斗が演じるのは刹那恋愛主義男子・長峰柊磨という役である。これまでがっつり恋愛モノの作品は映画『ライアー×ライアー』くらいで、松村北斗自身のキャラクターとも真逆の新たな役どころで、どうなるか?とワクワクしていた。 仕事を

          “恋マジ”は単なる恋愛至上主義ドラマなのか?

          心に染みわたる松村北斗の声の七不思議

          私が松村北斗の声を初めて聴いたのはSixTONESのANNだった。 正直声の印象よりも話している内容の面倒臭さが気になったのは言うまでもない。 ただ、心地の良い声だと思った。掠れるところが一つもない、なめらかで澄んだ声だ、と。少々鼻にかかっている音もあるが、声が高いとか低いとか、そういう基準ではなく、個性的な声である。元々中学・高校6年間、放送部に所属し、アナウンサーを目指していたこともある私としては男性の声の中でも聴きやすい透明度の高い声だと感じた。もはや何とも思わないほ

          心に染みわたる松村北斗の声の七不思議

          #0306 誰の視点で物事を捉えるのか

          私の推し、松村北斗は文学青年だと思う。 本以外に楽しめるコンテンツが溢れるこの世の中で、彼は本をこよなく愛し、読書が趣味のようだ。その背景には周囲と上手く馴染めず、周囲と自分の間に境界線を作るために読書に没頭していた、なんて話もあったりする。 ただ、彼を見ていると、彼の感性を支える上で文学の存在はとても大きいように感じる。音楽への表現は歌詞の深い理解に支えられ、俳優としての演技力は人物像の深い理解に支えられているのではないかと思う。 だからこそ、彼を形作っている彼の感性に

          #0306 誰の視点で物事を捉えるのか

          アイドルっていいもんだ

          ※SixTONES 全国アリーナツアー「Feel da CITY」の2/11(金)・2/12(土)の公演について触れています。ネタバレ等、気にされる方はお気をつけください。 アイドルが好きじゃなかった“アイドル”という言葉を聞いて、どんなイメージを持つか。 私はなんとなく、いつの間にか、“作りもの”というイメージを抱くようになっていた。 作り上げられたイメージ、作り上げられた世界、隙のないブランディングの中で生きている人たち。自我を見せることなく、まるで綺麗に着飾った人形

          アイドルっていいもんだ

          連載エッセイ『オタクである自分を認められたあの日まで』最終回書き終えました◎ 次回は通常コンテンツとして、ずーーーーーっと書きたかった松村北斗の声の表現について書く予定です。これまた壮大なものになりそうで、現在構成を練っています。今週中には書きたい…な…! お楽しみに〜〜!!!!

          連載エッセイ『オタクである自分を認められたあの日まで』最終回書き終えました◎ 次回は通常コンテンツとして、ずーーーーーっと書きたかった松村北斗の声の表現について書く予定です。これまた壮大なものになりそうで、現在構成を練っています。今週中には書きたい…な…! お楽しみに〜〜!!!!

          オタクである自分を認められたあの日まで #10

          #10 私がオタクで在り続けたい理由この連載エッセイを通して、約25年間の私のオタク人生を振り返ってきた。自分の人生の変化、成長と共にその時々で私を支えてくれた推したちの存在。そして推しと自分の関係性。改めて振り返ることで、紆余曲折あったけど、どれも現在の自分を作る上で欠かせない存在だったと改めて感じている。 ただただ夢を見せてくれる王子様だったはずの推しが、成長と共に芽生えた「周囲と違う自分で在りたい」というちっぽけな承認欲求を満たしてくれ、居場所を与えてくれるようになっ

          オタクである自分を認められたあの日まで #10

          オタクである自分を認められたあの日まで #9

          #9 番外編 お揃いだからって推しになりたいわけじゃないけど冒頭に。日頃平凡な会社員をしている私なのですが、ここ2週間平凡な会社員には荷が重すぎるような仕事が舞い込み、完全にキャパオーバーを起こしています。ちゃんと定期更新ができておらず、本当にごめんなさい。松村北斗の美しい顔に免じてお許しを。 今日はそんな松村北斗くんの言葉から感じたお話を。 毎週金曜日22:00。SixTONESのYouTubeが更新される時間だ。YouTubeの内容に注目が集まることはもちろん、Six

          オタクである自分を認められたあの日まで #9

          オタクである自分を認められたあの日まで #8

          #8 自分の足で立ちたいこれまで更新してきたこのエッセイのタイトルは過去形だった。というのも過去に抱いてきた気持ちだったから。でも今回のエッセイは現在形、現在進行形である。私の今の気持ちを書き残していきたい。 これまでたくさんの推しを推してきて、いろいろな世界を見てきた。夢の世界を見せてくれたり、自分の居場所を与えてくれたり、自己表現の楽しさを教えてくれたり、夢を叶えることの難しさを教えてくれたり、夢を追うことの素晴らしさを教えてくれたり。推したちはいろいろな場所に連れて行

          オタクである自分を認められたあの日まで #8

          オタクである自分を認められたあの日まで #7

          #7 夢を追いかける人を広めたい2019年。私の人生における一つの時代が終わった。 それはBIGBANGメンバーの入隊。 ご存知の通り、韓国には兵役制度があり、BIGBANGレベルの世界的アーティストであっても、ある一定の年齢になると、軍隊に入隊する。2019年、世界中で華々しく活動していたBIGBANGにもその時が訪れたのだった。入隊に伴い、活動は休止。しばらくの間、教祖G-DRAGONにお目にかかることも、教祖の姿を拝むこともできなくなった。 同時に、それまでBIGBA

          オタクである自分を認められたあの日まで #7

          オタクである自分を認められたあの日まで #6

          #6 夢を叶える人になりたかったK-POPを好きになり、BIGBANGに魅了された私。魅了された期間は結構長かったように思う。きっとトータルすると、8年近く私の生活の中心だった。その8年を過ごす中で、彼らの存在によって徐々に変化が起こり始める。 G-DRAGONという存在を教祖のように崇めていた私だったが、だんだんその崇拝心の影に隠していた自分自身の欲求に気づき始めていた。それは前回の#4 自己表現がしたかったにも書いた通り、自己表現をして、自分らしい姿で誰かに認められたい

          オタクである自分を認められたあの日まで #6