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猫のように暮らしてみたい(その12)

心療内科に通院するようになると次々に処方される向精神薬

気分安定剤、気分を落ち着かせる薬。

抗うつ剤、沈んだ気分を和らげる薬、抗不安剤
過度の不安、緊張を和らげる薬。

正直飲んで大丈夫なのかと不安だった。

向精神薬は脳内物質に直接作用する薬だ。

即効性はなく効果が出るまで2週間から3週間くらいかかる。

その後通院で効果の程度に応じて投薬を増やしたりする。

種類も色々あってその人の症状に合うものを医師が選ぶ。

飲んでみてどうなったかを伝えて合わない時や
効果が出ない場合は薬を変えたりする。

それの繰り返しを重ねて
5年くらいでようやく薬の種類や量が合うようになってきた。

最初の頃は強い眠気とだるさで朦朧として
物事を判断したり行動したりすることができなくなってしまった。

電話の応対の時もろれつが回らない
仕事でミスが多くなった。

なにせ何も覚えられないし何をしたかも忘れる

どこか外出しても突然強い睡魔に襲われその場で寝てしまう事もあり、
日常生活に大きな支障が出始めていた。

私は他の人たちとは違うのだと感じていて、
それでも普通に振舞わなきゃいけないと強く思っていた。

頭では分かっていて、

気持ちでは焦っていて、

体はいう事を聞かなくなっていった。

自分を思い通りに扱うことが困難になっていて
言動も行動も整合性が失われていった。

もう人として使い物にならないような状態になっていったのだ。



猫にまたたびとよく知られている。

家の猫たちもまたたびを爪とぎに振りまくと、
隣の部屋にいてもすぐにやってくる。

またたびを舐めると食欲が増したり、
体をよく舐めたり、
ゴロンゴロンと体をくねらせたりと
元気が出たり活発になったりするようだ。

ただ与えすぎるのもよろしくないようなので
我が家では月1,2回程度あげている。

酔っぱらうとか、突然走り回るなど個体によって差があるようなので、
特に子猫やアレルギーのある猫には注意が必要だ。

こんな事を思うとまるで人間の薬と変わらないなと思う。

用法用量にご注意くださいと言う文言と同じだ。

猫だからいつも寝ているというイメージを
思い浮かべる人も多いと思うが、
1歳の猫と10歳の猫とではだいぶ違ってくる。


人間でいうと5歳児と60歳くらいだろうか。
おじいちゃんと孫くらいの年の差だ。
運動量も食欲も全然違ってくる。

高齢の猫は人間と同じで動きも緩慢になり寝ていることが多くなる。

それから病気になりやすい。

消化器系が衰えてくると吐き戻しや便秘になりやすいので
食事も柔らかいものに変えたり、水を多く飲ませる工夫を考えたりする。

人間でいうところの要介護初期といったところか。

若い猫は元気いっぱいだから遊んであげる必要がある。

発散させてあげないと他の猫に対して攻撃的になったりするのだ。

兄弟猫や同じような歳の猫同士なら互いにじゃれあったり、
追いかけっこをしたりして遊ぶ事が出来る。

いない場合は飼い主がおもちゃなどを使って遊ばせてあげる必要がある。

この遊びを通じて狩猟本能を満たすことが健全な成長につながるのだ。

遊んでいるときの姿は見ているだけで自然と笑みがこぼれる。

子猫がじゃれあう姿を見て嫌な気分になる人などきっといないだろう。


                     つづく。。。

今日も読んでくださった方ありがとうございます。


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