#58:平井正三著『意識性の臨床科学としての精神分析』
平井正三著『 意識性の臨床科学としての精神分析 ポスト・クライン派の視座』(金剛出版, 2020年)を読んだ。著者はわが国を代表するクライン派の精神分析家の一人。著者の著書としては、かつて『子どもの精神分析的心理療法の経験 タビストック・クリニックの訓練』(金剛出版, 2009年)と『精神分析的心理療法と象徴化 コンテインメントをめぐる臨床思考』(岩崎学術出版社, 2011年)を読んだことがある。それらの本を通じて私が得た著者の考えについての印象と、本書から受ける印象は大き