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今、学校で何が起きているのか分からないという方へ。<小林美希著「ルポ学校がつまらない~公立小学校の崩壊~」>

こんにちは、おあです🤗
小学生の3人の子どもたちはホームエデュケーションを選択しています✨
今の学校教育に疑問を持っている方や、今の学校には合わないけれど代わりとなる教育がなくて困っている方と一緒に、これからの学びの在り方について考えるnoteです📒


今回は、「今、学校で何が起きているのか分からないという方へ。<小林美希著『ルポ学校がつまらない~公教育の崩壊~』>」というテーマで書いていきます🖋

小林美希著「ルポ学校がつまらない~公立小学校の崩壊~」


先月、凄い書籍が出版されました‼️
小林美希さんというジャーナリストが書かれた「ルポ 学校がつまらない~公立小学校の崩壊~」という本です👆
特に、今、学校で何が起きているのか全く分からない💦という方には、是非読んでいただきたい本でしたので、ご紹介したいと思います📖


著者の小林美希さんは1975年生まれということですので、ほぼ私と同世代😍
団塊ジュニア世代、つまり就職氷河期ど真ん中を生き抜いた、元毎日新聞社の女性記者です✨

新聞記者


私はもともと、この方の「年収443万円」という本を読んでいて、これがめちゃめちゃ面白かったんですよ👍👍👍


これと同じ著者だと知って、すぐに購入しまして👍

・・・いやぁ~・・・さすがですね🔥
教育関係者はもちろん、子育て中の方、そしてできればおじいちゃんおばあちゃん世代にも読んでいただきたい😭
これを読めば、今学校で何が起きているのか一目瞭然👀
不登校激増、中学受験過熱、発達障害…といったテーマに留まらず、学級崩壊、小中一貫校、全国学力テスト、教員不足、教員の労働環境、子どもの自殺・・・などなど、「学校」「教育」に関わる諸問題が網羅されていて、「そういうことだったのか~😱」って感じでした💦
これを読まずに、今の学校、今の教育、今の子どもたちについて語れないなと思いましたね🙌
同じ就職氷河期世代を生きた女性が、こんな骨太な本をガンガン出して、学校教育の実態を世に知らしめてくださったことに、大変勇気をいただきました🔥🔥🔥

燃える女


もとはと言えば、2022年の4月、当時小学4年生だった長女が、「学校に行きたくない」と言い始めたところから、学校でいったい何が起きているんだろう?と「学校」や「教育」について私も色々と勉強してきました📖🖋
その中で、「なるほど🧐こういうことだったのか💡」と、私なりに理解し掴み取ってきたことを、こちらのnoteやスタンドエフエム(音声配信)等で情報発信しているわけなのですが。
この1年、私がこうして世に伝えようとしてきたことが、なんと、ほぼ全部、この小林美希さんの書籍に書かれているではありませんか😍😍😍

実際のリアルな当事者たちの声を中心に、様々なデータもしっかり裏付けとして紹介されていて、完璧です💯💮✨
なので、この本を皆さんに読んでもらえたら、私はもう、こういう情報発信する必要ないです😭


・・・っちゅーわけで、とりあえずこの本読んでください🙇

本当は全ページ引用したいぐらいなんですけど🤣著作権的にも難しいので、泣く泣くごく一部だけを取り上げたいと思います。



・・・まず、小林さんは「なぜ不登校が増えているのか」という疑問から、学校の問題を1つ1つ見ていくわけなんですね👍

❝いじめなどの明確な理由がなく学校を拒絶する子どもたち。
親も担任も理由がわからず途方に暮れる。❞

・・・うちの長女も、まさにこれ👆だったんですよ💦
❝いじめ❞とか❝体罰❞みたいに分かりやすい原因、きっかけなんかがあったわけではないのに、ある日「行きたくない」となったんですよね。

※長女が「学校に行きたくない」と言い始めた話はこちら👇



そうすると、大人はやっぱり吃驚or狼狽するんですよね💦
どうしたんだと😱
何があったんだと😱

その理由について、小林さんはこう表現しています。

❝筆箱は無地でなければいけない。
給食を残す時は担任に謝り、許可をもらわなければならない。
紅白帽子や体操服を忘れたら、体育の授業は見学しなければならない。
水泳の授業では、水泳カードに必ず印鑑が必要。
などなど、謎ルールに縛られて子どもたちは息を詰まらす。
集団生活の中でルールを学び、ルールを守ることは必要なことだが、子どもの人権が無視される形で、子どもを型にはめ込む管理型の教育になっていく。
大人が管理しやすいよう子どもを型にはめていく。
自分らしくいられないという苦痛が、不登校になって現れる。❞


本当にこの通りなんですけれども😥
じゃあ、なぜ学校がこんなにも息苦しくなってしまっているのかという原因を、小林さんはまた1つ1つデータを基に、分析していらっしゃるんですね👍

データを分析



まず1つは、発達障害の話。

小林さんの文章を引用しますと、

❝学校側は発達障害のスクリーニングを従い発達の検査を受けるよう親に勧める。
型にはめようとしてもはまらない。
教員から見た普通にできない小学校の児童が望まない形で教室から排除されようとしている。
受け入れる側の発達支援の現場ではここに来なくていい子が増えている。
小学校の通常のクラスで過ごすことができる子どもが送られてくるという戸惑いが隠せない。❞



・・・もう1つ。
公立の小中一貫の義務教育学校というのが続々つくられている問題に、小林さんは斬り込んでいくんですね。

私は知らなかったんですよね😱
小中一貫っていいことなのかと思ってたんですけど、この本を読んで驚きました💦

❝子どもたち1人1人を丁寧に見ることが必要とされる一方で、学校の規模が大きくなって教育体制が管理型になる傾向が強まり、子どもたちが息苦しさを感じるという問題が起こっている。
学校教育法が変わったことで、公立の小中一貫の義務教育学校の中には児童や生徒が1000人もいる学校ができ、子どもたちはあれ、教員が必要以上に規律、礼、着席と号令をかけて統制を図ろうとするため、まるで軍隊のようになっている。
あの学校に子どもは入れたくないと、私立中学の受験が増加している。❞



この義務教育学校の問題に関しては、第3章「小学校が消えていく」という章で、どういう背景で小中一貫校が増えているのか。小中一貫校で実際何が起きているのか。現場の先生方に取材をされながら、告発しています。

取材


もちろん、❝教員の働き方の問題❞についても、取り上げています👇

❝そもそも教員は長時間労働によって疲弊している。
教員が精神的に追い込まれ、1人1人に目を配ることができず、やがて一律に子どもたちを従わせるようになる。
その中で子どもたちが息苦しくなっていく。
教育の質の低下とともに教育や指導がマニュアル化し、大人が望むことに子どもが応えるようになる。
深刻な教員不足の中では代替の教員を見つけることができず、多少の問題があってもその教員を異動させることができない。
そして子どもたちを傷つける指導をする教員が教壇に立ち続けることになる。
こうした現状から公教育に失望し、公立の学校はダメだ、中学校も期待できないと、私立中学の受験を選択する傾向が強まる。❞


・・・というわけで第2章では、今話題の❝中学受験過熱❞についてがっつり暴いていらっしゃいます🔥


中学受験が過熱している原因は色々あるけれど、その1つに「公立学校への不信」から、中受に流入していっている層が存在するということなんですね😥

※この公立不信から中学受験に流入している話については、私も過去に音声配信していますので、よろしければお聴きください👇


しかし、この中学受験がまた公立小学校の状況を悪くしている、完全に悪循環になっている、という話が第2章に書かれているんですけどね💦
いわゆる❝学級崩壊❞ですね。
これがヤバイんですよね~😱



もちろん、我が家の娘が通っていた小学校も、それなりに大変な状況になっていたわけですが👇




そんなのとは比べものにならないレベルの事例ばかりで、衝撃を受けてしまいました・・・🥶🥶🥶


え、これ、本当なの??
学校、ほんとにこんなことになっちゃってるの?

って信じられない感じでしたね💦



例えば・・・。

❝塾で難問ばかり解いている児童にとって学校の授業は退屈でしかない。
すると授業中タブレットを開いて周囲に分かるような大きな音量で堂々とYouTubeを見ているのだ。
担任が児童を注意すると、「うるせー!」と声を荒げ、「加齢臭!くせー!
つまんねー!何この授業!意味ねー!マジ消えてほしいわー!」
と相手が言われたら嫌だと分かっていることを次々と叫び出す。
注意を受けて気に入らない児童は、「あーあー何してくれてんの?憲法って知ってますか?俺ら平等だから。
精神的に傷ついたので訴えまーす。」と主張。
教員が児童の体に少しでも触れようものなら、「はい暴力ー!暴力ー!
精神的な苦痛を受けましたー!うざい!死ね!」と暴言を吐く。
そうした現状から、公立中学への進学を避けるようにして私立の受験を決める親子が増えていった。❞

❝公立学校の教員の立場で考えれば私立受験を積極的に進めるものではありませんが、学級崩壊している場から離れるために受験したい。将来のために頑張りたいという気持ちは止められません。❞

・・・公立の学校の先生ご自身が、こう仰ってるような状況なんですよね😱
東京独特の状況なのかもしれませんが・・・。


こんな状況では、公立の中学に残るも地獄。
私立に逃げようと、中学受験に向かうも地獄で😱
「どうすりゃいいの」って話ですよ💦

地獄



この中学受験に邁進している親が、ちょうど私と同世代の❝就職氷河期世代❞だということも大きいのではないかと、小林さんは分析されています👇

❝40代を中心とする親世代が社会人になった2000年前後の頃は、正社員は勝ち組、非正規雇用は負け組と言われ、就職後に苦労した人が少なくない。
自分の子どもに同じ思いをさせたくないと、自身の苦労から子どもを安定したレールに乗せたいと心配している。❞

親自身が経験してきた時代背景、トラウマ級の就職不安から、自分と同じ苦労させたくないと、自分の子どもは負け組にしてはいけないと、子どもを中学受験に突入させている可能性があるというのです。

❝ついつい遊んでないで勉強しなさい。
時間の無駄でしょと言ってしまうんです。
息子の顔を見れば、塾はどう?宿題やったの?としか言っていない。
息子がやる気がなさそうな雰囲気を醸し出すと、「勉強しないならゲームもテレビも動画も見るの禁止ね」ときつく言って従わせてしまう。
いつしか息子は何の文句も言わずに机に向かうようになった。
子どもにレールを敷いて勉強させ、そこをまっすぐに進んでほしいと思うのは、ただ自分が安心したいだけだった。
子どもに失敗しないでほしいと、勉強させることばかりに目が向いてしまっていた。❞

受験勉強でノイローゼ気味の子ども


私もこれまで、不登校から始まって、学級崩壊や、発達障害、中学受験、子どもの自殺・・・等々、いろいろ発信してきましたが、今の学校や教育にまつわる問題を突き詰めれば突き詰めるほど、❝子どもの人権❞というところに行き着くわけなんですよね😥


今回のこの小林さんの本が素晴らしいのは、まさにそこでして💖
最後の章で「子どもが子どもらしくあるために」と、1章丸ごと「子どもの人権」についてしっかりと踏み込んでくださってるんです✨

❝子どもが、親や教員の言うことを素直に聞き、計画的に勉強してドリルを解き、大人が敷いたレールを歩く。
それは親にとっての安心でしかないのではないか。
遊んでいるのは時間の無駄だと、子どもが大人を真似て管理された中で失敗しないで生きていくことを求められがちだが、子どもにとってのウェルビーングとは何なのか。❞

❝遊びは子どもにとっての生存権。
今を生きる子どもは、水たまりがあればバシャンと入り、蟻がいればずっと見て、夕日を見てきれいと感じる。それが子ども。❞

❝早く。もっと。次は。泣くな。遅い。今のままではダメ。言った通りにしなさい。我慢しなさい。
これらの言葉が簡単に子どもの心を壊してしまう。❞

❝子どもたちに必要なのは、今を生きること。
私たちは子どもたちの「学校がつまらない」という現実を直視し、子どもたちが子どもらしく、自分らしくいることができる社会を取り戻さなければならない。
真の教育とは何か。
改めて考える時が来ている。❞


なんと、私が言いたかったことを、小林美希さんが全部言ってくださっている…😭
ありがとうございます‼️‼️‼️



・・・最後に。
この本の中で、私が1番恐ろしいと思ったのが、この行・・・🥶🥶🥶

❝まだ10歳前後の子どもたちが、「みんなが遊んでいる時に自分は好きなことを我慢して勉強した。」と言い、やがて頑張らずに遊んでいた人が困っても助ける必要はない、と思うようになる。❞

❝ベルトコンベアに乗せられるように勉強を進めるうち、「努力している自分が報われるのは当然のこと。」「努力しないで困っているやつを助ける必要はない」という感情が親子に芽生えていく。❞



教育に、新自由主義・・・タイパ・コスパ・・・を持ち込むとどうなるか、という現実です😱😱😱
・・・恐ろしい顛末に震えが止まりません・・・🥶🥶🥶

恐怖に怯える女性



小林さんが今回、公教育に斬り込むことになったモチベーション、抱いていた問題意識として、以下の2点が大きかったと仰っています👇

❝たまたま住んでいた地域、たまたま移動してきた教員という運で学校生活の質が決まってしまい、公教育を受ける権利が奪われている❞

❝格差を断ち切るのは質の高い公教育であるはずだが、教員不足が招く公教育の質の低下が格差を拡大再生産させようとしているのではないか❞


この本に出てくる学校の事例は、相当極端だとは思います。
さすがに、ここまでのことは、その辺の普通の小学校ではないはずです💦
それでも、お子さんがまだ小さい…幼稚園とか保育園ぐらい…の保護者さんにも、こういう現実がある❝かもしれない❞ということは、やっぱり頭の隅にでも置いておいていただきたいなと思うんです。
そうでないと、子どもが「学校に行きたくない」と言い始めた時に、皆さん例外なく❝パニック❞になっちゃうわけなので😅

パニくる保護者たち


まずは地元の公立小学校に入学させてみて、いいお友達、いい先生に出会えて、お子様が楽しく通えたら❝ラッキー❞✌️ぐらいに思っておいていただいて。


そしてできれば、❝子ども主体の学校❞も教育の選択肢として視野に入れておいていただけると万全かと👍

※子ども主体の教育についてはこちらをお読みください👇



要は、日本全国を対象に❝教育移住❞という選択も検討してみてはいかがでしょうか?というご提案です😊
・・・もちろん、親であるあなたが、「働く場所を選べる立場であれば」の条件付きにはなりますが💦

日本全国


・・・なぜかと言うと、我が家の娘も、小学校入学にあたって❝子ども主体の教育❞を実践する学校もちょろっと検討していたわけなんですが・・・。
地元の公立小学校が便利だし安心だし無料だからと入学したら、結局合わなくて、ダメとなってしまって💦
そこから改めて❝オルタナティブスクール❞を探したところ、結局、途中編入は難しかったんですよね😥
編入を受け入れているオルタナティブスクール自体、ほとんど見つからなかったという苦い経験をしているからなんです😣

※オルタナティブスクールについてはこちらをお読みください👇


・・・と考えると、最初から、公立学校とは違う選択肢(オルタナティブスクール)も検討してみるのもアリではないかと思っているんですね🙌


例えば、公立で有名なのが「常石ともに学園」です👇


voicyパーソナリティー平川理恵さんが抜本的な教育改革を成し遂げた広島県のイエナプラン小学校です🏫


また、今、愛知県名古屋市が全市をあげて教育改革を頑張っているそうで👇

こういう地域を検討していただくのもいいですよね🥰

私立では、「軽井沢風越学園」や👇


イエナプランの一条校「大日向小中学校」も有名です👇


※イエナプランについてはこちらをお読みください👇



❝子ども主体の教育❞を30年以上前から実践してきた「きのくに子どもの村学園」👇は、今や和歌山県、福井県、山梨県、福岡県、長崎県の計5か所に国内展開しています😊


あと、私が勝手に惚れこんでいて、個人的に超オススメ💕と思っている「箕面子どもの森学園」ですね👇



・・・このように、今、全国を探せば、❝子ども主体の教育を実践している学校❞というのがありますので、子育て世代の方にはアンテナを張っていていただきたいと思っています👍
親御さん自身が❝多様な教育の選択肢❞を知り、手札としてちゃんと持っておくことが重要だと思います。

たくさんの手札を持つ女性


・・・というわけで、今回は、小林美希さんの「ルポ 学校がつまらない~公立小学校の崩壊~」という書籍をご紹介してみました🙌

この本をもし読まれた方がいらっしゃいましたら、コメントで感想等も教えてくださいね🍀






お読みくださりありがとうございました🤗
また次回お会いしましょう👋
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