鏡に映る2本の白髪に、私は「今」を意識する。
1年ほど前。
私の右のこめかみの少し上に、2本の白髪が現れた。
ほかも探してみたけれど、あったのはこの2本だけ。
年齢的には、そろそろあってもおかしくない。
だからびっくりはしなかった。
歳を重ねることや、
それによる変化も、
さほど怖くない。
シワが増えようと、
背中が曲がろうと、
私は私。
でも私は、焦りを覚えた。
時は着々と過ぎている。
白髪たちが、それを教えてくれている気がしたから。
やりたいことがまだまだたくさんある。
今のスピードでやってて、やりきれる?
そんな想いに駆られた。
50年だろうと100年だろうと、
やりたいことが多ければ、人生は短い。
きっと私にとっても人生は、
50年だろうと100年だろうと、
あっという間に違いない。
だからといって、
ずっと走っていなきゃいけないとは思わない。
時に立ち止まってもいいし、
ちょっとくらい回り道をしてもいい。
ずっと何かに追われている必要もない。
ただ、満足できる自分でいたいんだ。
「今」を楽しめてる?
「今」に満足してる?
その問いかけに、
いつでも「うん」と言える私でいたい。
私は2本の白髪を、
そのままにしておくことにした。
「今」を楽しめてる?
「今」に満足してる?
そうやって毎日、
鏡の中の自分に問いかけたいから。
自分の「今」をよりよいものにするために。
そしてどんな日も、そんな気持ちを忘れないように。
一歩でも、半歩でもいいから、
満足できる自分でいられるように、
前に、進みたいんだ。
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