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NTS Journal 編集長:花房 陵によるnoteです。|理工系出版社エヌ・ティー・エス http://www.nts-book.co.jp/

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    未来の博士、林慶一郎君の成長進化ブログ

最近の記事

CEATEC2023

 はじめまして!企画部の(知)と申します。 今回から、企画部で参加した展示会などの記録・感想を投稿していくことになりました。企画部の仕事の一端を垣間見られる場ともなれば嬉しいです。よろしくお願いします。  さて、10月は展示会の予定が盛りだくさんでした。 なかでも17日(火)は、幕張メッセで開催のCEATEC2023に参加しました! CEATECとはアジア最大規模の電子・IT技術の展示会です。今回は600社以上が出展しました。  今回は以下の展示を紹介していきます。 誰も

    • 『サラブレッドの生物学』がJRA競馬博物館でも展示~

       東京競馬場(東京・府中市)内にあるJRA競馬博物館で,特別展『白毛図鑑』が2023年11月4日(土)から2024年2月18日(日)まで開かれています。ここ数年,G1レースで活躍目覚ましい白毛の馬をフィーチャーした展示会です。  白毛馬の代表格が,2021年4月11日の桜花賞で優勝した「ソダシ号」。展示会場正面に,ソダシ号の実物大模型が置かれています。1階の第1会場,2階の第2会場と,白毛馬の活躍場面や白毛の秘密などが解説されています。  この会場で,2023年11月発行の遺

      • バイオミメティクスからエコミメティクスへ ~人類は生態系を模倣する⁈~

         太古の昔から、人類は植物や動物などの生きものを生活の中で利用してきました。また、生き物の優れた特性や機能を学び、採用しようと努めてもきました。  レオナルド・ダ・ヴィンチが鳥を徹底的に観察し、羽を解剖して飛翔のメカニズムを研究した話は有名です。ダビンチはこの研究からヘリコプターの基になるアイデアを思いついたと言われています。  近年、生物の優れた機能・仕組みを工業製品に応用するバイオミメティクス(生物模倣)が注目され、さまざまな関連製品が市場に登場しています。例えば、 ・

        • 〜私は何者かになるのか〜<5>

          RoboCup世界大会参戦記3日目〜フランス・ボルドー〜  今日は明日から始まる競技のための準備日でした。宿からバスと路面電車を乗り継いで、会場へ向かいます。大会からはバスと路面電車が乗り放題の電子チケットが配布されていました。バスはどの国も変わらないなと感じましたが、路面電車は僕にとっては目新しく、車両の美しさに感動しました。ボルドーはフランス南西部のヌーヴェル=アキテーヌ地域圏の首府です。街全体が世界遺産に登録されていて、中心都市ではありますが高層ビルが立ち並んでいる訳

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          〜私は何者かになるのか〜<4>

          RoboCup世界大会参戦記2日目〜憧れのパリ〜  今朝、遂にフランスに着きました!ホーチミンのタンソンニャット空港からパリのシャルル・ド・ゴール空港まで13時間余りの長いフライトでしたが、寝ていたら一瞬でした。参戦記1日目にも書きましたが、ベトナム航空の機内食はやはり美味しいです。 間も無く着陸というとき、初めてのヨーロッパに興奮と少しの緊張が混じった面持ちで窓を覗くと、日本の田畑とはまた違う色の黄金色の風景が広がっていました。ブリューゲルの「穀物の収穫」を連想させるその

          〜私は何者かになるのか〜<4>

          No.29 本間精一氏 〜プラスチックのすべてを語れる人〜

           戦後の高度経済成長を支えたのはソニー、ホンダなどの世界企業でしたが、家庭の豊かさを感じさせたのはファッションとカラフルな家庭用品でした。本間先生は戦中生まれの日本の復興を見てこられた、プラスチック成形製品の第一人者です。昭和14年、7人兄弟の末子として佐渡市で育ち、東京農大工学部工業化学科で学ばれました。 ーー化学への目覚めはどのようなものでしたか 「高校まで佐渡で育ちましたから、周りは農業や自然がたくさんありました。進学にあたり、これからは高分子化学の発展が期待できる

          No.29 本間精一氏 〜プラスチックのすべてを語れる人〜

          〜私は何者かになるのか〜<3>

          RoboCup世界大会参戦記1日目〜ホーチミン タンソンニヤット空港〜  7月6日から9日まで、フランス南西の都市ボルドーで開催されるRoboCup世界大会に参加するために、ついに今日はフランスへ出発する日。別府駅前から始発のバスに乗り、福岡空港へ。そして経由先のベトナム、インドシナ半島の南端部に近い、ホーチミンのタンソンニャット国際空港に来ました。これまでの人生で1番地球の南側に来ています。  大会はチームで参加しますが、現地集合のため行き帰りは初の1人海外旅です。「旅好

          〜私は何者かになるのか〜<3>

          〜今日、起きる激甚災害に備える〜

          関東大震災から100年! 今、日本の防災を考える発刊に合わせ【『都市防災ハンドブック』特設サイト 】も開設しています。 特異で複雑な都市部においてこれから起こり得る災害にどう備えるのか 総勢66名の官・民・学のエキスパートたちによる多角的な視線からの都市の防災対策ハンドブック   監修:青山 俊樹氏((元)国土交通省事務次官、(元)独立行政法人水資源機構理事長)を筆頭に、防災の学びを体系化した知識がようやくまとまりました。『都市防災ハンドブック』の完成です。

          〜今日、起きる激甚災害に備える〜

          〜AIが生みだす知識は誰のものか〜

           2022年11月登場したChatGPTの勢いが止まりません。生成AIというアルゴリズムも派生して、世界は知財ビジネスで沸騰している最中です。AIが生み出す会話や提案・主張、作品は誰のものなのかはまだ定まっていません。多くの制作物には著作権という権利が定められており、知的財産権というモノではない資産が認められるのが現代です。この理論と技法を法政大学法学部で知的財産を学ばれた田村◎◎さんが今回の主人公です。  新卒入社でさっそく超大型書籍の編集に携わっています。 ◆ご出身とご

          〜AIが生みだす知識は誰のものか〜

          自動運転レベル5 ~プログラムは命の選択を迫られる⁈~

           交通事故・渋滞の減少と移動の快適性向上を果たすべく車両運転の自動化が進んでいます。米国や中国では既に先行して自動運転レベル4の運行が始まっています。わが国でも道路交通法の改正に伴い今年4月からレベル4が正式に認められ、5月からは福井県永平町でレベル4に対応したサービス運行も始まりました。  自動運転は、その自動化程度によりレベル0〜5までの6段階に分類されます。レベル0は完全手動運転です。それ以降、ざっくりレベル1~2は自動ブレーキやレーンキープサポートシステムなどドライバ

          自動運転レベル5 ~プログラムは命の選択を迫られる⁈~

          〜記憶に残り続けるデザインを〜

             多摩美術大学からCG(コンピュータ・グラフィックス)制作の道に進んだ天野寿美(あまのとしみ)さんは、ゲーム会社でキャラクターの仕事を続けながら、どこか満たされない思いがあったそうです。大学の恩師である山形季央先生(やまがたとしお:元資生堂宣伝制作室長・部長。元多摩美術大学グラフィックデザイン学科教授)に再び出会い、NTSでデザイナーとしての仕事を始めました。すでにイラストレーターとしても作品を作り続けている、パラレルワーカーとしてNTSに勤める新メンバーです。  今回

          〜記憶に残り続けるデザインを〜

          ~私は何者かになるのか~<2>

          マイナポータルハッカソン参戦記 先日、デジタル庁主催のマイナポータルハッカソンに友人と二人で参加しました。マイナポータルを使って社会をよくするサービスを提案して競うハッカソンです。  えっ、浪人生なのに? そうです。2月上旬の高校の卒業式の日に友人と、面白そうだから出てみようという話になって、その後二人とも大学に落ちて予備校生活になったのに、5月に半分ノリと勢いで応募しました。高校の時から時事系の話で盛り上がっていた私たちは、デジタル庁主催のハッカソンと聞いて飛びつきました

          ~私は何者かになるのか~<2>

          タイプA行動パターン ~短気は損気⁈~

           昔から短気を起こすと結局は自分の損になると戒められてきました。これを学術的に解明しようとした研究があるのかどうかはよく分かりませんが、自身の経験でも短気を起こして良かった試しはありません。特に癇癪は後悔しか残しません。  1959年、米の医師であるM.フリードマンとR.H.ローゼンマンは狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患の患者に特徴的な行動パターンがあることを見出しました。この発見はひょんなことがきっかけでした。  病院の待合室椅子のカバーを張替えていた職人が心臓病外来の

          タイプA行動パターン ~短気は損気⁈~

          No.28 山野善正氏 〜いまこそ、食育の話題を〜Youtube「食育について」公開中

           一般社団法人おいしさの科学研究所 山野善正先生(理事長,香川大学名誉教授)は、活動拠点を香川県高松市から4月、東京茅場町に移転されました。当社NTSでも多くの書籍を上梓されている先生は、御年85歳を迎えた今、更に意欲的な研究活動を展開されようとしています。    世界的な大ヒットとなったユヴァル・ノア・ハラリ「サピエンス全史」では、ホモ・サピエンス15万年の歴史を振り返り、『生きる目的はただ生きること』『人類は飢餓、戦争、疫病の恐怖を乗越えた記憶を遺伝子に刻んでいる』と語っ

          No.28 山野善正氏 〜いまこそ、食育の話題を〜Youtube「食育について」公開中

          ~私は何者かになるのか~<1>

            吉田社長にご紹介いただいた林慶一郎と申します。  NTSの書籍に興味を持ち、昨年春、会社訪問の際に、吉田社長とお会いしました。メールアドレスを交換させていただき、自分の現状報告をしているうちに、「NTS journal」の投稿の話が出て、今回1回目になります。  このブログでは、私が夢を叶えるために奮闘する日々の中で、起きたこと、思ったこと、感じたことを綴っていきます。誰かに伝えたい、という気持ちもありますが、“自分”を定期的に残しておきたいというのがブログを始める一番

          ~私は何者かになるのか~<1>

          <未来をになう子どもたち> ~NTS博士ちゃんとの出会い~

           それは一昨年のこと。弊社の『生物の科学遺伝』を定期購読されている方から娘に読ませたいと、『代替プロテインによる食品素材開発』の注文がありました。この書籍は大学の研究者や企業の開発者など、いわゆるプロ向けに企画編集したものです。そのため大学生くらいの娘さんかなと思い、何気に尋ねてみると、なんと小学6年生のお嬢さんとのことでした。たっての本人希望で誕生日に欲しいということに正直驚きました。  ただ、まだ誕生日には少し日があるため、それまでは親子の約束事を守り、しばらくお預け! 

          <未来をになう子どもたち> ~NTS博士ちゃんとの出会い~