中国からの手紙〜5 三寒四温: 大雪・初夏・そして大雪
吃饭了吗? (こんにちは、お元気ですか?)
こちらに来てもう1年以上が経ってしまいましたが、目にすることがまだまだ新鮮で興味深く、多くのインスピレーションに溢れています。これらを少しずつ紹介していけたらと思います。
春らしくなってきましたが、今回は冬から春の変化の頃について書こうと思います。
こちらの気候は四季を通じて、1日・短期間の気温変化が日本に比べて大きいように感じます。特に春と秋は、1日の中でも四季があるような感じで、朝から夜までで半袖からコートまで全部必要な位です。日本で経験したことがない現象にも時折遭遇します。
12月頃の寒波以降は、だいぶ穏やかな日が続いていました。ここでは雪は比較的珍しいようですが、今年の冬は2月に2回大雪が降りました。春節始めの頃に一気に気温が低下し1回目の大雪となりました(写真1〜4)。
1回目の大雪では、雪の前に降った雨が氷になり、葉についた雨の氷が更に大きくなり、重みに耐えられなくなり、数分おきに大きな音を立てて大きな樹木の塊が落ちてきていました。至る所で道が塞がれ、幻想的な光景でした(写真5〜7)。帰郷者で溢れる電車や飛行機や春節のイベントも大きく影響を受けていました。
その後1回目の大雪から一転、初夏のように暖かくなり、梅が咲き始め、その後また一気に気温が急降下し、2回目の大雪。この2回目の大雪では、咲いた梅が氷に閉じ込められ、美しいアートのようでした(写真8)。
降ってくるのは粉雪・・・ではなく細かな氷の粒という感じで、氷が道に当たってシャリシャリと音を立てていました。 1回目の大雪とは異なり、樹木の倒壊の代わりに、道の完全凍結により、路上・橋上で多くの車がコントロールが効かなくなり、ぶつかり合っていました。あまりこのような天候はなかったようで、WeChat(LINEのようなアプリ)では車の一時避難場所としてショッピングモールなどの地下駐車場などを路上が通常になるまで無料開放するというアナウンスが飛び交っていました。
どちらも想定外の天候だったようですが、驚くスピードで倒壊した樹木が片付けられ、機体や路上の氷が溶かされ、わずか数日で通常に戻り、行動の速さには驚かされます(写真9)。
<〜次号に続く>