言葉350

キミは「やって、試して、確かめる」という事を忘れがちなってしまうそうだね。以前のキミは知っていた。自分でやってみる面白さを、没頭する快楽を。キミの成長と共に世の中便利に変わっていった。調べれば「how to」や「誰かの体験談」、「こうすればいい」、「こうした方がいい」、「こうすべき」で溢れている。不安なキミはそれらに頼ろうとする。いつのまにか情報デブになって、身動き一つ取れなくなる。動くためにやってみるために好奇心の赴くままに身を任せるために集めたはずの、調べたはずの情報はただの情報のままだ。

失敗も成功も、付随する反応もキミがどう思うかも、「全部やって確かめる」を通して、体験を通して、キミが何を感じ、何を思うのか試してみるんだ。分かった気になったり知った様な気になることと、キミが体験を通して分かることと知ることは180度違うかもしれない。どう感じるかなんてなおさらやってみないと分からない。未来の感情の先取りなんて出来ないのだから。やる前から知っていた、知り得たモノと結果が同じだって構わない。キミは体験を通して思い出す。体験することの面白さと快感を、そして実際にキミは生きているという実感を。