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「かみかさ」

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小説「かみかさ」 傘を美容院に忘れてしまうところから始まる、恋愛未満小説。
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#小説

「かみかさ」あとがき

「かみかさ」あとがき

最後まで読んで下さった方、少しでも読んで下さった方、ありがとうございました。嬉しかったのは、「かみかさ」をキッカケにフォローして下さった方、作品に魅力があると云うのは何より嬉しいです。Twitterでもいいねフォローを頂きありがとうございました。

掲載しながらの反省点は、ストーリーが、わかって読んでもらってるなと云う事です。創作大賞運営側の求める、何が起こるか分からないエンターテイメントではない

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「かみかさ」第4話

「かみかさ」第4話

いのりは、小学校まではお母さんに髪を切ってもらっていた。
髪は腰まで伸びる事もあった。
脇の位置まで切っては伸びた。
黒髪でまっすぐ綺麗だった。
小さな頃は、お母さんが艶々になるまで髪をブラシでといてくれた。

それが突然、いのりにとっては突然、中学になると美容院に行くように、お母さんに言われたのだ。
嫌だった。
お母さんに、
「まっすぐ切るだけでいいし、私、お母さんに切ってもらうのがいいの。お願

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「かみかさ」第1話

「かみかさ」第1話

[あらすじ]
いのりと燈郎が、憧れる美容室の店長の皆川ひかりが、体調不良によりお休みとなる。
髪を触られるのが苦手ないのりが、代わりに燈郎にカットしてもらった。いのりは動揺し美容院に傘を忘れてしまう事から始まる話。

その傘は遠い親戚の傘職人おじさんからもらった大事な傘。

二人は、すれ違がう事によって惹かれていってしまう。
燈郎はいのりの髪に傘をさしかける事ができるのか。

私は詩人なので、1話

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