見出し画像

「かみかさ」第4話

いのりは、小学校まではお母さんに髪を切ってもらっていた。
髪は腰まで伸びる事もあった。
脇の位置まで切っては伸びた。
黒髪でまっすぐ綺麗だった。
小さな頃は、お母さんが艶々になるまで髪をブラシでといてくれた。

それが突然、いのりにとっては突然、中学になると美容院に行くように、お母さんに言われたのだ。
嫌だった。
お母さんに、
「まっすぐ切るだけでいいし、私、お母さんに切ってもらうのがいいの。お願い。」
と言った。
実際、中学生になってバスケ部に入ると、ポニーテールにしても邪魔になってきた。

仕方なく、お母さんと同じ美容院に行く事にした。


髪にこだわり
髪に怖がる
気づいて

マガジン↓

https://note.com/now_you_tow/m/m6a614c93d4fa

ごめんなさい。詩に夢も憧れもありません。できる事をしよう。書き出すしかない。書き出す努力してる。結構苦しい。でも、一生書き出す覚悟はできた。最期までお付き合いいただけますか?