のべとれ

好きなモノを掛け合わせました【小説 × 株式投資】■小説を読むことが好きです。■株式投…

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好きなモノを掛け合わせました【小説 × 株式投資】■小説を読むことが好きです。■株式投資もしています。---小説の内容を脳内変換して、株式投資(トレード)に関連する暗喩が含まれる作品を紹介しています--- ■ ホームページはこちら➡️ https://novetra.net/

最近の記事

【新釈】走れメロス (著)森見 登美彦 「芽野史郎」と「時代のサイクル」

「読めば、投資の幅が拡がるかもしれない小説」 私が都合よく小説の内容を脳内変換して、株式投資(トレード)に関連する暗喩が含まれる作品を紹介していきます。 現代版 銘柄 小説  昨今、テクノロジーの進歩によって、様々な企業が新商品・サービスを世に送り出しています。便利な世の中になってきたなあと他人事のように関心するばかりです。常に真新しいものが市場に出回っているかと問われれば、必ずしもそうではありません。このサービス・商品は”なるほど、知っている”と既視感を覚えるものもあり

    • 車輪の下 (著)ヘルマン・ヘッセ 「ハンス・ギーベンラート」と「有望銘柄」

      「読めば、投資の幅が拡がるかもしれない小説」 私が都合よく小説の内容を脳内変換して、株式投資(トレード)に関連する暗喩が含まれる作品を紹介していきます。 株主重視銘柄 小説 「ハンス・ギーベンラート」と「有望銘柄」  人の期待はどこから来ているのか? 株式投資(トレード)をするようになってから考えることがあります。投資家やトレーダーはそれぞれの方法で、銘柄を選定して市場にエントリーしていきます。投資をした企業が飛躍的に成長することを期待しているはずです。  企業は誰のもの

      • 箱男 (著)安部 公房 「箱男」と「オンライントレード」

        「読めば、投資の幅が拡がるかもしれない小説」 私が都合よく小説の内容を脳内変換して、株式投資(トレード)に関連する暗喩が含まれる作品を紹介していきます。 個人投資家 小説 「箱男」と「オンライントレード」  あなたが株式投資(トレード)したきっかけがなんであるか、思い出して下さい。誰かに勧められた、会社の確定拠出年金の資産運用で興味を持った、仕事柄財務分析をする延長線で株式投資に至った、人それぞれあると思います。もしかすると証券会社に勤めていてそのまま脱サラをして専業トレ

        • 赤目四十八瀧心中未遂 (著)車谷 長吉 「アヤちゃん」と「先行き不透明」

          「読めば、投資の幅が拡がるかもしれない小説」 私が都合よく小説の内容を脳内変換して、株式投資(トレード)に関連する暗喩が含まれる作品を紹介していきます。 不安定相場 小説  世の中、地政学リスクが多すぎてそれがいつなくなるのかわかりません。次から次へと世界経済にとって不安要素が出てきます。企業も同じで個々に抱える問題は、枚挙にいとまがなく潜在的には予断を許さない状況が続いているように思えます。  2008年に米国の投資銀行であるリーマン・ブラザーズ・ホールディングスの経

        【新釈】走れメロス (著)森見 登美彦 「芽野史郎」と「時代のサイクル」

        • 車輪の下 (著)ヘルマン・ヘッセ 「ハンス・ギーベンラート」と「有望銘柄」

        • 箱男 (著)安部 公房 「箱男」と「オンライントレード」

        • 赤目四十八瀧心中未遂 (著)車谷 長吉 「アヤちゃん」と「先行き不透明」

          片腕 (著)川端 康成 「借りた片腕」と「貸株」

          「読めば、投資の幅が拡がるかもしれない小説」 私が都合よく小説の内容を脳内変換して、株式投資(トレード)に関連する暗喩が含まれる作品を紹介していきます。 信用取引 銘柄 小説  初めて”空売り”をしたとき、その融通性や汎用性の高さに驚きました。”空売り”はただの投機ではなく、資産を守るためのヘッジ手段としても有効です。 (現物株を保有せず株を借りて高値で売り、株価が下がった時点で買い戻して利益を得る信用取引の一種)  あまりに有効な武器のためその仕組みをわかっていない

          片腕 (著)川端 康成 「借りた片腕」と「貸株」

          月の光 (著)劉慈欣(リウ・ツーシン)「時間線」と「持たざる銘柄の行方」

          「読めば、投資の幅が拡がるかもしれない小説」 私が都合よく小説の内容を脳内変換して、株式投資(トレード)に関連する暗喩が含まれる作品を紹介していきます。 選定銘柄 小説 「時間線」と「持たざる銘柄の行方」  株式投資をする際に必ず複数の候補から、これだと決めた銘柄を選定しているはずです。自ら調べて、テクニカル分析やファンダメンタル分析を行ったり、政府の政策テーマに合致しているものであったり、あるいは株式投資の雑誌に掲載されていたから、人に勧められた……何でも構いません。

          月の光 (著)劉慈欣(リウ・ツーシン)「時間線」と「持たざる銘柄の行方」

          午後の曳航 (著)三島 由紀夫 「逞しい肉体」と「反発or急落」

          「読めば、投資の幅が拡がるかもしれない小説」 私が都合よく小説の内容を脳内変換して、株式投資(トレード)に関連する暗喩が含まれる作品を紹介していきます。 移動平均線タッチ銘柄 小説 「逞しい肉体」と「反発or急落」  株式投資(トレード)をして、最初に覚えたテクニカルな指標が”移動平均線”という人は多くいると思います。(一定期間、その終値の平均を折れ線グラフに表したもの)。移動平均線で株価の足跡を辿り、今後はどのように推移していくのか予想することはひとつの楽しみになります

          午後の曳航 (著)三島 由紀夫 「逞しい肉体」と「反発or急落」

          ゴドーを待ちながら (著)サミュエル・ベケット 「ゴドー」と「指値」

          「読めば、投資の幅が拡がるかもしれない小説」 私が都合よく小説の内容を脳内変換して、株式投資(トレード)に関連する暗喩が含まれる作品を紹介していきます。 投資機会 小説 「ゴドー」と「指値」  ”待つ”ことは、投資家、トレーダーにとって最も重要な技術のひとつです。本当に難しいことであることは皆さん理解していると思います。待てずに買ってしまう、売ってしまう、投げてしまう、最終的にはやめてしまうことすらあります。  ほとんどの場合、投資家やトレーダーは株式を保有している企業

          ゴドーを待ちながら (著)サミュエル・ベケット 「ゴドー」と「指値」

          ゆすり屋は撃たない (著)レイモンド・チャンドラー 「マロリー」と「新興市場」

          市場変更銘柄 小説 「マロリー」と「新興市場」  同じ銘柄を数年保有していると、稀にビッグIRに巡り合う機会があります。国策で計画される大きな契約が決定したり、長年無配当だった企業が復配をしたり、大企業との合併があったりと様々です。中でも長期投資家として嬉しいのは、市場の変更があります。  例えば、マザーズやJASDAQに上場していた企業の業績が伸び、東証へ変更されたり、東証の中でも一部から二部に昇格したりです。実際に株主総会では、「御社は、東証一部へ市場を変更する気はあ

          ゆすり屋は撃たない (著)レイモンド・チャンドラー 「マロリー」と「新興市場」

          グレート・ギャツビー (著)スコット・フィツジェラルド 「ギャツビー」と「デューデリジェンス」

          M&A銘柄 小説 「ギャツビー」と「デューデリジェンス」  数年前に投資をしていた企業の有価証券報告書を見て、その成長ぶりに驚いたことがあります。まず貸借対照表の総資産が昔のイメージと桁違いに増加していました。売上げの規模も同じです。事業のセグメントも追加されています。注記を確認すると「のれん」が発生しています。沿革や関係会社の欄で、その企業がいくつかのM&Aを行ったことが記載されていました。  M&Aは中小企業の経営戦略としても、今後も増え続ける傾向にあるといわれてい

          グレート・ギャツビー (著)スコット・フィツジェラルド 「ギャツビー」と「デューデリジェンス」

          性的人間 (著)大江 健三郎 「厳粛な綱渡り」と「乱高下相場」

          ハイリスク・ハイリターン銘柄 小説 あなたが資産形成において、ハイリスク・ハイリターンの投資をしているのであれば、冷静になって再度ポートフォリオを見直した方がいい、と言われるかもしれません。小中型株や低位株を数十銘柄ずっと監視して、機会を狙いながら短いスパンでトレードを繰り返し、利益を得るのは難易度が高いからです。  株式口座を開いたばかりのトレーダーが欲につられ、ハイリスク・ハイリターンの銘柄にエントリーしてすぐに資産を溶かします。外から眺めていると、意外と簡単に利益を

          性的人間 (著)大江 健三郎 「厳粛な綱渡り」と「乱高下相場」

          遠い山なみの光 (著)カズオ・イシグロ 損切り銘柄 小説

          「女たちの遠い夏」と「投資リスク」  あなたが株式投資やトレードを始めた当初、資産が減る可能性があることについて、どれほどリアルに想像ができたでしょうか。私は、けっこう軽く考えていました。経験が大事だから、少しぐらい損しても、失敗してもいい、と。  資産の分散投資をするために、株式以外にも元本保証の国債や不動産、外貨、ゴールド……等のポートフォリオを組んでいる場合は、ある程度のリスクは回避できるでしょう。しかし、実際には利回りを計算して投資先の選定ができたとしても、それだけ

          遠い山なみの光 (著)カズオ・イシグロ 損切り銘柄 小説

          愛と死(著)武者小路 実篤

          ダブルトップ銘柄 小説 「二つの山」と「恋愛の行方」  物語がこの後どのように展開されるのか、という予測をしながら小説を読むことがあります。キャラクターの行動やある出来事がきっかけになって話の筋に仮説を立てます。株価のチャートであれば、出来高やその銘柄に関するIR情報が出たり、決算発表等で変動します。チャートだけを分析して投資やトレードをしている人がいます。  ある条件に合致するようなチャートになれば、様々なテクニカルなシグナルが点灯し、トレンドが形成されます。明確に強いト

          愛と死(著)武者小路 実篤

          行人 (著)夏目 漱石 「神経質な兄さん」と「市場を超越した論理」

          異色アナリスト 小説  投資は自己判断、この言葉をうるさく感じる人はたくさんいると思います。一方、株式投資やトレードに関する雑誌やインターネット上の情報で、アナリストが推奨している銘柄をひとつひとつ吟味して悦に入っている人もいます。  選挙やオリンピック、IRといったイベントが控えていれば、それを見越した株価予想が気になるところです。みんなこぞって分析をします。表層的な事象から深掘りをして、経済波及効果を提示している人もいれば、一点突破の理論を展開して分析している人もいま

          行人 (著)夏目 漱石 「神経質な兄さん」と「市場を超越した論理」

          驚愕の曠野  (著)筒井康隆 「驚愕の邂逅」と「変遷」

          事業再編銘柄 小説  あなたは、自身が投資をしている企業の沿革を、ある程度把握しているでしょうか? 日本には、創業から数十年と続く長寿企業があります。中には、100年200年を超える企業もあります。海外と比較をしても日本のそれは群を抜いています。2位のドイツに大きく差をつけています。 (理由は様々ありますが、日本企業は永続発展させることに意義を見出し、終身雇用体制や、退職金制度の充実に努めています。他にも外部環境として、侵略や戦争と平和に関連する要因もあります。興味がある

          驚愕の曠野  (著)筒井康隆 「驚愕の邂逅」と「変遷」

          サンクチュアリ (著)ウイリアム・フォークナー 「ポパイ」と「恐怖指数」

          VIX 小説  市場関係者だけではなく、誰が見ても世界経済全体の危機を感じる場面があります。察知するのは毎日経済ニュースをチェックしていれば誰でも可能です。しかし、その事象がどれほど株式市場に影響を与えるのか、それを高い精度で当てられる人はほとんどいません。機関投資家やアナリストがよく公表している予想株価も非常にばらつきがあり、素人でも言えるようなレンジを提示している事例もあります。 『サンクチュアリ』の冒頭には、ポパイという人物がまず登場します。彼がこの小説の恐怖指数を

          サンクチュアリ (著)ウイリアム・フォークナー 「ポパイ」と「恐怖指数」