のつか

ライター、編集。ジャンルは子育て、フェミニズム、教育など。ご依頼はnoteのメールまで…

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ライター、編集。ジャンルは子育て、フェミニズム、教育など。ご依頼はnoteのメールまで。つらつらと文字を書きます。「女優さんに似てるね」って言われて、嬉しくてよくよく聞いたら似てるのはおでこだけだったことがありますね。好きな映画はアラジンと、レ・ミゼラブルなど

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体育をサボっていた1年生と、見守っていた大人たち。

行きたくないと思ったことは数知れず。 足取りは重かったけど、でもなんだかんだ学校へ行っていた。 何が正解か、わからない。 そんな私の経験を書いておきたいと思う。 できないだらけの、小学一年生小学校一年生のころ、私には得意な物が何一つなかった。 あいうえおは正しく書けない、引き算はできない。 50m走は、「のつかちゃんとペアだと絶対勝てるからラッキー」と言われるほど足が遅かった。 できないことだらけの学校は、そりゃ楽しくないに決まってる。 その上、当時の小学校はまだお

    • 私が30年平和に過ごせたのは、女性と子供の人権を日本に連れてきてくれた人がいたからだった

      憲法改正の動きが強い今でこそ、読んでほしい大切な1冊。 『1945年のクリスマス』(柏書房)をようやく読み終えた。読みながら、付箋をこれでもかとたくさんつけた。 私が25歳で出産するまで、男女格差を実感したことはなかった。 それは、日本の憲法に女性の人権を明記してくれた人がいたからだったということを、38歳でようやく知る。 女性で当時22才だったベアテ・シロタ・ゴードンが日本国憲法草案の女性の人権を明記したのだ。 私が子供時代に小中学校で不自由なく学習できたのも、「貧

      • さよなら私たちの保育園

        「ヨーグルトはご飯を食べ終わってからね。」 私が言うと突然、娘は泣き出した。 こんなに大泣きしたのは久しぶりだな。 いや、久しぶりでもないか。 「言い方きつかった?ゴメンね」と言いつつ、私は内心(はぁ…)とうんざりしていた。 娘をなだめながら食事の準備をしたけれど、なんだか泣き止む気配がない。 息子が心配して「どうしたの?」と聞きに来た。私が息子に状況を説明してる間も、キッチンから何か聞こえる 「~~~!!~~」 娘は泣きすぎていて何を言ってるか聞き取れない。 泣きじゃ

        • 島田歌穂さんのジャズミュージカルコンサート最高でした

          島田歌穂さんのコンサート「musical!musical!musical!」の第4回目、ジャズミュージカルの回に行ってきました。(23年7月21日(金)) ちょっと無理して仕事の後に東新宿まで伺いまして、無理して行ってよかった…。 夫に早く帰ってもらうよう言って、仕事もぎゅん!と調整して。 いってよかった! セットリストはこんな感じ。 ジャズ、実は私はそんなになじみ深くなくて… むしろちょっと苦手だったんですが、伝説のエポニーヌ島田歌穂さんかつ、ゲストが上白石萌音さん

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        体育をサボっていた1年生と、見守っていた大人たち。

          トイレ近い民よ、映画館で素直にポップコーン食え!

          トイレ近い民です。 映画館で1本席を立たずに観れたことはない。 いいとこまで我慢できても、エンドロールの間に行っちゃったりする。 そんでエンドロール中に戻ってくる。 なのでこれまで、端の席しか買えませんでした。 でさ、「映画見る前に餅を食べるといいらしい」とか、実践してみたの。 餅はまあまあで、エンドロール終わってからさっさと行けばトイレ間に合うくらいまで改善されました。 最近、夫と子供と映画行くようになってさ。 買うわけ、ポップコーンセットを。 私今まで「何か食べな

          トイレ近い民よ、映画館で素直にポップコーン食え!

          大人になってから始めたから、こんなに楽しい

          バイオリンを習い始めて3ヶ月が過ぎた。 飽きっぽい私にしては続いており、なんと毎日30分は練習しているという、自分でも驚きの状況だ。 幼少期にピアノを習っていたことはあるものの、弦楽器に触れるのは三十数年生きてきた中で初めて。 今まで触れたことのない楽器を始める。 これが。 かなり楽しい。 まず、0ベースなので、練習すればするほど上達するフェーズに、今はいる。 最初は「ギ、ギ、ギ…」としか鳴らず、「しずかちゃんのバイオリン!!」と子供達に笑われ、夫に「本当にバイオ

          大人になってから始めたから、こんなに楽しい

          ミニマリストの次は何がブームになる?

          時代やブームには「揺り返し」があると思っている。 例えばとある価値観がグーンとブームになったら、その後はそれと反対の方に振り子が触れていくのだ。 私が幼い頃は「たくさん持っていること」が豊かさの象徴だったように思う。 たくさん習い事をしたり、たくさん服を持っていることが「イケてる」空気感があった。 雑誌で穴が開くほど眺めていた「30日着回しコーデ」もそうだよね。 「同じコーデを見せない」ことがカッコ良かった。 しかし時代は流れ、100円ショップにファストファッション

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          『煙たい後輩』を読んで

          天真爛漫で才能あふれる真理子にが魅力的で、バサバサと正論で栞子をぶった切っていく里美がすがすがしい。 そして大学生にしてすでに斜陽の状態の栞子。 栞子に共感する部分も多く、少ししんどい。 周りの同級生から次々と追い抜かれ「何物でもない自分」を自覚することの恐ろしさ。 時間だけ経って、周りの子はどんどん大人になり、分別を持っていくのに、自分は幼稚でぬるま湯につかったまま。 それでいてプライドは高く、才能あふれる真理子が寄せる崇拝により、優越感を感じようとする浅ましさ。

          『煙たい後輩』を読んで

          自慢してもいい?私のイケてる友人と、その鮮やかな青春を。

          小学生のころ、走るのが遅かった私は、マラソン大会に出たくなさすぎた。 手首でも骨折しようかな、と壁に手をゴンゴン打ち付けてみたこともある。けっこう痛かったのですぐやめたけど。 そんな私も、中学、高校と運動部に没頭し、すっかりスポーツのとりこになってですね。 スポーツから得られたことといえば数知れず。 あきらめない力、仲間、筋力、自信、コミュニケーション力…さまざまあるけれど… 私のスポーツ人生の中で一番存在感があるのは「志乃ちゃんのレシーブ」だ。 爆イケな志乃ちゃん

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          親からの手助け、「今じゃない」ことも多いよね

          子供の成長ってやつは、親の役割ってやつは、本当に「そのとき」が来るのをひたすら待って見守ることである。 2人の子供を育てていて、時々ハッとする。「ああ、彼らにとっては、"今"だったのだな」と。 先日、娘は6歳になった。早生まれで、体も小さい。ただ、親ばかかもしれないけどどこか賢く要領の良い子だと感じていた。 ちょうど1年前、年長クラスに上がり、同じクラスの子たちがつぎつぎと「これは”ほ・い・く・え・ん"」と文字を読み、絵本を音読している中、娘は文字に興味すらなかった。

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          女性が出産するかどうか、選ぶ時代に「出産を選んだファーストペンギン」は、無事じゃなかった?

          山口慎太郎氏(東京大学経済学部経済学研究科)による『「家族の幸せ」の経済学』についての講演を拝聴しました。 講演会ではご自身の著書でも述べられている内容を元に、経済学に明るくない私にとってもわかりやすく1時間半の講演内容は大変参考になった点が多くございました。 すべてを書き残したい気持ちを抑え、特に印象に残った点を記しておきたいと思います。 講義は大きく2点に対して触れていました。 ■進まない男性育休取得の現状 ■保育園で親子が育つ 書籍にはもっとたくさんの統計に基

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          「もし男女逆転だったらどう思う?」それは、実は不均衡な基準である

          『炎上CMでよみとくジェンダー論』を読みました。 2020年5月発行の書籍であり、近年の炎上CMをジェンダーの観点から解説されており、大変わかりやすい書籍でした。 CMや広告、コンテンツを見て「なんだかモヤっとする。でもなぜなのだろう」という気持ちを、見事に言葉で表してくれます。 表現上配慮すべきことは、日々猛スピードで変化していく中、ジェンダーや差別、性的役割に関する知識や、気を付けるべき点など、コンテンツ制作に関わるすべての人が読んでおくとよいのではないかと感じました。

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          在宅勤務に関する統計からみる、ジェンダーギャップについて

          在宅勤務は、「働き方改革」の大きな転機だと思います。 この30年でIT技術やネットが飛躍的に普及したため、業種によっては「会社へ行く」必要がなくなりました。 今までは「職場にしか仕事道具がない」「お客さんが職場にしかいない」という状況がすべてでしたが、一部の業種ではそうではなくなっています。 現在テレワーカーは15%ほどだといわれており、まだまだごく一部の話です。しかし、今後さらに多くの業種で増えていくと思われます。 テレワークを調べる中で、様々なジェンダーギャップを感

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          誰にでも好かれるあの人は「自分から誘う人」だった

          常に楽しいことの真ん中にいて、いろんなお誘いを受けている人気者。それでいて全然嫌味のない、素敵な友人っていませんか? 「この前ここに行ったよ」 「先月○○さんに会ったとき、こう話していたよ~」 さりげなく共通の友人の話や、興味深い体験談を話してくれる。 どうしてそんなにいろんな人と会っていて人気者なのだろう?って考える。 人柄が最高にいい。 一緒にいて楽しい。 明るい。 友達想い。 いろんな理由が思い浮かぶけど、一番は「自分から誘える人」だからだと思います。 よく

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          「なんで学童に行かなきゃ行けないの?」の先に、親子の選択肢が増えて欲しい。

          「小1の壁」と聞くと、経験者と未経験者では想像する内容が違うのではないでしょうか。 小1の壁は、実は画一的なものではありません。 よく聞かれるのは「学童に預けられる時間が短い」「未就学児までしか時短が取れない」など、勤務時間の物理的な問題と認識されがちです。 しかし実際には、「登校・学童しぶり」「子供の友達関係」「消しゴムのかけ方すらわからず、何が宿題なのか分からない子供に対し、0から教えること」など様々。 子供の得意不得意や、親の仕事、学校との相性など様々な要因に左右さ

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          在宅勤務が終わったパパ。恋しがる子供達

          在宅勤務や緊急事態宣言から、少しずつ通常モードに戻りつつあるサラリーマンの社会。 うちも例に漏れずそう。この半年、今までになく家族としっかり時間をとれていたパパは、今またまた会社に時間を取られるようになっている。 (私は会社に奪われるって言いたいくらいの気持ち) 子どもたちは「今日パパいる?いないの?何時に帰る?宿題、一緒にしたいのに」と私に言ってくる。 2月から10月までを振り返ると、子供にとってはパパの在宅が長いほうが良かったな~と改めて感じる。 今の仕事を選び、それを

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