島田歌穂さんのジャズミュージカルコンサート最高でした
島田歌穂さんのコンサート「musical!musical!musical!」の第4回目、ジャズミュージカルの回に行ってきました。(23年7月21日(金))
ちょっと無理して仕事の後に東新宿まで伺いまして、無理して行ってよかった…。
夫に早く帰ってもらうよう言って、仕事もぎゅん!と調整して。
いってよかった!
セットリストはこんな感じ。
ジャズ、実は私はそんなになじみ深くなくて…
むしろちょっと苦手だったんですが、伝説のエポニーヌ島田歌穂さんかつ、ゲストが上白石萌音さんなら絶対行きたい!と思って言ってみました。
ジャズの歴史や歌のルーツなどを島田さんが解説しつつコンサートを進行してくれたり、すごく観客ファーストなコンサートでわかりやすかったです。
あ、あと、会場もすごく良かった!
S席(9,900円)だったの。2階の3列目でもばっちり視界が開けてて。
さすが新宿文化センター大ホール。
ただしトイレは和式が多かったけども。
第1部は聞いたことあるけどしっかり認識してないジャズ曲が多かったので、これから聞いてみようかなと思いました。
ジャズってアメリカの音楽だから、西洋のミュージカルがジャズにアレンジされてることは少ないそうです。
こういう文化的な側面も話してくださる島田さん。
良い~~~~~~!
確かにジャズって自由で、アドリブが満載で、自由の国アメリカっぽいですね。西洋の音楽はクラシックなど楽譜に忠実なイメージ…。
第2部ではいきなりOnMyOwnが始まって、泣いてしまいました。
島田歌穂さんの…エポニーヌ…生で聴けたyo…
私は90年代に帝劇で子供のころ感激したので、一度聞いたことがあるんです。レミゼラブルのCDも擦り切れるほど聴いたし。
島田さんは60歳になられるウサギ年とのことですが、変わらず圧巻の歌声と表現力で、本当に泣けました。ありがとうございました。
感動のOnMyOwnのあとは一気にコミカルに「音楽講義」が始まって(笑)
「島田教授」に扮した島田さんが「英語の歌詞を日本語に訳すことの困難さ」を解説してくれました。
笑いたっぷり。
英語は一つの音に「単語」を入れられるけど、日本語は一つの音に「1文字」しか入れられない。
OnMyOwnの英語版、直訳日本語版、日本語歌詞版を歌い分けてくれ、その歌唱力も圧巻でした。
日本語歌詞版は「ひとりでもふたりだわ いないひとにだかれて」と言葉にすると意味わかんないけど、メロディにのせると一気に伝わる内容になるのが素晴らしいです…
ジャンバルジャンのWho am Iも歌ってくれて、「お宝~~~~!」と思いました。島田さんのジャンバルジャンやばいな…
囚人番号24653は日本語バージョンだけ、というのは有名な話ですが、解説もめちゃわかりやす~~~好き~~~!
全体的なMCからにじみ出る島田さんの腰の低くきさくなお人柄。
めちゃくちゃいい人ではないですか…
ご自身のことを「若い時売れないアイドルやってて…」みたいな話とか、本当にかざらないお人。
エリザベス女王の前で歌ったとか、大御所エピソードは山ほどお持ちなのに、MCでは一度も自慢話は出ませんでした…なんて謙虚なお方。
ピアノは旦那様の島健さん。本日のジャズアレンジなども島さんの編曲だそうです。民衆の歌のジャズアレンジよかったなぁぁ
イラストレーター和田誠さんとのエピソードも話してくれました。
和田さんのイラストとともにジャズを披露、和田さんの日本語訳詞のジャズも。和田さんはたくさんの楽譜を収集されており、何百冊もお持ちだったそうです。
和田さんが亡くなられたとき、奥様の平野レミさんが島田さんご夫妻にすべてお譲りになったそうで、今回も楽譜を数冊、ステージ上で見せてくれていました。
こういう話を聞けるのも、コンサートならではだなぁぁぁ。
ゲストの上白石萌音さん!
めちゃくちゃかわいかったですね…
声の透明度がもう。海底丸見えの透明度。
「幸せです」「おきれいです」「大好きです」などの短い一言一言で会場が洗われるというか…!
超仲良しで、二人のやり取りをずっと聞いていたかったです。
上白石さんは本当に素直でかわいくて。
以下、かわいかったやり取り
上白石「どうやったらジャズを歌えるようになりますか?教えてほしい…」
島田「そそそ、そんなそんな私がそんな…!でも私10代のころ売れないアイドルだったんですが、父からもっと音楽を、ジャズを勉強しろって言われて。ジャズをやってるところで働いたりさせてもらって。
そこから1曲ずつ覚えて、歌ってみて…ってやりました。だからもねちゃんももう、全然、というか、もう歌っちゃえてるし…!そうして歌いこんでいくうちにだんだんと、自分なりのフレーズとかが出てくるようになると思います。さっきの曲も素晴らしかった、いろんな有名なジャズ歌手さんの歌い方もね、聞いたりとか▼▼(名前)とか○○(名前)とか…」
上白石「○○、帰ったら絶対聞きます」(有名なジャズ歌手さんを知ったかぶりしないもねちゃん…!バンザイ!!)
上白石「遊園地(UFJかな?)みんなで行きましたよね。でも翌日も舞台あるから、声をからしちゃいけないし…って悩んで。でも行っておこう!ってなったんですよね」
島田「声を絶対に出さないで乗ろうって決めたよね(笑)
で、出さずに乗れたんだよね!」
上白石「私こんなにしゃべって大丈夫だったでしょうか」
島田「わかんない。でもいいの!ありがとう!私がほかの曲で巻くから大丈夫!」
本当に仲良しで、
上白石さんの「Popular(ウィキッド)」めちゃよかttったです。
上白石「15歳のころ初めて鹿児島のミュージカルスクールで先生にいただいた楽譜で、今日のために10年間練習してきました(笑)」
と言ってただけあって、細かい表現がとてもよかった~~~
CDなどで繰り返し聞きたいなぁぁ。
家に帰ってからYoutubeMusicでPopularもろもろ聞いたんだけども、上白石さんのPopularの方をもう一度聞きたくなるくらい。
Popularって、押し付けがましいというか、傲慢な歌だと思うんだけど、上白石さんのPopularはただひたすらCuteな感じでした…それがまた良い。
最後にこれだけ書き残したいんですが、島田さんの立姿に気品があふれてた。美しかった。
最後はデコルテの空いたドレスをお召しだったのですが、肩やウエストのライン、デコルテ、背中と発光する美しさとスタイルの良さ。20歳も年上の方に見えません。腰は低いのに、堂々たる姿、引き締めていらっしゃるスタイル、魔法のようだった。
セットリスト
第1部
Sing, Sing, Sing (ダンシン、フォッシーなど)
Mack The Knife (三文オペラ)
I Got Rhythm (クレイジー・フォーユー)
Someone To Watch Over Me (クレイジー・フォーユー)
< 和田誠コレクション・メドレー>
* You'd Be So Nice To Come Home To (サムシング・トゥ・シャウト・アバウト)
* Cheek To Cheek(トップハット)
* But Beautiful(ロード・トゥ・リオ)
Tve Got You Under My Skin (mるアメリカ艦隊)
・Night And Day (陽気な離婚)
Tea For TWo (ノーノー・ナネット)
On The Sunny Side Of The Street (ルー・レスリーのインターナショナル・レビー)
It Don't Mean A Thing (ソフィスティケイテッド・レディー
第2部
On My OWn (レ・ミゼラブル)
<ヨーロッパ生まれのミュージカルを Jazz に>
* 最後のダンス(エリザベート)
* 世界が終わる夜のように (ミス・サイゴン)
* 僕こそミュージック(モーツアルト)
* 民衆の歌(レ・ミゼラブル)
My Favorite Things (サウンド・オブ・ミュージック)
Popular (ウィキッド)
Sparkling Diamonds (ムーラン・ルージュ)
New York, New York (ニューヨーク・ニューヨーク)
I Love Musical(イースター・パレードの「I Love a Piano」)
<アンコール>
My Funny Valentine (ベイブス・イン・アームス/青春一座)
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