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#お店 記事まとめ

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思想を持ったお店をつくったり、運営、デザインをしているひとやその感想などの記事をまとめるマガジンです。
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2023年5月の記事一覧

売れるモノと評価されるモノの違い

お店やブランドをやっていると、お客さんに売れるモノと業界内で評価されるモノが必ずしも一致しないことがある事に気づきます。この違いを知っている事は商売をしていく上でとても大事ではないでしょうか。 カンヌ映画際にみる売れるモノと評価されるモノの違いカンヌ映画際で是枝監督の「怪物」が脚本賞や日本映画初のクィアパルム賞を受賞したというニュースがありました。受賞おめでとうございます。 是枝監督とカンヌ映画際と言えば、「万引き家族」で最高賞のパルムドールも受賞しています。 では「万

【ローカル】地方なのに首都圏までファンのいるちょっと変わった花屋さん #オブラート

「花屋さん」「フラワーショップ」と聞くと、何か特別な機会に利用するお店のイメージがありませんか? 暮らしの中にお花があるのは理想的ではありますが、現実問題としてお花屋さんは「敷居が高い」「お花自体が高価だ」というイメージがあります。 確かに、お花を買う機会というのは、普段であれば年に数回という人がほとんどではないでしょうか。 私自身も、この花屋さんを知る前は「花を買うこと」のハードルがけっこう高かったなと思います。 かなり個性的なオーナーが展開しているこの花屋さん。 テレ

コーヒー農園の体験価値

こんにちは、川野優馬です。 先月〜今月にかけて、インドネシアのバリ島でコーヒー農園ツアーを開催してきました。 自分達が借りている農園、自分達が建てた精製所と宿泊ヴィラ、そして拠点のカフェ。自由に過ごせる自分達の場所だからこそ、見学だけじゃなくて味わったり一緒に作業したりと、コーヒー生産をまるっと体験できる2泊3日のツアーをつくりました。 そして今回30名ほどの方にご参加いただき、めちゃめちゃいい体験になったと思うのですが、このnoteでは何で農園の体験が大事なのか、現地の

#242 障がいを持っている人と働くということ、その後

 先日ご紹介したSさんの試用期間(約1か月)が終了しました。Sさんは知的障がいをもっているということで、どんなサポートが必要なのか、もしくは必要ないのかということを確かめながらの1か月となりました。  私自身もいろんなことを考えながら試行錯誤を繰り返しました。採用不採用の結果や、その過程などをご紹介したいと思います。  プライベートなことが含まれるため、あえて細かく説明しないところもあることをご了承ください。

知ってるようで全然知らない「らっきょう」の話。[収穫編]

さあ、5月。今年もらっきょうの収穫時期がやってきました。 昨年の夏の暑い中、だらだらと汗を流しながら種球を植え、日本海の厳しい雪を越し、丸々と玉太りしたらっきょう。ついに待ち望んだ収穫です。 ちなみに収穫作業は機械で一気に掘り起こすのが一般的ですが、以前はすべて手作業でした。これがとっても重労働で……。 鳥取のらっきょうは砂の中で育つじゃないですか。土と違って引っ張ったらすっと抜ける姿を想像されるかもしれませんが、、 実は地中にしっかり根を張っているので、手で引っ張っ

デザフェス57振り返り③-やってよかったコト編-

こんばんは!引き続き、#けさぱさふれんずの作者・あまがみねこです。 第1部の、デザフェス57ふり返り①準備したモノ編 第2部の、デザフェス57ふり返り②-失敗したコト編- は読んでいただけたでしょうか?やっと最終章ということで、今回はデザフェスでやってよかった編を書いていこうと思います。 今回ご紹介することは、クリエイターさんの作品によっては当てはまったり、当てはまらないこともあると思うので、参考程度に見てもらえたら嬉しいです。 (1)用意しておいた配布物①けさぱさ

ドケットストアとは「小さな実験」の積み重ねである【カタリベがいるお店】

品揃えに一切の妥協をせず、全国各地の産地に通い、作り方や作り手の思いを代弁してくれるお店があります。 そこで働く店主や、どうしてもこれが好きでたまらないと情熱をかけるスタッフの方々を「カタリベ」と呼ばせてもらっています。 そんなカタリベがいる店に、なぜそのお店をやろうとおもったのか、お客様とのエピソード、どうやって商品を探しているのか、これから考えていること。など色々なお話をインタビューでお話を伺いながらお店の魅力を聞いていきたいと思います。 第一回目は「ドケットストア

おいしいコーヒーは誰のためにあるのか?

おいしいコーヒーって誰のためにあるんでしょう? 最もストレートにおいしさの価値を受け取るのは、おいしいと楽しむ人、飲み手です。 コーヒーがおいしいというだけで、1日は豊かなものになり得ますし、飲み手においしさを伝えようとコーヒー屋はコーヒーを届けているわけです。 そして、コーヒーがおいしいということは、伝え手であるバリスタやロースターにとっても大きな幸せですし、モチベーションになります。 自分たちが思うおいしさに合う生豆を仕入れ、そのおいしさを突き詰めているという自負があ

#241 柔軟剤・洗剤、など匂いのこと(苦しんでいる人が減ることを願い、全文無料投稿とします)

 好きな日に連絡なしで働くエビ工場、パプアニューギニア海産代表の武藤北斗です。  今回はいつか書きたいと思っていた洗剤や柔軟剤のことです。1年以上かけ試行錯誤というか、悩み・もがいていました。最終的には強引な収束を迎えそうではありますが、経過と現状をひとまず報告します。  洗剤や柔軟剤の匂いを気にし始めたのは、今思うと5年以上前になると思います。まだ茨木市の北部市場内で営業していた頃です。当時は何人かの従業員のことを『洗剤を変えたのかな?』と思う程度ではありましたが、印象

アップサイクルにも妥協なき熱量を コクヨ×足立道具店のコラボがたまらんかった話

「アップサイクル」という言葉を目にした時、一呼吸挟んでからモノを見る癖がある。 日々ニュースを賑わす環境問題や資源・ゴミをめぐる報道を見ていれば、明らかにこのままのペースで同じようなモノづくりは続けられないことはわかっている。 けれど、「アップサイクル」を売りにした瞬間、「モノ」としての機能的な価値への感覚が甘くなる。 それは、環境のためなのだから、多少の我慢は必要だと言われてしまえばそれまでなのだけど、我慢だけでは長く続かないのが実際のところだと思うのだ。 アップサイク

アナザー・キンキの中間報告「試行錯誤を重ねた4月。売り上げをご報告します」

こんにちは!キンキチームの佐向凜々花(さこうりりか)です。 みなさま、いかがお過ごしでしょうか? GWも過ぎ去り、落ち着いた日常が戻ってきました。 前回公開したnoteでは、キンキの4月目標を300万円と発表しましたが、今回はその目標に対する結果を報告いたします!(ドキドキ) 早速ですが… 4月(4/5-4/30)のキンキの純売上は267万円でした。 多くの方にご購入いただき、誠にありがとうございます。 ですが、目標の300万円には40万円ほど及ばず、目標を達成すること

#240 優しくないミーティング動画を応募前に見てほしい

 好きな日に連絡無しで働くエビ工場、パプアニューギニア海産代表の武藤北斗です。  私は『誰にでも優しく良い人』だと勘違いされることが多いです。働き方を評価してもらっているからだと思いますが、実際は優しく良い人なのではなく、会社として利益をだすためには争わない組織にする必要があり、そのための手段がどうも良い人と勘違いされるようです。  要は考え実行しているシステムは良いのですが、私自身の人間性とは関係ないと思っているわけです。  実際の私は自分の感情に振り回される人間なの

UGCを自動的に収集し、コミュニティマーケティングを加速させる「Archive」

SNSは今やマーケティングに欠かせないツールとなった。特に近年では、ブランド側からの発信だけではなく、顧客が投稿してくれたストーリーに反応したり、リアルな写真を自社のSNS投稿にも使わせてもらうなど、双方向のコミュニケーションがより重視されている。 しかしストーリーズは24時間で消えてしまうため気づいたときには消えてしまっていたり、いくつものハッシュタグを追い続けるのは負荷が大きかったりと、UGCの活用ハードルは高い。 こうした課題を解決するべく、二人のマーケターが立ち上

2023年の母の日を目前に想うこと。

世の中が少し元に戻り、花屋の春はコロナ禍以前の様相になりました。 BOTANICでは、4月に「ex. flower shop & laboratory SHINJUKU」をオープン。 私自身も忙しない日々を過ごしてきました。 そして、気づけば母の日ももう目前。。 スタッフやお客様や家族への感謝にあらためて思いを馳せつつ、 今年の母の日期間の自分なりのテーマや、花屋の裏側を書こうと思います。 代表として駆け抜けた3年間コロナ禍の到来と同時に、私はBOTANICの代表とな