見出し画像

2023年の母の日を目前に想うこと。

世の中が少し元に戻り、花屋の春はコロナ禍以前の様相になりました。

BOTANICでは、4月に「ex. flower shop & laboratory SHINJUKU」をオープン。
私自身も忙しない日々を過ごしてきました。

そして、気づけば母の日ももう目前。。

スタッフやお客様や家族への感謝にあらためて思いを馳せつつ、
今年の母の日期間の自分なりのテーマや、花屋の裏側を書こうと思います。

代表として駆け抜けた3年間

コロナ禍の到来と同時に、私はBOTANICの代表となりました。
装飾の仕事が全くと言っていいほどなくなり、
一方で、たくさんの方にお店やオンラインで「花・植物に癒しや気持ちを乗せて届けること」を求めていただきました。

本当に大変なこの3年でしたが、、
事業構造を変えつつも、売上は数倍に。

"オシャレなお花屋さん"から"フラワーカンパニー"として成長を遂げました。

どんな日々であれ、月に何度かは産地を訪問。
写真も自分で撮影するようになりました。

混沌とした中でも、ミッションに向けて日々邁進し、サブスクの拡大、他社に先駆けた産直施策、e-giftの導入などに取り組み、苦難乗り越えることができました。

2023年4月14日には、東急急歌舞伎町タワー内に新店舗をオープン。他の店舗も引き続き運営し、計4店舗を運営しています。
また、(多くの花屋が苦手とする、花がとても好きな方以外のお客さまに花を広めるために、)
異業種とのコラボも積極的に行ってきました。

職人であるフローリストに対する尊敬と、経営者としての葛藤

以前の投稿で、
・真摯に花に向き合うプロフェッショナルに心を打たれたこと、一方で、
・働く環境は、そのセンスや技術に見合うものではないことが多い
と書きました。

その感覚は、今でも変わりません。

むしろ今まで以上に尊敬の念を抱きつつ、
代表として、おそらくフローリストを最も尊敬する一人として、そして花業界の改革を本気で挑む者として、より一層強くなるばかりです。

そして、正直なところ、少なくとも現状は、私自身もそれに見合った環境や報酬を引き続き提供できていない、と考えています。
(ママさんフローリストが活躍していることは、一つ成果かもしれません。)

細かい点はまた書き留めようと思いますが、
とにかく彼ら彼女たちは、僕が昔働いていた経営コンサルティングファームのコンサルタントと同じく、ハイスキルなプロフェッショナルです。

彼ら、彼女たちの働き方改革を実現するために

花屋、そして弊社のその裏側は、引き続き今も昔もオシャレとは無縁の世界です。

ですが、今年の母の日は、少しでもフローリストが働きやすい環境を作るべく、以下の試みを行いました。

・「ex. flower shop & laboratory」の母の日商品のカラーラインナップを、これまでの3つから2つに絞る

・「LIFFT」の母の日商品は、カーネーションそのものを引き立てる、シンプルな商品に絞る

・両ブランドの販売数量を減らす(売上は、高単価なものをご購入いただくことと、装飾などの受注で補完)

これらの取り組みは、会社にとっては賭けでしかないのですが…
この3年間のたくさんの反省を踏まえて、できる限りフローリストを想い、サスティナブルにビジネスを行うためです。


BOTANICの「花き業界をアップデートし、花・植物に関わる人を幸せにする」というミッションに向けて。

小さな一歩ですが、これは僕たちの「働き方改革」の一歩です。

"Mother's Day"
by ex. flower shop & laboratory / LIFFT

2023年 "mother's day" movieを製作した想い


とはいえBOTANICのフローリストは、今年も、「日本全国のお母さん」のための制作を終えてから「自分のお母さん」のために花を束ねます。

そんな母の日の一日を描いたオリジナルショートムービーを作りました。

監督は、LIFFT定期便で寄稿してくださっていた縁で、シャネルとフィガロジャポン誌の”Hear Me Out”と題されたショートムービーを撮った、ジュリアン・レヴィさん。

フローリスト自身のお母さんにブーケが届くのは何の変哲もない平日です。

「お花・植物を気軽に贈る・飾るカルチャーを創る」といったBOTANICのヴィジョンを実行しているフローリストを始めとしたスタッフに、
改めて心からの感謝の気持ちを述べたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?