イサム

北アルプスのふもと、田舎にすむ強迫的ギャンブラーです。自分のために思ったことを書いてい…

イサム

北アルプスのふもと、田舎にすむ強迫的ギャンブラーです。自分のために思ったことを書いていきたいと思います。忘備録でもあります。

最近の記事

傷の舐めあいか?

「そのGAというところは傷の舐めあいをするところじゃないのか?」 12年前、義父に埋め合わせした後、聞かれました。 施設で12ステップを学び、実践を始めたばかりの僕は 「いえ、自分の理解する神を信じ、霊的な成長を目指すところです。」 と答えようと一瞬思いましたが、もちろん止めました。 でもそのかわり 「自分より苦しんでいる人を助けるところです。また助け合うところです。」と答えました。義父は「そうか。わかった。」と言って、僕がGAに行くことを認めてくれました。  今朝、毎

    • 小さい頃は神さまがいて

      1974年にリリースされた荒井由美(松任谷由実)の曲です。 ホームグループのオンラインミーティングでステップ3の「自分なりに理解した神」の説明の時にメンバーが曲を流してくれました。ミーティングで曲を聴くのは初めてでした。斬新なアイデアです。 今日の朝、息子がこの歌を口ずさんでいてびっくりしました。「お前、ミーティングに出てたっけ?」と思いましたが、もちろん出ていません。ジブリ映画の主題歌になっているので、映画の好きな彼は知っていて、たまたま歌っていただけでした。 びっく

      • 人間の意志と神の意志

        「犬は嬉しいと尻尾を振ると思うのですが、犬にも意志はありませんか?」  施設で12ステップを学んでいる時に「この世界には人間の意志と神の意志しかない。」と聞いて、僕が施設の職員さんにした質問です。施設の職員さんは笑いながら「もしかしたら、犬にも意志のようなものがあるかもしれませんが、ここではこの2つの意志ということで…。」とおっしゃったように思います。まぁ今でもそうですが、僕には本筋とは違うことが気になっちゃうところがあり、周りの方に迷惑をかけています。  でも、その時本当

        • 不可思議な縁

          「誰でもいいから俺の話を聞いてくれ」 9年ほど前、仕事に行けなくなり自己嫌悪にまみれ、生きるのが嫌になり、でも死ぬのも怖くて、誰かに話を聞いてもらいたくて「いのちの電話」に電話しました。何度かけても話し中で繋がりませんでした。 スポンサーは遠くの町で確実に仕事中でした。メンタルクリニックに何件か電話しましたが、予約して何日も待たなくてはいけませんでした。 こうなったらと適当にスマホでカウンセリングを検索しました。どうせ何日も待たせるだろうとは思いましたが電話しました。 「

        傷の舐めあいか?

          つまずいてやり直す

          一昨年、子どもと一緒にスケボーをやって遊んでいました。 意外にもハマりました。息子たちは中学生になって忙しく、父親とは遊んでくれなくなったので、こっそり一人でやっています。 スケボーにはオーリーという基本の技があります。 ジャンプすると同時に後ろ足で板を弾きます。立ち上がった板に前足をこすらせて平行にして着地します。これを一瞬でやります。これで、物を飛び越えたり飛び乗ったりするのです。 写真はもちろん僕ではありません。 基本の技なのですが、習得するのがめっちゃくちゃ難しいで

          つまずいてやり直す

          答えを求めたがる

          「答えを求めたがる人ですね」 中間施設にいた頃、職員の方に言われました。 先日のオンラインのミーティングで話題に出ていて、思い出しました。 その職員の方とステップワークしている時に 「あるシスターが祈りの言葉はどんなものでも良いと言っていました。」 と教えていただきました。信じる心があればということでしょう。 ところが、当時の僕はそれを聞いて 「ちょっと待ってよ。しっかりお祈りを教えてよ。できれば効果的なやつを…」 と思っていたのです。口に出して言った訳ではないですが

          答えを求めたがる

          目的地はどこに?

          あるAAメンバーの方のホームページに載っている図です。 最近、参加する12ステップ関連のスタディミーティングでよく目にする図であります。詳しくは「心の家路」ホームページをお読みになってくだされば良いのです。 良いのですが、この図は不思議だといつも思うので、暇に任せて自分が考えたことを書きたいと思います。 私見ですので、「何言ってやがる」と思ってもらって結構です。また勝手に資料を使ってすみません。 通常12ステップは1、2、3…と順番に進めるものです。しかし、この図は12ス

          目的地はどこに?

          回復登山

          いつだったか「たまごの瞑想会」(オンラインミーティング)で「回復は山登りに似ている」と話したので、もう少し詳しく書きたいと思います。 11年前に施設を終了する少し前にスポンサーと喫茶店(カフェ?)で話しました。ステップ12のステップワークでした。 その時「回復は山登りに似ている」という話をしてもらいました。「時間をかけて山を登ってきて、振り返った時に景色は違って見えるように、いつの間にか変化している。」というお話だったと思います。 僕は早く霊的に変化したいと思っていまし

          ミーティングの不思議

          はじめに書いておきますか、僕は言いっぱなし聞きぱっなしのミーティングに参加するだけでギャンブルを止め続けることは出来なかったですし、ミーティングは良いものだから、たくさんの会場に行って「足で回復」というのをおすすめしようとは思っていません。(中間施設にいたので、そんな時期もありましたが) GAをはじめ、多くのグループのミーティングって不思議だと思います。 僕もそうでしたが、止めることが出来なかった人の中に、止めることができる人が出てくるのですから。もちろん、1回か2回参加

          ミーティングの不思議

          絶望 希望 学ぼう

           この前のビックブック・スタディ・ガイドミーティングで、ステップ1では絶望を、ステップ2では希望を感じなくてはならないというお話がありました。僕のオンラインのホームグループでもちょうどステップ1をやったので、昔のことを書きたくなりました。(自分の話には限界を感じているものの…) 僕は絶望を感じることが難しかったです。今思えば幸いなことですが、借金の額がそれほど大きくなかったからからでしょう。 町のメンタルクリックで「あなたはギャンブル依存症で一生治りません」と言われました

          絶望 希望 学ぼう

          かみさまオヤジ

          この前オンラインミーティングで「自分はかみさまオヤジと思われてもいいと思っとります」と言いました。 もちろん、誰かに言われたわけではありません。 また、これを読む人は勘違いしないと思いますが、僕が神様ではありません(ノットゴッド)。 僕がどんなミーティングでも毎回かみさまの話をするオヤジだということです。 思えば何回もミーティングで司会をしてきました。 田舎のミーティングなので多くて10人、少ない時は2人という時もありました。 12ステッププログラムを広めていきたいとい

          かみさまオヤジ

          ハイスペックへの憧れ

          「イサムさん、スペックが低いですよね。」 もう、11年くらい前かな、グループのメンバーに言われました。 当時の僕は疲れて仕事に行けなくなることが多く、それでもGAやAAに通ってなんとかギャンブルをやめていました。 ハイスペックとは《hight specificationから》高機能であること。高性能であること。(goo辞書) くらいはパソコンに疎い僕でも知っていたので、「わしゃ中古のパソコンか!」と思いましたが、たいして腹は立っていなかったような気がしてました。でも、

          ハイスペックへの憧れ

          麻雀、飲み会、アルバイト

          大学時代に時間を費やしていた3つです。 大学に合格した時は自分の努力が報われたと、ひざまずいて喜びました。 始めは学ぶ意欲はありましたが、意欲は受験で使い果たしたようでした。サークル(遊びの軟式野球)の先輩や友人たちと遊ぶ毎日でした。次第に授業に行かなくなりました。 飲み会では盛り上げるためにビールを一気飲みさせられました。あまり飲めない僕はその度に吐いていました。それでも ビール1本くらいは飲めるようになったのですが、それ以上は無理でした。でも、誘われれば飲み会に行き

          麻雀、飲み会、アルバイト

          息子に叱られた話

          「仕事に行ってくれよ!」 「いつも俺が家を出る前に仕事に出かけていただろ!」 「家族を守るのが父親だろう!」 一昨年の秋、療養休暇をとってベッドで寝ていた僕に息子が言った言葉です。 高校2年生の息子に叱られるとは思っていなかったので驚きました。 冷静な性格で、あまり感情をあらわすタイプではないと思っていたのでなおさらでした。 僕は療養休暇を4回とっています。息子が5歳の時4か月、小2の時10か月(この時に東京の中間施設にいきました)、小5の時6か月、そして高2の時3か月

          息子に叱られた話

          自分の話の限界

          よく知っているAAの方がSNSで「個人の経験は、原理を伝えるために、その材料として語られるものです。」と発信していました。(勝手に引用してすみません…) 僕は自分の経験を話すのが好きでした。 ですが昨年SNSで1人ステップミーティングをしたり、オンラインでステップミーティングへの参加を増やしてわかったことがあります。 自分の話には限界があるということです。12の各ステップについて自分の経験を話すことはできるようになりました。多分各ステップ5つくらいのパターンで話すことが

          自分の話の限界

          おめでとう と 命日

          「本当に冷め切った夫婦なら口喧嘩もしないものですよ」 11年前ステップ5で、「父と母が夫婦喧嘩をよくしていたのを恨み、恐れていました」と話したら、スポンサーが言ってくれた言葉です。 父は無口な人でした。でもお酒がはいるとよくしゃべりました。タバコとパチンコが好きでした(依存症にはなっていなかったと思います)。 鬱っぽいところもありました。平日に仕事を休んで布団で寝ていることもありました(今の僕と似ています)。 家事をせずにゴロゴロしていることが多く、母が文句を言い、父は「

          おめでとう と 命日