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おめでとう と 命日

「本当に冷め切った夫婦なら口喧嘩もしないものですよ」

11年前ステップ5で、「父と母が夫婦喧嘩をよくしていたのを恨み、恐れていました」と話したら、スポンサーが言ってくれた言葉です。

父は無口な人でした。でもお酒がはいるとよくしゃべりました。タバコとパチンコが好きでした(依存症にはなっていなかったと思います)。
鬱っぽいところもありました。平日に仕事を休んで布団で寝ていることもありました(今の僕と似ています)。
家事をせずにゴロゴロしていることが多く、母が文句を言い、父は「うるさい!」と言って口喧嘩をよくしていました。機能不全家族とまではいかなくても、問題のある家庭で育ったとずっと思っていました。

父とあまり遊んだ記憶がありません。
どうしてなのかプログラムを始めてやっと気づけました。

父は3歳の時に戦争で父親を亡くしており、父親としてどんなふうに子どもに接するのか全く知らなかったのだと。そうした中で鬱もあり、苦しみながら家庭を守っていてくれたのだと。

僕も結婚して20年が過ぎ、夫婦の危機的な場面では会話はなくなり、口喧嘩もしないものだと実感しています。

文句を言うということは母は父に期待する気持ちもあったのでしょうし、父も何度も「うさるい!」とは言いながらも家を出ていくようなことはありませんでした。

僕がそんなふうに父のことを思うことができたのは、スポンサーが言ってくれたように、今までと違う視点で考えることができるようになれたからでしょう。

その父が亡くなったのは僕が中学3年生の1月1日です。世界中が「あけましておめでとう」と言っている時に亡くなりました。突然の交通事故でした。52歳でした。

それから37年が経ちました。

僕は今年その52歳になります。昔から恐れていたのです。52歳になることを。もしかしたら僕も………。なんの根拠もないのですが………。
でも、今朝オンラインの黙想の会(たまごの会)に参加して黙想し、落ち着きました。

何が起こるかはわからないけれど
「今日一日」を生きるのだと。神を信じて生きていくのだと。

「あぁ神の意志には外れちゃったなぁ」
「俺は自己中だ~」となげく日も多々ありますが、信じて生きていきます
そして僕も家庭を守っていきたい……。

と、思った元旦でした。




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