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155.個人が楽しむべき著作権は、無断で使用され、現実には無法地帯化していると考えられます。

以前は「著作権」というと特別な人の権利または専門家のための法律と思われてきましたが、近年は少しばかりその権利の幅が広がったと思う人も多くなりました。

その理由はスマホやデジカメの登場ですね。
スマホには写真や映像機能があり誰でも瞬時に撮影できる時代となったからです。
さらにデジタル技術の発展と共に誰もが簡単に美しく鮮明にプロ顔負けで撮れるようになりました。

しかし、それと同時にネット上では他人の著作物(写真や映像)を無断で勝手に利用する者も増え続けています。
その原因はそれらを「私的利用の範囲」だと勘違いしていることから起きている問題といえるでしょう。

「私的利用の範囲」とはそもそも「家庭内に準ずる」と法律では述べているように、少数での利用であり、「不特定多数」のような数多くの人に公開することは「著作権侵害行為」にあたります。

確かにスマホやパソコンを操作しているときは一人か複数の者だけで行っていますが、ネット上ではすべて「不特定多数」と無限の人たちがそれを目にすることができるわけですから、私的使用の範囲は嫌でも超えてしまいます。
このように単独で操作しているために私的使用のように勘違いしてしまいます。つまり、少数であれば秘密のことでも公に公開してしまうのですからそれでは著作権だけの問題ではなくプライバシー権や個人情報保護法などの侵害行為となる恐れがあるからです。

フェイスブックやインスタグラム。ツィッター等は制限がない限り「不特定多数」に送信しているわけですから私的使用だという勘違いは許されるものではありません。

また、パソコン、スマホ等は他人のモノ(著作物)を簡単にコピー(複写)することができ、デジタル画面はもとの画像と何の遜色もなく鮮明に利用できてしまいます。
そのため、不幸の手紙ではないのですが、人から人へ、次々と転送ができてしまい、最終的に集団で違法行為を繰り返すこととなってしまう恐れのあるものです。

このように個人が楽しむべき著作権は、無断で使用され、そのまま放置してしまえば著作権だけでなくプライバシー権や個人情報保護などが無法地帯となる恐れがあり、現実には無法地帯化していると考えられます。

すると、著作者に対する経済的な損失、企業等なども膨大な損失となります。

この「著作権ノウハウ」は、1年目の160作目(あと4回後に大幅にリニューアルする予定です)
私たちが著作権事件及び関連事件を独自に、過去20年分のトラブル事件などをまとめたものですが、現在も同じような事件は多発しており、紙媒体からデジタル媒体と大幅に形を変えて来ています。

これからも10年後、20年後も同じようなトラブルと事件は繰り返され続けるのでしょうか?

事件はすべて「訴える者」と「訴えられる者」という関係で成り立っていますが、あなたはどちらの部類の人でしょうか?

他人のモノを無断で勝手に利用することは商品でもデジタル上でも同じ犯罪行為となります。
後者は現物を盗むわけではないので罪意識は少ないのかもしれませんが、民事罰、刑事罰と一般の裁判と何もかわりません。

今、20年分の前半を準備中。「著作権ノウハウ」新シリーズをよろしくお願い致します。


 さて、私たちは、人を傷つける場合もありますが、逆に深く傷つけられたため、裁判を起こして損害賠償請求をする場合だってあるかもしれません。現代社会ではいつ交通事故にあうかもしれませんし、病気になるかもしれないと同様に、いつ訴えられるかわかりません。
 
 
 
さて、あなたも訴えられたらどうするのでしょう?

裁判所から著作権侵害で訴えられたらどうしますか?

膨大な損害賠償請求が来たら支払えますか?

他人のモノを無許可で使用する怖さ、恐ろしさ、今後の「著作権ノウハウ」の20年分が必ず参考となるはずです。
 
 
特定非営利活動法人著作権協会 理事長 富樫康明
 
 

 


 
 著作権関係の主な団体
 
「音楽の利用」一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC) https://www.jasrac.or.jp
 
「小説・脚本の利用」公益社団法人日本文藝家協会http://www.bungeika.or.jp
 
協同組合日本脚本家連盟 http://www.writersguild.or.jp
 
協同組合日本シナリオ作家協会https://www.j-writersguild.org
 
「美術作品の利用」一般社団法人日本美術家連盟(JAA)http://www.jaa-iaa.or.jp
一般社団法人日本美術著作権協会(JASPAR) http://jaspar.or.jp
 
「写真の利用」一般社団法人日本写真著作権協会(JPCA)https://www.jpca.gr.jp
 
「デザインの利用」公益社団法人日本グラフィックデザイン協会(JAGDA)
https://www.jagda.or.jp
 
「出版物の利用」一般社団法人日本書籍出版協会(JBPA)https://www.jbpa.or.jp
 
「雑誌の利用」一般社団法人日本雑誌協会(JMPA)https://www.j-magazine.or.jp
 
「実演の利用」公益社団法人日本芸能実演家団体協議会(芸団協)
実演家著作隣接権センター(CPRA(クプラ))
https://www.geidankyo.or.jp  https://www.cpra.jp
 
「レコード・CDの利用」一般社団法人日本レコード協会(RIAJ)
https://www.riaj.or.jp/
 
「放送の利用」日本放送協会(NHK)https://www.nhk.or.jp/
一般社団法人日本民間放送連盟(JBA)https://j-ba.or.jp
 
「ビデオの利用」一般社団法人日本映像ソフト協会(JVA)http://www.jva-net.or.jp
 
「映画の利用」一般社団法人日本映画製作者連盟http://www.eiren.org
 
「広報用ビデオ等映像の発注及び映像の利用」公益社団法人映像文化製作者連盟https://www.eibunren.or.jp
 
「出版物(新聞・書籍・雑誌等)の複製」公益社団法人日本複製権センター(JRRC)https://jrrc.or.jp
 
一般社団法人出版者著作権管理機構(JCOPY) https://jcopy.or.jp/
 
「私的録音補償金について」一般社団法人私的録音補償金管理協会(sarah)
http://www.sarah.or.jp
 
「授業目的公衆送信補償金について」一般社団法人授業目的公衆送信補償金等管理協会(SARTRAS) https://sartras.or.jp
 
「コンピュータソフトウエアの利用」一般社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)
https://www2.accsjp.or.jp
 
「ソフトウエアの利用全般」一般財団法人ソフトウェア情報センター(SOFTIC)https://www.softic.or.jp/
 
「※肖像権など」特定非営利活動法人肖像パブリシティ権擁護監視機構(JAPRPO)
http://www.japrpo.or.jp/
 
「著作権法の所管官庁」文化庁著作権課https://www.bunka.go.jp
 
「著作権全般」公益社団法人著作権情報センター(CRIC)https://www.cric.or.jp
 
「クリエイター著作権全般」特定非営利活動法人著作権協会(NCA)
https://www.npojapancopyrightassociation.com/
 
「広報コンサルティング」公益社団法人日本広報協会
公益社団法人 日本広報協会 (koho.or.jp)
 
 
「その他」知的財産戦略本部
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/index.html
 
一般社団法人知的財産研究所
https://www.iip.or.jp
 
一般社団法人教科書著作権協会
https://www.iip.or.jp
 
東京都知的財産総合センター
https://www.tokyo-kosha.or.jp/chizai/
 
ALAI(ASSOCIATION LITTERAIRE ET ARTISTQUE INTERNATIONALE)
http://www.alai.jp/index-j.html

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