見出し画像

まぐろの町、那智勝浦をサイクリング

予想外のハプニングにドタバタしながらも、無事、紀伊勝浦駅に到着。
予約した宿は駅から1分くらいの場所。立地と値段だけで選んだ宿だが、シンプルで良いお宿だった。
特急くろしおのおかげもあり、昼下がりに駅に着いたので、駅前でレンタサイクルを借りて、勝浦の町を風のように気楽に、波音を聴きながら巡ることにした。


コロナ禍の前からいつもあまり人がいない駅前
意識高い系命惜しい系旅人なので海の町に着いたらまず避難場所を確認する。


紀伊田辺の観光案内でゲットした「かつうらまち遊びマップ」をもとに、自転車で片っ端から行ってみよう。

このマップだけを頼りにぶらぶら。

まずは勝浦漁港のにぎわい市場へ。
以前来た時はこんなに綺麗じゃなかった気がする。ひとまず和歌山なのでみかんジュースを買って海を見ながら、どのコースで回るかを作戦会議。
まぐろカツを一口だけでも食べようかなと中を物色すると、たんまりと大盛りにパックに入ったまぐろカツ(500円)しかない。
「せめて半分やったら買うんやけどなー」
量が多すぎる。
お店のおじさんにそう伝えて立ち去った。

漁港を見ながら、行ったことのない方面である北の方の熊野カフェへ寄って、「弁天島」や「お蛇浦散歩道」に行ってみることにした。

蜂蜜みかん大好き。
まぐろ、でかい。
海の色が綺麗。

弁天島が見えてきた。
弁天島は荒々しい岩の元に鳥居がある。
引き潮で歩いて行けそうだったが誰もおらず、いつ満ちるか分からなかったので、戻れなくなると困るので眺めるだけにしておいた。
弁天島の左奥に白い筋が見えた。
なんと那智の滝である。
明日の熊野古道のスタート地点でもある落差日本一の長さを誇る那智の滝が、まさかこんな離れた場所から見えるとは。
うっすらと小さく見えて感動した。

左の山の中、鉄塔の左側に、縦に伸びる白い線が那智の滝。


熊野カフェには足湯もあり、なかなか雰囲気のいい場所だったが、カフェに先客が1組いたため入店はやめておいた。
私の旅は、相当シビアに密を避けているので、感染対策はばっちりである。
熊野カフェを通り抜け、その奥に繋がる「お蛇浦散歩道」に到着。
せっかくなので、自転車でそのままゆっくり走り抜けることにした。
何とも気持ちの良い道で、インド、ハンピでバイクを借りて走っていた時に辿り着いた湖のある村に雰囲気がよく似ていて、急にハンピのことを思い出した。
岩のゴツゴツした感じが重なる。
牛や山羊が突然出てきたりはしないから、間違いなくここはインドではないのだが。

それから折り返してブルービーチ那智へ。
南側から見ると、弁天島がアレに見えるらしいから振り返ってみる。
うむ。

ブルービーチはオール・ブルー

左側の岩が、ゴジラが空に向かって吠えているように見えるような見えないような。
どうでしょうね。

ギャオー、と聞こえる、気がする。

それからまた漁港に戻り、まぐろについて学べる資料館「TSUNAGOOD」へ。
ツナグッドと書いてつなぐ。
ネーミングセンス最高。
まぐろのはえ縄漁やビン玉、まぐろの種類についてお勉強をした。
以前この勝浦へ来た時は冬で、日本一のまぐろが獲れた直後で盛り上がっていた。
生の魚が食べられない私だが、刺身が好物な人と2人で来たので、その時はまぐろ料理屋「桂城」でまぐろ解体ショーを見ながらまぐろ三昧の料理を食べた。
私はまぐろの旨煮やまぐろカツばかりを食べたが美味しかったのを覚えている。
まぐろが好きな人は絶対来るべき町、それが勝浦である。

まぐろ推し
足湯だけじゃなく手湯もある

足湯(鮪の湯)でのんびり疲れを癒やし、何となくふらっとまたにぎわい市場へ立ち寄ってみたら、閉店間際だった。
アイスクリームでも食べようかと思っていたのに、さっき見たまぐろカツ1パックがまだ売れ残っていた。

なんと半額の250円。

「せめて半分やったら買うんやけどなー」は量のことを言ったのだが、値段が半分になっていた。
店員のおじさんはニヤリとコチラを見ている。
いや私、減量合宿なのよね。
いつもなら飛んで喜び、ラッキー!と叫びながらまぐろカツを迷わず買うのだが、悩む。
数秒悩む。
まあいいや。
せっかく値段が半分になってるし買おう。
これはツイてると思うべき事象である。
言い聞かせる、言い聞かせる。

そしたら10切れもまぐろカツが入っていてびっくりした。
アイスクリームの代わりにまぐろカツをおやつにして、また海を見ながらボーッとする。
まぐろはタンパク質だから良い、という後付けのルールを足して美味しく食べた。


那智勝浦サイクリング。
十分堪能できたように思う。
自転車を返却し、さて、次は温泉だ。
勝浦温泉と言えばあそこしかない!
楽しみにしてきたお気に入りの温泉へと気持ちは向かっていた。

続く…


#春の紀州熊野古道旅  でまとめています。





ちなみにこちらがインドのハンピ。
写真で見ると全然違うんだけど、なんとなくバイクで通り抜けたハンピアイランドと似てる気がして、思い出しながら自転車を漕いだ勝浦だった。



この記事が参加している募集

#ご当地グルメ

15,815件

#旅のフォトアルバム

38,648件

#一度は行きたいあの場所

51,365件

サポートしていただければ、世界多分一周の旅でいつもよりもちょっといいものを食べるのに使わせていただきます。そしてその日のことをここで綴って、世界のどこかからみなさんに向けて、少しの笑いを提供する予定です。