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ホワイト小企業の作り方

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エリート銀行員から全くの異業種である造園会社を起業した社長の話をまとめました。
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#起業家

第6話 僕が起業するまでの話(1) 両親の破産宣告

第6話 僕が起業するまでの話(1) 両親の破産宣告

「なんで大手銀行をやめて造園会社を起業されたんですか?」

と良く聞かれる。

その質問には、いつもだと、「銀行を辞めよう」と思ったあたりからお話をさせていただくのだが、その根っこにあるのは、やはり、育ってきた経緯が背景にあるので、そのお話をしてみたい。

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第12話 僕が起業するまでの話(7) 銀行員時代の話

第12話 僕が起業するまでの話(7) 銀行員時代の話

大学1年生のときに両親が破産宣告したにもかかわらず、体育会を続けながら、ゼミにも入って大学を卒業することができた。これも多くの人の助けのおかげである。本当に僕は運がいい。苦労して生き残ると、逆にそのあと強く生きられると思う。苦労は成長の糧だと本当に思う。

なので、三菱銀行に入っても、普通に過ごすつもりは毛頭なかった。空手で日本一を目指し自分を鍛え磨いてきたので、今度は仕事で猛烈に働いて自分を鍛え

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第13話 僕が起業するまでの話(8) ベンチャー企業への転職

第13話 僕が起業するまでの話(8) ベンチャー企業への転職

30歳前後のときに日本銀行、日本興業銀行、住友銀行といった日本の主要銀行の幹部候補生が集う合宿に派遣されたり、約1か月におよぶ新人研修の講師に派遣されたりと、人事部にも目をかけていただき、サラリーマンとしては十分過ぎる、順調な路線を歩んでいたと思う。

ただ、銀行員としては、ど真ん中の路線に乗った一方で、逆にうまく行けばこの辺まで行けて、悪くてもこの辺りと、40歳代、50歳代の自分のキャリアの幅が

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第14話 僕が起業するまでの話(9) 上場申請

第14話 僕が起業するまでの話(9) 上場申請

幼い4歳と1歳の子供がいる32歳での、大銀行から10名のベンチャー企業への転職である。家計的には、奥さんが働いてくれていたから出来た話であった。そうであっても、普通は許してもらえる冒険ではなく、妻の度量の大きさには感謝しかない。

コーポラティブハウスでいう名前のベンチャー企業では、経理は社長の奥様と女性社員の2名でされていた。社長の奥様は僕が入社することを契機に、僕に経理を引継ぎ、ご退職されるお

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第15話 いよいよ起業、勝負する業種の選び方

第15話 いよいよ起業、勝負する業種の選び方

35歳からの起業。ただ、辞表を出すときは起業することだけ決めていて、何を生業としていくか決めていなかった。別れる仲間のためにちゃんと引継することを優先していたため、業務の合間で考えられる程度だった。退職後にしっかり考えようと思っていた。

そんな形を取れるのも理解ある妻のおかげだ。もし結婚後に起業する可能性があるなら、子供が生まれても、奥さんが仕事を続けられるように応援しておいた方がいいと思う。

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第16話 未経験35歳なんて誰も雇わない

第16話 未経験35歳なんて誰も雇わない

起業する業界を「グリーン業界」と決めた。

では、「グリーン業界」のなかで、具体的に何をやるのか?

20年前は、まだインターネットに情報があふれていたわけでないので、書籍だけでは情報が少ない。

そこで、何で起業するかを調査するために、3つの学校に同時に通うことにした。

「お花屋さんを開業するための学校」

「観葉植物のレンタルを主業としている会社が組合を作って運営している学校」

「ガーデン

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第18話 「若くなく、資本金もない」人が異業種で起業には

第18話 「若くなく、資本金もない」人が異業種で起業には

さっそく結論からお話する。

異業種からの起業は、以下の3つのパターンが多いと思う。

・1つ目は、自分がゼロからその業種に入って修行し、プロとしての力をつけてから起業するパターン。

・2つ目は、すでにその業界で活躍している方と組んで、自分はマネジメントに徹して、実作業はやらないパターン。

・3つ目は、すでにその業界で活躍している方と組んで、自分はマネジメントもやりながら、実作業もやるパターン

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