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多様性〜人と森のサスティナブルな関係

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2021年出版『多様性〜人と森のサスティナブルな関係』に関する記事や書評を集めています。
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2022年1月の記事一覧

Anti-Discipline 専門の垣根を取り払う!

Anti-Discipline 専門の垣根を取り払う!

私は、岩手大学の人文社会科学部で学びました。哲学、文学、言語学、心理学、経済学、社会学、自然科学、情報処理学と、幅広い専門分野の授業を受けました。分野横断的な思考ができる人材の育成が目的の学部でした。盛岡での学生時代はスキーやアウトドアを楽しんで、それほど熱心に学問に打ち込みはしませんでしたが、多彩なカリキュラムに時々、刺激を受けました。

分野横断的なアプローチは、専門用語では「学際的(inte

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権威ある林業経済学会誌で書評

権威ある林業経済学会誌で書評

昨年春に出版した拙著『多様性-人と森のサスティナブルな関係』は、業界関係者や専門家だけでなく、広く一般の人々に読んでもらえるように配慮して、エッセイ風に書いた本ですが、大変嬉しいことに、権威ある「林業経済学会」学会誌の書評で取り上げてもらえました。
https://www.jstage.jst.go.jp/.../8/74_26/_article/-char/ja/
書評の最初のページだけ、サンプ

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慶應大学の全労済協会寄付講座でオンラインレクチャー

慶應大学の全労済協会寄付講座でオンラインレクチャー

先週、慶應大学の経済学部の約250名の学生向けに、オンラインで森林業の話をしました。全労済協会の寄付講座でした。

参加者の数では、私のオンラインセミナーの最高記録です。

拙著『多様性−人と森のサスティナブルな関係』を読まれた駒村康平教授から、昨年夏に依頼を受け、最終講義の回に当ててもらいました。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B091F75KD3

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選木の哲学−九戸山族

選木の哲学−九戸山族

選木の哲学】

昨日、岩手県北で広葉樹の林業を営まれている鎌田博英さん

https://www.facebook.com/kunohesanzoku

から、

「随所に私が普段、山での作業をしながら師と話す同様の内容がちりばめられていて、嬉しくなる…」

と拙著「多様性〜人と森のサステイナブルな関係」

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B091F75KD

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「競争」より「協力」のコンセプトで

「競争」より「協力」のコンセプトで

雨にも負けず
風にも負けず
雪にも夏の暑さにも負けぬ
丈夫な体を持ち


岩手の偉人・宮沢賢治の代表的な詩の書き出し部分です。私は90年代前半、岩手大学に在学中、花巻市の宮沢賢治記念館やその他ゆかりの地を訪問し、いくつかの作品も読み、詩人、作家、科学者、宗教家と多彩な顔を持つ偉人に、自分なりに対面しました。

その対面の過程で、素直に吸収し、感銘できる部分と、何か受け入れられない、自分の心が抵抗

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美はサステイナブル

美はサステイナブル

ドイツの神学・哲学者J.Hartlの本に触発されて、建物の「美しさ」について、考えを巡らせています。

多くの古建築物は、市民も来訪客も、多くの人々を魅了し続けています。現代建築でも、人々の目を引き、感嘆させるものもありますが、人の目に留まらない、立ち止まって写真を撮ろうとは思わない建物が大半なのではないでしょうか?

J.Hartlは「 美は通常、よりサスティナブルだ」と主張しています。

大事

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