あなたの食べている「それ」何ですか?
とある日のダイエット中のお客様〈A様〉との一コマ。
※毎回A様ですが別人です。多少テーマに合うように内容は一部変更しております。
A様「Noriさん、私最近ラーメンをやめて蕎麦にしたんですよ!蕎麦にすると健康にいいことたくさんあるらしくて!」
私「それはいいですね!アレルギーなどが問題ないようであれば、ダイエットに関してだと、麺類の中では一番かもですね!」
A様「ですよね!でも蕎麦っていろいろあるから迷っちゃって!とりあえず一番安いこれにしてみたんです!」
私「どれどれ・・・」
「あ〜・・・。これはうどんですね」
A様「え?何言っているんですか?この色合・細さ・どう見ても蕎麦でしょ??蕎麦って書いてあるし。」
「うーん。正確にいうと、『うどんっぽい蕎麦』です」
A様「???」
【蕎麦は蕎麦粉だけで作られているわけではない】
皆さんは蕎麦を食べた時にどんな食感を感じますか?
ちゅるちゅる?
ツルツル?
それともざらざら?
「ざらざらなんてないでしょ!」と思うかもしれませんが、ざらざらはあります。
実は蕎麦の食感は、蕎麦粉と小麦粉の割合で(特に)食感や見た目が変わってきます。
蕎麦粉の割合が多ければ多いほどざらざら、小麦粉の割合が多ければ多いほどツルツルになるのです。
その証拠に、ざらざらのうどんはありませんね!
食感や味の調整で、小麦粉をつなぎに使うのです。つまり、小麦粉が多く使われれば使われるほど、蕎麦は「うどん」寄りになるわけです。
それではここで問題!
ダイエットをするにあたり、蕎麦粉と小麦粉の割合のどちらを優先すべきでしょうか?
【蕎麦粉と小麦粉は、見た目も栄養も異なる】
写真を見ると、蕎麦粉はなんだか色々混ざっている気がするのに、小麦粉は綺麗でサラサラしている気がしますね。
それはなぜか。
蕎麦粉は蕎麦の実から作られ、ふるいにかけられるのですが、その過程で種皮などが混入します。
対して、小麦粉もふるいにかけられるのは変わらないのですが、とんでもなく細かくなるまでふるいにかけるわけですね。
結果として、蕎麦粉も小麦粉も栄養素としてでんぷん(糖質の一つ)が中心になるのですが、蕎麦粉の方には食物繊維が多く混ざるのに対して、小麦粉にはほとんど混ざらない。
結論。
小麦粉中心のうどんの方が太りやすい。
つまりは。
蕎麦粉の割合が少ない蕎麦は、ダイエットには不向き!
なのです。
※ただしボリュームによるし、蕎麦粉の挽き方にも差がある。糖質による血糖値の上昇や、食物繊維のすゝめは、またの機会に。
では、蕎麦と「うどんっぽい蕎麦」はどう見分けるのか。
簡単です。
原材料表示の順番を見てください。
【原材料表示は先着順!】
最初の写真と何が違うの?と思ったそこのあなた!
全然違います!
原材料名見てください。
蕎麦粉と小麦粉の順番が逆でしょ?
「だから・・・?」と思いましたか。
実はこれ、超重要です。
なぜなら
原材料表示の先頭に書いてあるものが、一番多く使われている材料
だからです。
つまり、最初の写真は原材料の先頭に小麦粉が来ているので、小麦粉が多く使われている→うどんっぽい蕎麦。
2枚目の写真は、原材料の先頭に蕎麦粉が来ているので、蕎麦粉が多く使われている→蕎麦らしい蕎麦
ということになるのです!
ちなみに、ラベルを見なくても見分ける方法はあります。
このように蕎麦粉の割合が商品名に表示されていますので、こういったものを選べば良いのです。
※蕎麦粉が8割ということですね。十割そばというのもあります。
どうですか?そばを見る目が変わりませんか?
【原材料表示を見るのは超大事!!】
さて、こちらの写真はうちの息子が食べていたお菓子の原材料表示。
皆さんは、何を食べていたと思いますか?
正解はチョコです笑
商品名にチョコって書いてあったし。
私、目を疑いましたけどね。
でもね。チョコってこれですよ。
チョコってカカオから作るものですよね。
ただ、嘘はついてないんです。だって下の写真には『名称:チョコレート』って書いてあるけれど、上の写真には
『名称:菓子』って書いてあるもん笑
ここで大事なポイント。
商品名に「チョコ」と書いてあっても、食べているものは「チョコ」じゃない。
では、あなたが今日間食で食べたお菓子は?
コンビニで買った惣菜は?
あなたが今、まさに口に入れようとしているものは?
あなたは今日、「何を」食べたのでしょうか?
【あなたの体は、食べたものでできている】
これ、私は健康においても、めっちゃ大事だと思ってます。
例えばアレルギー。
避けていたつもりが、知らないうちにアレルギーに関わるものを口にしていた、なんて洒落になりません。
気にする人は産地も気にすることでしょう。
ダイエットの視点でいえば
砂糖菓子を食べたのかチョコレートを食べたのかで効果はかなり変わってきます。
カカオは本来、ダイエットの味方なんですよ。
人間は食事によって体を作る。
この前提があるだけで、食事が変わって見えてくるはず。
もちろん、「悪いもの全てを避けて!」と言っているわけではありません。
私も贅沢はしますし、お菓子も食べます。
ただ、自分が「何を食べているのか」を知ることは、人間の健康に関わる仕事をするトレーナーとして、とても大切にしていることです。
〜ネクストアクション〜
原材料表示の先頭に書いてあるものを見て、「自分が何を食べたのか」を確認しよう!🔍👀
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