子どもの活動に光るものがあったとします。

例えば、バスケットボールのゲームをしていて、

ディフェンスを一人で抜いてシュート。

その動きをただ称賛するだけだともったいない!

子どもの素晴らしい動き、考え、行動を是非クラスで共有したい!

そんなときにおすすめなのが、「インタビュー」です。

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これです、これ。

教師がインタビューアーの役を演じる

例えば、バスケットボールで活躍した山田さんに

インタビューする場面です。

先生:では、話をします。

今、素敵な行動をしてくれた人がいましたね!

先生:山田さんは、今一人でドリブルして

相手チームのゴールにシュートしました。

どうしてそんなにうまくドリブルできるんですか?

山田さん:えっと…パスをもらったら、周りをみて、

自分がドリブルできそうなコースを見つけて、

そこをめがけて一気にドリブルをするからです。

先生:なるほどー! コースを見つける! すごいなぁ。

先生:もう一つお伺いしたいんですが、コースを見つけてもドリブルが上手くないとゴールまでいけませんよね?

山田さん:はい。

先生:山田さんはドリブルが上手ですが、どうしてそんなにうまいんですか?

山田さん:バスケットボールが好きで、

休みの日にはボールをつく練習を1時間しているからです。

先生:そりゃあすごい! どんな練習ですか?

山田さん:フラフープを置いてその中から出ないようにドリブルしたり、

コーンを置いてジグザグにドリブルしたりしています。

先生:なるほどー! では、素晴らしい活躍をした山田さんに拍手!

先生:みんなも山田さんに教わったコツを意識してみましょう。


とまぁ、こんな感じにインタビューをします。

ポイントは、先生がインタビューアーとしてうまく演じて、

そういう雰囲気を作ることです。

先生が照れていては、子どもも照れて話が弾みません。

先生は素敵な行動をしたり秀でた活躍をしたりした子を、

マイクでインタビューすると

子どもたちに思わせておきましょう。


授業だけではなく生活指導でも使える

例えば忘れ物について指導するとき、

教師主導で話を進めますよね。

・忘れ物をすると自分が困る。

・ときには、友達や先生を困らせてしまうこともある。

・「忘れ物をしないようにしよう!」と心で思っていても、忘れ物は減らない。

・忘れ物をしないようにするための行動が必要だ。

・例えば、メモをこまめにするとか、自分が用意したものを家族にもう一度チェックしてもらったりするとか。

・明日から忘れ物をしないように気をつけよう。

例えばこんな指導がなされますよね。

でも、これだと効果は限定的です。

ちゃんと話を聞ける子は、教師の説話を聞くことができます。

だから忘れ物をしないです。

一方、忘れ物が多い子というのは、そもそも話を聞く集中力や

モノを準備する注意力があまりない子です。

だから、教師が淡々と説話をしても

忘れ物をする子に限って話を聞かない

という現象が起こります(笑)。


そんなときに使えるのがインタビューです。

いつも忘れ物をしない加藤さんに話を聞いてみます。


先生:最近、宿題を忘れる子や、授業に必要な道具を忘れる子が目立ちます。

先生:そこで、いつも忘れ物をしない加藤さんにインタビューをしてみます!

マイクをさっと出して、加藤さんの机に向かう先生。

先生:加藤さん、インタビューをしてもよろしいですか?

加藤さん:はい。

先生:加藤さんはいつも忘れ物をしないですよね。忘れ物をしないようにするために何か取り組んでいることはありますか?

加藤さん:えっとー…特別なことはしていませんが…。

先生:あえて言うなら?

加藤さん:あえて言うなら…連絡帳に書いてある「必要な用意」を見て、ランドセルに入れ終わったら、赤ペンで✔しています。

先生:なるほど! それだと入れ忘れがなさそうですね!

先生:インタビューご協力ありがとうございます! では、加藤さんに拍手!


高学年になると、照れが先にきてしまって、うまくいかないこともあるかもしれません。

ただ、先生のキャラクターや教室の雰囲気によっては

高学年でも使えます。


低学年や中学年には特にぴったりの方法です。


教師が話したことよりも、友達が話したことの方が教育効果が高い

これは間違いなく言えることですが、教師が言ったことより、友達が言ったことのほうが教育効果が高いです。

友達がやっていること、友達が作っているもの、友達がいいね!と言ってくれたもの…。

とにかく、友達が話したことのほうが、教師が話したことよりも、

間違いなく子どもの心に残ります。


先生が子どもに負けちゃだめでしょ!

そんな声が聞こえてきそうですが

事実なんだから仕方がない。

プロの教師は、その現象をうまく活用します。

つまり、指導内容を子どもに語らせてしまうんです。


体育の授業でどうやったらドリブルがうまくいくか。

それを、教師が教え込むのもいいですが、

友達が知っているコツを発表したほうが、

断然子どもは話を聞きます。


マイク(小道具による注目効果)

インタビューアー(先生によるリラックスした雰囲気)

子どものトーク(高い注目効果)


この組み合わせは強力です。使わない理由はありません。

何からすればいいのか

まずは近所のスーパーやコンビニに行き、マイクを買いましょう。

100円もあればお釣りがくるんじゃないかなって思います。

次に、教師が「インタビューアー」を演じる覚悟をすることです。

授業は、弛緩と緊張を組み合わせることで、退屈ではなく面白い授業になります。


だから、時には、脱線しない範囲で

教師が「小道具」を使ったり、

おちゃらけた「インタビューアー」になったりするんです。

そうすることで、授業にメリハリが生まれます。


肩苦しい、ド真面目な授業ばかりにならないよう、

教師自身が遊び心をもって

授業を楽しみましょう。


授業が楽しくなると、子どもの学力も

自然と上がってきます。


ぜひ、インタビューを授業に取り入れてみてください。


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