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産業カウンセラーさんのカウンセリングを受けました(あと、公認心理師の話)

はじめて産業カウンセラー協会のカウンセリングを受けてきました。
職業訓練が半日だけだったので、その後に予約。

場所は産業カウンセラー協会の事務所。
資格を取るために通学していたのですが、お客様向けの表口から入るのは初めてでした。

通されたのは、狭すぎず広すぎない一室。一つの机に椅子4脚。
温かいお茶か冷たいお茶を選び、対面で着席。
カウンセラーさんの手にはペンとメモ。
なるほど、これがカウンセリングの空間なのか…。

そしてカウンセリング開始。
結論から申し上げますと「行って良かった」です。

普段、家族にも友人にも言えないことを話せたのが、特に。


話した内容①恨みの話

ここにも書いてしまうのですが、私は今回「恨み」の感情を少しでも落ち着かせたくてカウンセリングを受けたのでした。

前の職場。別にいじめられた訳ではありません。
仕事ができなかった私が悪かったと、分かっています。仕事が遅い。一度聞いたことを、初めてかのようにもう一度聞く…。
人間関係に苦労したのも、それゆえの自業自得だとも。
もし仮に契約を切られなかったとしても、クビにならなかったとしても、数年続けても事態が好転する保証は全くありませんでした。むやみに辛い期間を延ばすだけだったかもしれません。

頭では分かっているのですが。

契約終了を宣告された時の所長の言葉。周囲からの私の評価の話。「あなたには向いていない」という一言。その時のこれまでにない程の冷や汗。なのに顔は不快なぐらい熱く。動悸。一日中続いたねじ切れそうな胃腸の痛み。

それ以前の、私が何か質問しようとするたびに向けられた冷ややかな目。冷たい声。怒りが透けて見える語気。なんとか笑顔で取り繕って近寄ろうとしても、明らかに存在していた壁。

よくも、私にこんな思いをさせたな。
おかげで、私は社会的地位も自信も将来の希望も働く勇気も失ったじゃないか。

そう思っていました。本当に。というか、やっぱり今も思っています。
先方が悪くないのは分かっていますが、そういう問題じゃなかったのです。
…とはいえ、こんな事を常日頃口にしていては、いつか周りに誰もいなくなってしまうと分かっておりました。

だから今回、そのお話をさせていただきました。

当初は「恨んでいる」「幸せにならないでほしいと思っている」と、これでも抑えめに話していたのです。
しかしカウンセラーさんが「聖人君子なんてそうそう居ないのですから、呪いたいとか〇んでほしいとか思うことも、自然ですよ。行動に移さなければいいんです。」

…とおっしゃってくれたので、それ以降恨み言の内容が少々過激になりました。そう、私は所詮、こういう人間なのです…。

話した内容②経歴の話

私のこれまでの経歴を「その若さで濃厚な経験をされましたね」と認めてくださったのは嬉しかったです。

心理学部卒なのに、映像制作会社に就職、5か月で退職。3年間派遣会社としてCADオペレーター。そして給与計算の仕事に転職、6か月でクビ…。

全く褒められたものじゃないし、同窓会で話すのも恥ずかしかった経歴。
カウンセラーさんだし、優しい言葉をかけてくださっているのかも…と思いつつも、興味深く聴いてくださったので、リラックスしながら話せました。

あと、私が心理系の学科卒で、産業カウンセラーの資格を持っていたことで、そちらの道についても話しました。
興味はずっとずっとあったのですが、いつまでも覚悟や自信がなく、踏み込めないでいました。


横道 取り返しのつかない公認心理師の話

「興味があるのなら、改めて院に進学して公認心理師を目指しては…」という提案を頂いたりもしましたが、私は残念ながら受験に必要な単位を取っていなかったんですよね…。
家に帰ってからも確認しましたが、やっぱり…。

【大学における必要な科目】→母校読み替え
×公認心理師の職責
心理学概論→〇
臨床心理学概論→母校では「臨床心理学」に読み替え
心理学研究法→〇
心理学統計法→〇
心理学実験→〇
知覚・認知心理学→母校では「認知心理学」に読み替え
学習・言語心理学→母校では「学習心理学」に読み替え
感情・人格心理学→母校では「人格心理学」に読み替え
神経・生理心理学→母校では「神経科学」に読み替え
社会・集団・家族心理学→母校では「社会心理学」に読み替え
発達心理学→〇
障害者・障害児心理学→母校では「臨床心理学」に読み替え
心理的アセスメント→母校では「臨床援助論」に読み替え
×心理学的支援法
×健康・医療心理学
×福祉心理学
×教育・学校心理学

△司法・犯罪心理学
産業・組織心理学→〇
×人体の構造と機能及び疾病
×精神疾患とその治療
×関係行政論
△心理演習
×心理実習(80時間以上)

公認心理師受験資格の内容と、私が実際にとった単位の内容

ああ…。
心理実習なんか、院進学を目指していた同級生たちが頑張っていたのを横目に「まぁ私、就活するし関係ないか…」と我関せずでいた単位です。

結局それをとっていても単位が足りないのに変わりはないですが、予定が無くても行っておけば良かったのに。
大学入学までは、あんなに「カウンセラーになる!」と意気込んでいたくせに、土壇場で怖じ気づいて就活に逃げるなんて。
そんな態度だから就活も難航して、今こんな人生を歩んでるんじゃないのか…。

「カウンセラーになるか、ならないか」なんて、院卒業してから考えれば良かったのに。
今になってまた気になってしまうぐらいなら、最初からそうしておけばこんなに悩まなかったのに。
今から目指そうとしたら、まだ大学から入り直さないといけません。

制度の変わり目の経過措置は終わってしまい、実務経験があったとしても対象外。どうにもこうにも、大学に入り直さないと始まらなさそうです。(なんで~)

…こんな後悔をしなくなって忘れてしまうぐらい、お仕事に熱中できるようになりたいです。そんなお仕事に出会いたい。できれば次の転職で。

話した内容③まとめ

色々なお話をさせていただきましたが、最終的にはこうまとめて頂きました。

・恨みや哀しみは、次の仕事を見つけて慌ただしくしているうちに消えていく

・転職回数が多いと気にしていたが、興味をもった仕事を経験する勇気があるともいえる。もし後にカウンセラーになったとしたら、それが活かせる。

・会話に苦手意識があると気にしていたが、カウンセラーで「人と会話するの大好き!」という人は少ない。(人間関係で苦労した経験があった方が、クライエントの気持ちを共感しやすい)

…こんなところでしょうか。
後半の公認心理師の話が印象に残ったゆえ、カウンセラーに関する内容しか思い出せませんでした…。

そういえば「精神科にかかるか相談しよう」と思ってましたが、忘れていました。予約した当時よりも今日の方が、メンタルの調子が良かったからでしょうか。
まぁ、また調子がわるくなった時に、それは考えましょうか。
そんな時が来ない方がいいのですが…。


それにしても…。
プロの方のカウンセリングを受ける機会は、メンタルケアだけでなく勉強にもなりました。
カウンセリング講座では「傾聴」をとことん学んだのですが、実際のカウンセリングは傾聴だけでなく、特に「リフレーミング」と「労い」を用いる印象がありました。だから、カウンセラーさんの話す時間が思ったより多かったです。

やはり、ただただ話を聴くだけでは足りないのですね…。
私もお相手の背中を押せるような、温かい言葉選びをできるようになりたいです。


…さて、とても長くなったので、本日はここまで。

ご精読ありがとうございました。

野乃


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