インボイスじゃないと経費に出来ない!?
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【インボイスじゃないと経費に出来ない!?】
2024年10月開始 → 2023年10月開始
＜はじめに＞
①2023年10月から開始されたインボイス制度。
②もらった請求書や領収書などが適格請求書等（インボイス）の要件を満たしていないと経費に出来ないのでしょうか。簡単に解説いたします。
＜結論＞
経費にはできます！
むしろ経費が増えて売上の消費税から控除できる消費税が減ります。
でも・・・経費が増えて売上の消費税から控除できる消費税が減ると少しだけ税金が増えます。
なお、消費税免税事業者や簡易課税事業者はインボイスで貰っても貰わなくても税額に影響ありません！
＜インボイスとは＞
～以下のいずれか～
①適格請求書（原則）
②適格簡易請求書
※不特定多数に対して商売している小売、飲食、タクシー業等は、記載要件が緩和された適格簡易請求書を発行することができます。
＜適格請求書の要件＞
～原則～
①発行者の名称等
②登録番号
③取引年月日
④取引内容
（軽減税率の対象品目である旨）
⑤税率ごとに区分した金額
（税抜き又は税込み）
⑥税率ごとに区分した適用税率
⑦税率ごとに区分した税額
⑧交付を受ける者の名称等
※例えば、請求書と納品書で記載事項を満たすなど、複数の書類によって記載事項を満たすことも認められています。
＜適格簡易請求書の要件＞
～小売、飲食、タクシー業などのレシート等～
①発行者の名称等
②登録番号
③取引年月日
④取引内容
（軽減税率の対象品目である旨）
⑤税率ごとに区分した金額
（税抜き又は税込み）
⑥税率ごとに区分した適用税率
又は
⑥税率ごとに区分した税額
※交付を受けた者の名称等は不要！
※適用税率と税額のいずれかで良い！
＜インボイスじゃないとどうなるの？＞
～税込み110円の商品を購入した場合～
※消費税＝売上の消費税から控除できる消費税
▶インボイスの場合の会計処理
消費税：10円、経費：100円
▶インボイスじゃない場合の会計処理
消費税：8円、経費：102円
（2026年10月1日から消費税5円、経費105円）
インボイスじゃないと消費税が2円減って経費が2円増えます。
消費税だとほぼまるまる2円の税金減額効果がありますが、経費だと2円に法人税実効税率（中小企業の場合約35%弱）を乗じた額しか税金減額効果がありません。要するに少しだけ税金が増えます。
そして、2026年10月1日からその損は拡大します。
＜まとめ＞
①インボイスには適格請求書と適格簡易請求書がある。
②インボイスじゃなくても経費にはできる。
③でも、インボイスで貰わないと少しだけ税金が増える。そして、2026年10月1日からその損は拡大する。
なお、消費税免税事業者や簡易課税事業者はインボイスで貰っても貰わなくても税額に影響ありません！
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