過不足ないプロダクト開発。過剰と不足の原因と対策。
こんにちは。プロダクトマネージャーのたけまさです。
スタートアップにとって時間と資金の関係は、生死を分けるほど密接です。今回は限りある時間を有効に使うために「過不足のない開発プロセス」について紹介します。
そもそも、なぜ無駄な作業が発生するのか?
最初にプロダクトの仕様を決定するために、
「最低限、何に結論をだせばよいのか?」が曖昧なとき、
開発プロセスに過不足が発生します。
メンバーがそれぞれの持ち場で最良手段を考えた結果、過剰投資がはじまることもあります。調査やフレームワークの実行に時間を使いはじめたら注意が必要です。「必要かもしれない」投資にも気をつけましょう。
過剰に使う時間こそがスタートアップにとってリスクです。
一緒に開発する仲間に最大限のパフォーマンスを発揮してもらうためには、要件作成で「やること/やらないこと」の範囲を定義しましょう。リターンが少ない案件ほど、投資できる人月も小さくなります。
前記事:「投資活動としてのプロダクトマネジメント。ROIを高める2つのポイントとは?」
事業会社は調査や仮説では対価がもらえません。顧客からの対価は成果のみに支払われます。インプットではなく、アウトプットを中心とした高速PDCAが重要です。
よくある過剰と不足のアンチパターン
メンバーを信頼しつつもプロダクトマネージャーは、投資対効果の最大化に責任があります。見込み利益に対して人月投資が膨らめばROIは悪化するためです。
使われない機能開発はみんなを不幸にします。ペーパーモックやMVPなどでユーザーと最小工数で検証しながら、必須機能だけ開発しましょう。
ただの仮説にシステム開発は当たらない大博打です。
仮説は事実検証で磨いた上で開発をはじめましょう。
BtoBのペルソナ設定でユーザーの休日の過ごし方の話がでたら、フレームワークに振り回されています。ブループリントやジャーニーマップの類も同様で、論点は顧客課題と直接関連する範囲に絞って作成しましょう。
MVPにおける最小とはどんな状態か?「ユーザーの課題解決のために必要な最小限製品」として設計しましょう。
意思決定の速度もROIに影響する
毎日結論をだしましょう。
毎週あたらしい事実を手に入れて成果物を更新しましょう。
結論が更新された回数だけプロダクトも良くなっていきます。
以上
過不足ない開発プロセスを設計するポイントについて紹介しました。
「とはいえ、何から着手すればいいの?」ということで、次回は「最初の1週間の使い方」についてご紹介します。
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