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特許法 何とかして出願ポイントを見つける場合の例
色々と理由はあるかと思いますが、何とかして出願したいと言われるケースもあると思います。その際に、(i)検討しておられる製品・サービスが、従来と比較して圧倒的に凄い場合や、(ii)従来とは異なる部分に特許性がありそうであれば問題ないのですが、そうではない場合もあると思います。
このような場合、何とか出願できそうなポイント(特許性がありそうなポイント)を探して出願することになると思われます。その出願できそうなポイントを探すやり方として、3パターン程度はありそうです。具体的には、以下の①~③です。
①出願したいアイデアを製品化する際に生じる問題とその問題解決手法を明確化する
発明は課題と課題解決手段の組み合わせです。課題又は課題解決手段のどちらかがが新しければ特許される可能性が高いです。両方とも新しい場合には、技術的価値はかなり高いといえます(商業的価値とは別です)。課題解決手段がありふれた感じの場合には、課題を緻密に検討します。課題解決手段が新しい場合は、他の分野に適用できないかを検討すべきです。
②そのアイデアの技術分野・製品における特有の問題を明確化する
例えば、電話機であっても、据置型の電話機とスマートフォンでは、技術的な前提が異なります。
③データ処理方法を明確化する
例えば、他の既存ソフトウェアとは異なる処理をしていないかということです。ソフトウェアの入出力の関係がほぼ同じ(違いはある)であっても、異なる処理をしている場合には、特許権を取得できる可能性があります。
●参考文献
志賀国際特許事務所知財実務シリーズ出版委員会(編)『電気系特許明細書の書き方 改訂版』(発明推進協会, 2020)
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