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ハムストリングス:もも裏:ランニング感覚

現役の時は鍛えるのが当たり前で、そこそこの強さを誇っていた部位です。ところが指導者・コーチとして指導やレクチャーする時に意外とこの部位の名称を知らない&意識したことがないランナーと多く出会いました。

ハムストリングス。通称「ハム」

ランナーにとってはストライドを出していくのにも、後方に脚が流れず引き付ける為にも非常に大事な役割を果たします。臀部の大きな筋肉の力を下肢に伝達していく時に重要ですし、ひざの屈曲にも関わります。このハムが弱いとスピードに乗れません。ちょこちょこした走りになりますし、腰高フォームも前傾姿勢も保ちにくいです。

一流ランナーはこのハムがピンと「立って」いて発達している様子が伺えます。無駄な筋肉は付けていない代わりに、重要な筋肉は発達している。

それに比べて、意識したことがない&鍛え方が解らないと、どうしても他の筋肉に補助してもらう必要が出てくるので、無駄な筋肉が不要な箇所に付いてしまいます。またハムが弱いと臀部や腰に負担がかかります。坐骨神経痛などを抱えることもあります。それらがパフォーマンス向上・発揮を妨げてしまうことも生じやすいんですよね。

サッカーではシュートやパスの動作では蹴りだす動きの制御に関わると思います。大腿部で大きな力を生み出し、蹴り出しの後半部分でどういった軌道とブレーキをかけるかはハムの強さとしなやかさ、対応力で決まると思います。ランナーのストライド、スピード加減をコントロールする時も同じですね。

そういった観点からも強く引っ張ったり、伸ばせたり出来るよう鍛えたり、意識して動かせるようにしたり、コンディションを整えるためにケアもしていきます。理想的な動きが実現できるよう、伸縮性・柔軟性をいかに保てるか、向上させれるかがポイントとなりますね。

このハムが疲労し、張りを強く感じるとき、走りも快調にはいきません。上述したように、ストライドが思うようにコントロール出来ない以上、気持ちよくは走れませんよね。いつもと違う感覚で走ることとなります。どうも伸びがない、動きが悪い、調子が出ない、いつもと同じ感覚で走っているのにタイムが上がらない、といった事象が起きたりします。

動的・静的ストレッチも多く登場していますし、ドリルなどでも良好な状態を作っていくこと、状態確認はしやすいと思います。入念なウォーミングアップの必要性もここに理由の1つとして繋がっていきます。

ハムストリングスをあまり意識したことがない方は是非、意識してみてください。さっぱり解らないという人は誰かに押してみてもらうのも良いと思います。それぞれの専門家も居ます。状態確認にはその専門家が、動かし方にはその専門家が、ランニングでどう意識し、使うかはその専門家が居ます。

自分にとって必要な場面で専門家を上手く使い分け、自分の身に付けていけば大いに伸びるチャンスは増えますし、故障やケガ、不調も防ぎやすくなります。健康にも老化防止にも良いですよね。

スポーツを通じて多くの人が健康で、楽しく運動できる一助にこの知見や考察、感覚が役立てば幸いです。


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