N中等部授業紹介 ②PBL授業でからくりマシンを作ってみた
はじめに
この記事を読まれている方は、「PBL」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
PBL(=Problem / Project Based Learning)の授業では、社会にある答えのない問題の発見や課題の解決に取り組みます。N中等部通学コース・ネットコースでは、毎回の登校日に21世紀型スキル学習や、PBLの授業を行っています。
今回は実際にN中等部のPBLの授業でどのような内容を行っているのか、具体的に授業内容を紹介します。
どんな授業があるの?
<Qaiketsu>
Qaiketsuは、『デザイン思考』の考え方に基づいて、誰かの困りごとや「こうだったらいいのにな」という他者視点を切り口にアイデアを出し課題解決を体験するプログラムの総称です。
授業では、この画像のステップに沿ってワークを行い、アイデアの発想を学びます。
<Sowzo>
Sowzoは、「『意味のイノベーション』の考え方を元に自分の好きと思う気持ちや願いを切り口にアイデアを出し、新しい価値を創造する」ことをゴールとするプログラムの総称です。意味のイノベーションとは、物事に対する既存の意味を超えて新しい意味(価値)を作り出す手法です。
授業では、ワークを通して自分視点のアイデアを発想します。
<Tansacue>
Tansacueは、「自分らしいねらい(目標や課題)を設定しその達成に向けて行動、振り返り、次に活かすスキル・資質を向上させること」を目指すプログラムの総称です。
授業では、自分の強みや価値観を探るワークを行い、「タンサクサイクル」に沿って自分なりの目標達成のためにアクションを起こします。
<Creative Learning>
Creative Learningは、「実際に手を動かしたり、やってみることで対象について学ぶこと」を指します。
授業では、「クリエイティブ・ラーニングスパイラル」に沿って、制作活動に取り組みます。
実際に行った授業はこちら
<Tansacue〜プロジェクト図鑑100〜>
このプロジェクトでは
①プロジェクト計画
②プロジェクトアクション
③レポート制作
の大まかに3つのステップを踏んで学習を行いました。
①プロジェクト計画では、「好きなこと」「強み」「価値観」を掛け合わせ、やりたいことを考えていきました。
例えば、価値観を探るワークでは51個の価値観から自分にとって重要なものを選び、価値観について言語化しました。
そして、②プロジェクトアクションでは、生徒自身が考えた自分のやりたいことを実行していきました。キャンパスでは、動画制作に励む生徒や音楽制作に励む生徒など、思い思いの活動に取り組んでいる生徒の様子が見受けられました。
アクション後は、経験を振り返り次のアクションに繋げていきます。
アクションが終わった後は、③レポート制作を行いました。
AdobeExpressを使用し、活動内容や気づきをサイトにまとめました。
<Creative Learning〜からクリ「オリジナルからくりマシンを創作する」〜>
このプロジェクトでは、生徒が自分で材料を用意し「球が転がっていくスタートとゴールのあるカラクリ装置」を創作します。
身の周りにある材料をブレインストーミングし、そこからカラクリ装置のアイデアを発想します。実際にカラクリ装置を作る過程では、作りながら装置に工夫を追加したり修正したりし、「クリエイティブ・ラーニングスパイラル」を実践しました。
おわりに
今回は、N中等部で行っているPBLの授業についてご紹介いたしました。具体的なN中等部の授業のテーマや内容についてご興味のある方にとって、本記事が少しでもご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。