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初めてバイトをやめた日に。

先月、初めてアルバイトをやめた。

去年の10月に始めたのだが、距離的に少ししんどかったのと、新しく始めたい仕事があったので、大学の前期が終わるとともに退職した。

すると、最後の出勤の帰り道、なんだか清々しいような初めての感覚に出会えた。

期限が外から決められていたり、やめたいなーと思っても行動に移すことができず、だらだら続けていたりしたことばかりだったので、こうやって自分の意思で何かをやめたのが初めてだったからだと思う。

今回も正直、続けようと思えば続けられたのでやめない選択肢もあった。

けど、4月の半ば、たまたま見ていた「くるり」というドラマで、めるる演じる主人公が上司に向かって、仕事辞めます!ときっぱり言い放つシーンをみてあまりにもスカッとしたので、その勢いで自分も店長の下へ真っすぐ向かい、やめたいです!とやけに元気よく言い放ってしまった。なんだこいつと思われたに違いない。

今回の職場は社員さんもバイト仲間も大人しい温厚な方が多かったので、周りにビクビクせずにのびのびと働くことができた。落ち着いたBGMも好きだった。

周りがうるさいと自分はシュンとしてしまい、周りが大人しいとたくさん話したくなる典型的なあまのじゃく気質なので、今回はかなり喋る人間として振る舞っていた自覚はある。

でもその分仕事やお客さんの愚痴を思う存分吐き出せた。

やっぱり口を閉ざしているより、思ったことをぺちゃくちゃ喋れる環境の方が性には合っているのかなと思う。

そんな風に自分を受け入れてくれた職場には感謝しかない。

バイト仲間とも比較的仲が良く、何度かご飯に行ったり、やめるときもそれぞれでお菓子をくれたりした。

変な言い方だけどやっぱ思い切ってやめてみるもんだなと思った。

そんなにいい職場だったのにやめてよかったの?と何人かに言われたが、やめたからこそ良かった部分も逆にあまりよくなかった部分も見えてくるだろうし、今後どう自分が思うかにせよ、前進しているのは間違いないはずだ。

そして、これは自分がもっと楽しくなるための足跡というか、とにかく前向きな気持ちでバイトをやめられたことはものすごく収穫だった。

何かを始めたり、やめたりするのは誰かの意見ではなく、自分の意思、いや、そんな大層なものではなく、自分の思いつき、気まぐれ、気分、勢い、そんな一見無責任には見えるが、自分の直観に目を向けてやっていればいいんじゃないかと思えた。

そんな決意を新たに、8月を迎えたのだが、早々に体調を崩し、絶賛自宅療養中だ。

みんなは元気かな。

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