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【完結】【毎日更新】GW中に思ったことを書き足してゆく。徒然なるままに。

 内容がまとまらず、思うがままに少しずつ書き足している内に、もはや内容から纏めるのは不可能であると気づき、毎日思ったことという形式においてのみ纏めることにした。つまりただの日記である。とはいえもう少し面白くしたいので伏線を張ってみた。

前夜

 どういうブログを書きたいのか。 
 一番大切なのは、そもそもの目的である、おかあさん自身が書いていて楽しいかどうかを第一にすることです。おかあさんFirst。より多くの子供たちに読まれるためのコツなんてものは気にしない。
・ブログのテーマを統一
・図表、数字やイラスト写真を多用
・流行、お役立ち
・キュレーションサイト風のレイアウト
 こういうのはあるのでしょうが、そんな様式に従って書いていてもちっとも楽しくないのです。以前、はてなブログで書いたエジプト一人旅(バックパッキング)の記事が週刊はてなブログという運営ブログで紹介されて、それなりにいいねやコメントがついたことがありました。エジプトで撮った写真を多用して、見栄えもよく、内容もエジプト人や旅行者のドイツ人や日本人やらとの交流、珍しいハト料理の話など、読まれそうな要素を詰めて、旅情たっぷりに描きました。でも正直に言えば、その日記はおかあさん的にはそんなに良い文章ではなかった。労力はかかる割に自分の思想、新しい気付きなんかは全然反映してしないからです。
 素敵なエジプトの旅行です、キラキラの綺麗な思い出です…で?良いことには良い写真↓だがそれが何だというのか。

発展途上国定番被写体こども
後ろのおじさんのおごり
現地で友達になって数日一緒にいたドイツ人

 少しはオリジナルの要素がありそうか、というのも意識して書いています。皆が買う人気商品については書かないし、面白いと思ったことでも、検索して既存の記事や日記があるようであれば捨てます。つい先日も、玉露の方がエナドリよりもカフェイン多くて目が覚めるし美味しいし、うちの子の良いんじゃないかしら(良くない)と思ったのですが、とっくに新聞記事になっていました。ということは日本で千人くらいは同じことを独立して思いついたのでしょう。

 決めごとを作らないというのも大事です。言ったそばから平然とオリジナル要素のないことを書くかもしれません。写真を撮りたい気分だったら写真をふんだんに使うかもしれません。

 自分がどう思われるかを気にしないことも大事。あんまり格好つけていても、書きたいことが書けない。お洒落なイメージであるとか、ITに強い感じとか、ミニマリストだとか、コスパ重視ライフハッカーとか、丁寧な暮らしだとか、オタクだとか、スポーティーとか、社会的関心が強いとか、あるいはノンポリだとか持ちたいイメージに統一性を持たせようとすると、一面的なことしか書けなくなる。
 その時、自分が正直にどう思っていたのか分からなくなる。
 やはり、やってもいない配信のスケジュールを載せるような狂気を持ち続けたい。
 おかあさんはエジプトを一人で旅して、現地人と食事するコミュ力があるようで友達はいないし、コーヒーとワインは好きではないけどイタリア料理は好きで、一匹狼でカラオケが嫌いそうに見えて人前で歌うのは平気だし、政治的にはリベラルだけど個人的な子育て経験を理由に国政に出る人に投票しないし、料理好きで食事には気を使っているけど運動はしないし、ギャンブルはしないけど下らない個別株で損している。同性婚は合法化すればいいと思うが、法律婚自体どうでもいいと思っているので心情には寄り添えないながら、どう議論されていくかには興味ある。
 そしてこういう信条や好みは変わることもある。

 ある程度力は抜いたほうがいいでしょう。推敲に推敲を重ねたところでセルフチェックには限界があるし、そもそもの文才にも限界がある。見出しとかつける必要もない。そもそも随筆に見出しなんてない。ま、仕事じゃないんでね。

初日

 天気の悪かった初日は、国立新美術館へマティス展を観に行った。空いているかと思って開場直後に行ったが、早速入り口で詰まっていた。混んだ展覧会は嫌いです。
 これ生活の知恵(ライフハック)なんだけど、こういうときは手前の展示はすっ飛ばして、先に空いている展示を見て、あとで戻ってくればいいです。連作じゃないので、見るべき順番など本質的にはないのです(展示の構成としてはありうる)。特に今回は後半が見どころの展覧会なので。
 大雑把な構成としては、初め写実的・伝統的な絵を描いていたが、写実性には全く興味をなくして、色彩と形状そのものだけになっていく過程が時系列的に展示されている。到達点は後半にあるので、先に落ち着いて観るのはおすすめ。

切り紙絵、近くで見ると切り口ギザギザ。雑
テキスタイルみたい
油絵のことは忘れよう
ひかりだ

二日目

 ーいい檜は死んだ檜だけだ。翌檜には明日も翌檜であってほしい。(おかあさん語録第2章生存より)

 今日は暑かった。最近商店街にはまっていて、今日は自宅から徒歩一時間強の大山ハッピーロードまで行ってきた。なおおかあさんちからはアクセスが悪く、電車やバスでも一時間弱かかる。
 歩くのは良い。おうち趣味もよいが、やはり外出しないと感じられないものがある。植え込みから甘い花の匂いがしたり、公園では楠のスパイシーなにおいがするし、コインランドリーから洗剤の匂いがしたり、商店街ではケバブの匂いがしたりする。
 五月にもなるとかなり明るいのもよい。朝出社して日中オフィスにいて夕方帰宅する生活では忘れてしまう強烈な陽光は、私たちを芸術家気分にしてくれる。明るいテレビは美しいし、太陽に照らされた景色はもっと美しいのである。久しぶりに赤い躑躅を見て綺麗だなと思い、そういえば子供のころは躑躅の葉っぱに細かい毛が生えているのが嫌いだったなあと思いだしたり、揚羽蝶が躑躅の蜜を吸うのに季節の移り変わりを感じるのである。
 そしてベランダの檸檬がやられていることに気づくのだ。

 ハッピーロード大山はどうだったかというと、GWだったからか思ったより混雑していない。特に駅から離れるほど賑わいがない。都心だが、客層は例にもれず高齢化しており、直線距離で僅か2㎞、3駅先の池袋で改札を降りると、あまりにも客層が若く、衝撃を受ける。
 帰ってから再開発計画を見てみると、何棟か建設中タワマンから最寄り駅までの通り道になるため、これからは客が増えそうだ。再開発後も都心で求められる水準の個性*を出せるかで、街の魅力はだいぶ変わるだろう。
 また用地買収が難しいようだが、さらに都市計画道路が完成すると、横断するのに信号待ちか、空中回廊への上り下りが必要になり雰囲気が変わりそうだ。
 タワマンは今年竣工し、道路は予定通りなら来年度にできる。数年後には大山駅付近の鉄道も高架化するらしく、間違いなく人口は増え人の流れも大きく変わっていき、見ものだ。特に新しい道路が導線の中心になったときの空中回廊より先のハッピーロードの立ち位置が、客がタワマン住民中心になると思われるので気になる。
 買い物は太くておいしそうなネギと、行者ニンニクが珍しくも売っていたのでうれしかったです。

 夜は選挙。島根県民でも長崎県民でも江東区民でもないけど選挙は好き。選挙速報とYoutube。立憲民主党の圧勝は下馬評どおりだが、二位以下はネット上の評判がいかに現実と乖離しているかをありありと表していた。
 勝敗がついた理由について、エビデンスは示せないので、全てお気持ちの表明めいてくるのだが、おかあさんには低投票率の政治的に関心のある人だけが投票へ行く中で、地元での活動が活発だった人が票を得たように見えた。立憲の酒井さんは元区議で、須藤さんは地元出身著名人、3位で維新の金沢さんは2回目の挑戦。酒井さんは組織もあり。4位5位の飯山さん乙武さんは江東区とは縁がなさそう。飯山さんはネット人気はあったようだが、選挙になって突然出てきた人では勝てなかった。ネットは思ったより狭いし、情報も遅く古いんだって改めて感じた。ストリートビューが何年も前の画像であるように、大抵の分野でネットは結局現場ではない。ネットで盛り上がっているように見えても、投票所に行くのはネット民ではない。
 政治を専門的に取り扱ってるチャンネルをいくつか見たが、それ以外で選挙に触れている配信者はあまり見ないのはつまらないことだ。天皇賞の話はするようだが。政治の話を忌避する配信者が多いのは、コメントが汚れる(なぜか政治の話題では憂さ晴らしに暴言を吐いてよいと勘違いし、他人が考えた悪口を繰り返すボットが沸く)からだと思うが、とても残念なことだ。

買い物はお早めに・・・あるいは日銀の介入直後に・・・

*ユニクロ、カルディ、ファストフードチェーン、ドラッグストア、スーパー、百均、クリニックが駅前にあれば住みやすいよね、とはならない。そんなのあって当たり前で、+αで飽きの来ない個性が求められている。

三日目

 寝て起きてもまだ、腕と顔にかすかなジンジンと日焼けした感覚が残っている。昨日一昨日と二時間以上は歩いた。筋肉がそこそこ疲労していてよく寝られる。これが電車通勤の往復二時間の疲労だと逆に睡眠の質が下がるのだから困ったもんだ。
 今日は本屋にしか行かなかった。波よ聞いてくれの11巻と、長形3号の〒番号枠なし封筒を求めて。昨日のお散歩中、何軒か覗いたものの結局百均では手に入らず10枚400円も出して買ったが使うのは1枚。
 掃除、洗濯、料理に加え、GW行動計画に則り、メルカリに買い替えたモニターを売りに出し、揚羽にやられた檸檬に防虫ネットをかけ、宅配クリーニングに冬物を出し、劉慈欣の超新星起源を読んだ。劉慈欣は名作SF小説「三体」の著者で、超新星起源はその処女作だがまじでつまらなかった。このなろう系みたいな駄作が檜になるんだなあ。
 それと献立を作った。ついつい使い忘れる材料をなくすために。ここで急におかあさん感を出していく。設定は大事だ。作りたいものを書いて、組み合わせは後で考えればいい。

日にちは決めない。冷蔵庫の中身を消す組み合わせ
厚木に住んでいたのに豚漬け(購入品)を食べたことがなかった
かぼちゃのキーマはよく作る
鶏むねジェノベーゼソース、パセリたっぷりペペロン、カプレーゼ

 明日は予定があるから、明後日は天気も悪いし、マックス・ウェーバーを読み進めるのとバルターズゲート3に着手したいなあ。

四日目

 あゝ腰が痛え。今日は毛色を変えてスカイツリーのあるソラマチで開催中のダンジョン飯展へ。東京というのは都心へ出る手段は無数にあれど、山手線の外を周回方向に移動するのは実に大変だ。おかあさんちから押上までは三回も乗換があるので、鶯谷へ行ってそこから小一時間歩いた。曇り空の最高気温23度とこれ以上ないくらい歩きやすい日である。
 鶯谷といえば駅から見えるのはラブホばかりという降車目的のはっきりした駅だ(偏見)。だいぶ前、会社の同僚の女がついうっかり「こないだ鶯谷で遊んだ」などと言い出すものだから、よくそんな破廉恥なことを職場で、なんとイカガワシイ女かしらと思ったものだ。
 そんな鶯谷で降りたのは、スカイツリーまで一本道だから。どれだけ曲がろうが、スカイツリーはどこからでもよく見え、方向は明らかなので、考えてみればどこでもよかった。そして大通りは迷わないが、細い道の方が面白いことが多い。
 入谷あたりから外国人旅行客をよく見かけるようになる。この時期は気候も観光客に優しいかと思いきや、東京のGWは閑散期であり、店が閉まっている。浅草付近は個人店が多いのか、見える範囲だが特にそう感じた。
 歩いていると少し暑くなってきたのでソフトクリームを買った。セブンのプレミアムな方。なんだろう、水あめのせいなのかな・・・垂れてこないのは良いけど口あたりが嫌い。むしろコーンが砂糖の小さな粒みたいなのを感じて美味しかった。アイスはハーゲンダッツやね・・・でも食べ歩きには不向きなんや。
 
 さて、ダンジョン飯展。おかあさんは1500円の価値はないかなと思う。ほとんどの面積を、ダンジョン飯の食品サンプルの展示で占められていて、文字数の少ないパネル解説がついているだけ。より見る価値があると思われるアニメの絵コンテを狭い空間に小学生の習字よろしく縦8行くらいで並べるのはどうかと思う。しゃがんで絵を見るのかと。絵とは横一列に展示するものではないのか。せっかく作画のすごいアニメなのだから、製作過程を丁寧に描いてほしい。芸術作品の展覧会にはなっていなかった。
 こんなもんなのかね。とても混んでいて立ちっぱなしだったので腰が痛い。

五日目

 ー嵐の日は包丁を研ぎ、金を数えるがいい🔪。(おかあさん語録第8章闇)

 雨が降って涼しくなった。こういう日は家から出なくても虚無感がない。雨の日というのは窓から雨が降るのを眺めるための日なのだ。冬物のニットを洗濯してゲームをしたり本を読んだりしよう。
 バルターズゲート3を始めた。ああ、これは大変なゲームを始めてしまったという予感がする。隅々まで探索するなんてのは到底出来そうもない。キャラクリだけで1時間もかかってしまったぜ・・・。名前の入力欄のデフォルトがアルファベットだったのでMamoidとしたが、ゲームを始めてみるとNPCの名前はみんなカタカナではないか。とても浮いている。ツノとしっぽが生えているピンク色のかわいい子。まだイカの妖怪が操るオウムガイ型の船から脱出して最初の集落に辿り着いたところ。
 
 先日買い替えたモニターは順調に稼働している。32インチあるとGoogleマップとか滅茶捗る。

 1ドル150円くらいで買えて本当に良かった。ちなみにエムアイカードのAMEXだと海外手数料安い(0.25%。大抵のカードは2.5~3%)からオススメ。これ、検索しても出てこない優良情報。ということで古いほうのモニターをメルカリに出すことに。
 メルカリを開くと、先月ミシンを譲った方が、手作りのランチバッグを出品されていて、もしかしたらあのミシンで作ってくれたのかしら?と思いうれしくなった。しかし、おかあさんちはランチバッグを今後使わなくなる予定なので買ってあげられない。工数を考えたら手ごろだし、十分可愛いと思うけど、そもそも採算度外視で自分の作品を手に取ってほしい気持ちだけで出品している人も多いハンドメイドカテゴリーは激戦区な気がする。売れないと悲しいな。商品説明とか、バックじゃなくてバッグとか、KitKatって書くとか!営業の工夫をしてほしい!(遠くから)

 お金も忘れずに数えた。おかあさんは今ライフプランを見直そうとしている。これもGW行動計画の一つ。昔のおかあさんはへそくりしたらしいが、令和最新鋭のにせおかあさんは勤労所得と金融所得。
 銀行口座残高、証券口座評価額及びDCの評価額の合計額は去年1700万円だったのが今年は・・・2150万円だった。目標にしていた2000万円を越えた。
 21,500,000-17,000,000=4,500,000
 おかあさんの資産は去年450万円くらい増えた。ちな現金比率は下がりリスク資産比率が上がった。
 おかあさんは生活費にレジャー・住居費込みで400万円近く使った。うひょ。おかあさんは手取りで570万円の収入を得た。ということは現金170万を残したわけだが、ボーナスが140万円くらいだから、ボーナス以外はほとんど使っている。何に?ドブ?いやねえ。おかあさんの金融資産の評価損益は210万円増えた。残り70万円は何かわからない。実現損益?
 おかあさんはこれから支出を減らさなきゃいけない。でも、もっといい部屋に住みたい。習い事やめて、家電の買い替えもやめないとな。整体とかマッサージとかもその場しのぎのお楽しみもね。えー、でも洗濯乾燥機10年経つよ。おかあさんの心では天使と悪魔が戦っている。
 なぜ急に研いだ包丁を片手に金勘定を始めたかというとこのブログ面白いなと思って。家計簿アプリ再開しようかな。おかあさんと言えば家計簿だしね。食品と日用品の仕訳が面倒くさいんだよなあ・・・。

わかります

六日目

 予想最高気温20度。全日本おさんぽくらぶ連合会の定義するスーパーお散歩日和。今日は、午前と午後で目黒の自然教育園と目黒区立美術館の青山悟刺繍少年フォーエバー展に。この季節、今日のコースはガチおすすめです。
 国立科学博物館分館目黒自然教育園は、都会の中のガチ雑木林。1950年に松林だったこの場所を自然教育園にしてから、徐々に遷移が進んで今は雑木林になったとか。
 全面的に木陰なので、周囲より大変涼しく、前日は雨だったのでさらに涼しげな空気でした。天皇や大名の領地だった庭園や公園は沢山ありますが、自然に任せた雑木林は、樹高の高い木に空が覆われて、青空の見えない独特の雰囲気があります。山間部へ行ってもアクセスのいい場所はスギやヒノキの人工林が多いし、日本中で平地林自体が希少なので、ある種東京的な自然です。

ノイバラ。桜みたいな小さな花だけど、香りはとてもバラ。
もみじ増殖中らしい
土足厳禁
こあがりのあるこや

 雰囲気の良い小上がりあります。近所の人はコーヒーでも持って読者に使うもよし。蚊の湧く梅雨前がオススメですよ。おかあさんは蚊にすごく刺される体質なんよ。

 お昼を挟み、駅の反対側は目黒川沿いにある目黒区美術館へ。いま会期中の青山悟刺繡少年フォーエバー展。全部写真撮影可、なんと青山氏ご本人が会場で作品制作している様子も見られるという、中々にオープンマインドな展覧会。

よく見て!奥さんっ、これ刺繍よ!シケモクも落ち葉もよ!

 おかあさんのお気に入りは、名画を刺繍にするシリーズのなかのジョルジョ・モランディ。他の絵と違って、刺繍にすることで全くモランディらしさを失ってしまうことで、横に名前を書いていなければ、何がモチーフかさっぱりわからないところが良い。

元の絵↓はフラットで光沢がない。ペインタリネス
作品を言葉で補強していくスタイル

 言語的なメッセージが多いのも面白い。「アーティストの労働にもっと評価を!」というメッセージの書かれた作品がある。昨日メルカリについて思ったことと重なった。
 都道府県立の美術館はどこも立派だが、市区町村立の美術館にも面白い展示は結構あっておかあさんは好き。空いているしね(横浜とか世田谷美術館なんかは立派すぎてそうでもないが)。

七日目

 今日は谷中銀座商店街と町家の「ナンはありません」と扉に書かれたベンガル料理店へ行ってみた。どんだけ商店街いくの。谷中銀座はかなり観光地化されているのと規模が小さめなのとで、散策はささっと終わった。いやでも自家製塩辛は気になったなあ。持ち歩くと傷むから断念したけど。
 ナンはありませんのお店で食べたマスタードフィッシュカレーはマスタードが効いていて独特なお味。こういう味付けもあるんかオモロと勉強になる。知らない味を知るたびに、おかあさんのおいしいお店アンテナの感度が上がっていく。
 帰りは町家から久しぶりに都電荒川線に乗ってみた。バスより細い車内はいつ乗っても混雑している。そして車内が暑い。不便だった時代を感じたい方はぜひ。
 谷中は小さいとはいえ、毎日歩き回っているとさすがに疲れてきた。休暇なのに。明日はごろごろしよう。

八日目

 のんびりのんびりの日。波よ聞いてくれ11巻Life on Our Planetを読みすすめる。以前は漫画なんて読み終わるまで止められなくて、続きはまだかなー新刊遅いなぁって思ったものだけど、今は新刊の漫画を数日に分けて読むのも苦にならず、逆にもう新刊出たのかと思うこともある。あ、でもヒストリエはいい加減にして下さい。この大王、本当にインド行く気あるんかと。
 ブッラクユーモアは面白い。主に主人公が部分的には正しいが概ね偏見に満ちたいい加減なことを、堂々と鉄面皮に言うのに周囲の人々が(心の中で)ツッコんでいくコメディ。
 Life on Our Planetの方は、ネトフリで見る方が面白いかもなと思いました。文字中心にするならもっと内容を充実させてほしいし、絵を中心にするなら絵をということでどっちつかずな出来な気がしました。祖先の物語の方が読みごたえがあったなあ。海🦂や海🦎はロマンがあるよね。

 あとは、習い事を解約したり、健保組合の健康保険料率を調べたり。国民年金高いなあ。家計簿アプリ導入したり(おい、ヨドバシのカード、どのアプリも連携できねーぞっ!)。
  家計簿アプリは5年以上前にもやっていたけど、確かにどれくらい食費に使ったかなどを把握はできたが、二年三年続けたところで中身は大体一緒なので、これは十分に傾向は把握していても見直しに繋がっていないということだなと気づいてやめた。
 あすけん(食事から栄養やカロリーを計算してくれるアプリ)も一か月で入力しなくなった。まず手料理を入力するのが面倒くさい。そして大体いつも過不足項目が同じなので、塩分過多でカロリー不足で、鉄と亜鉛とカルシウムとビタミンAが足りないということが分かったらもうお役御免。おかあさんの場合、必要な栄養を食べるだけの胃袋がないので、カロリーはあきらめてサプリとにんじんジュースを飲むという結論に至った。別に体調がよくなったという感触はない。

九日目

 とても暑い日だった。こっそり少しずつエマールで冬物のニットなどを洗っていたのだが、ついにこの日のマフラーで洗い終わり。おかあさんのマフラーで最も高級なのは妹のイギリス土産のスコットランド製アンゴラ混のやつで、安物はあんまり暖かくないアクリル製。最低限ウールにしとけってことよ。
 一年ほど続けているボイトレに行った。これも来月で解約。上手くなったかというとなった気がする。丁寧さというものがおかあさんの歌には足りなかったようだ。原曲での歌手の強弱付け方とか、抑揚のかけかたとか、そういうのをもっと丁寧に歌うようにしなければならないと学んだ。
 他に何したか覚えてないくらい覚えていない。たぶん何もしていないのだろう。そうだ、クーラーをつけたのは覚えている。つまり家にいた!
 やっぱりお出かけしないと書きたいことも出てこないんだよな。面白いこと(をおかあさんがいつも書いているとして)思いつくのは、大体歩いているときだもの。そして帰ってきたら忘れる。あと、おうちでは匂いと記憶の結びつきがない。

最終日

 軽く駒込の商店街へ行った。こじゃれたイタリアンのお店pucciiでピザを頂いたあと、栄屋食品店で古漬けを買った。軽さともっちり感のあるピザ生地で美味しかった。古漬けの方は、ぬか漬けとしては匂いと酸味が控えめで、でも発酵のうまさはちゃんとあって美味しい。塩味も薄めかも。先日、山種美術館の隣で買ったぬか漬けは酸味と塩味が効いていてお茶請けにいい感じだったのと好対照である。おかあさんぬか漬け好きです。ちなみにお店は半分くらい閉まってた。

 今年のゴールデンウィークは商店街と美術館を中心にお散歩ウィークだった。とっても東京的なゴールデンウィークの過ごし方だったのではないだろうか。年々減ってはいるらしいが、商店街は都内になんと約2300もあるらしい(令和4年度東京都商店街実態調査報告書)。衰退基調にあるのは否めないが、まだまだ面白いお店は沢山ある。もちろんどこにでもあるチェーン店も沢山混じってはいる。おばあちゃん向けの服屋とか布団屋とか、まあ絶対入らない店もありつつ、ハンドドリップコーヒーのお店、怪しげ健康食品、評判の良いレストラン、老人だらけの喫茶店、意外にこだわった紅茶のお店。ショッピングモールにあるユーチューバーの紹介するチェーン店に飽きたら行ってみてほしい。お茶屋さんの急須はどこで仕入れているんだろう、お茶屋さんによって違うのか、スーパーとは違うのかとかいろいろ想像を巡らせてほしい。
 ゴールデンウィークに行ってしまったが、基本どちらもやはり平日がおすすめである。どうしても特に規模の小さい商店街は個人商店を中心に、日曜祝日は閉まっていることがある。土曜は大丈夫。そして大きな美術館はもちろん混んでいる。目黒区美術館は大丈夫。美術館に関しては金曜夜などにナイトミュージアムをやっていればそれもおすすめ。

 連休も終わっちゃったなあと、いつもならこの辺で鬱になるわけだが、今年は違う。

 明日辞表を出す。


#創作大賞2024 #エッセイ部門



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