Kakuta

詩の投稿場所を探していました。皆さんに読んでもらえると、嬉しいです。

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  • 風と共に去った

    日常の些細な出来事を自由詩にして書いてみました。

記事一覧

嫌いじゃない

嫌いじゃない 嫌いじゃない 真冬の朝のスープ 洗濯機の音 嫌いじゃない 嫌いじゃない 暑い日に提灯を持つ子供 雨の降った夕暮れ 嫌いじゃない 嫌いじゃない 澄ん…

Kakuta
4週間前

天からの授かりもの

天からの授かりものを受け取った 無意味な講談 彼は喋る ある事ない事を なんでも売り物にする あの人達は 金追い人 あっという間に奪われた 嘘っぱちのデタラメを…

Kakuta
9か月前

鳥の声

正義があれば悪がいる 嘘をつけば真実がある 今はそんな時代じゃないよと パワハラにセクハラ クレーマーにモラハラ 嫌な上司に めんどくさい同僚 心おだやかにすれ…

Kakuta
9か月前

今日ここを出て行くよ

完熟のぶどうが摘み取られていく 彼らの命は終わる 命が終われば 種を撒き芽が生まれ育まれていく ここに仕事はない あれだけ忙しかったのに あっという間になくなっ…

Kakuta
9か月前

パレットの上

水色と赤 それを混ぜたパレットの上 キャンバスに描く 自由と平和 ゆっくりやればいいさ 自分のペースで 自分の思うようにゆっくりやればいいさ 水色と赤 それを混…

Kakuta
9か月前

カレンダー

今日で終わるカレンダーの昔の絵画 女の人が手鏡を持って化粧をしている そこから出てきた 絵画から出てきた 手鏡持って出てきた いつもの忙しい風景 ロッカー開けた…

Kakuta
9か月前

カーブ

夜の道 一人車を走らせる 遠くに見える街の灯り ここは郊外の道 田んぼの間に 新しくできた この道を一人車を走らせる 信号が赤から青に変わる アクセルを踏んで …

Kakuta
9か月前
1

リンゴ

古の彼方から産まれた狂気  いつかの出来事をあなたは信じるだろうか?  聞いただけじゃ駄目だ 見てみても信じるだろうか? 混沌から出てきた 深い沼から出てきた …

Kakuta
9か月前

スタイル,スタンス

朝起きて歯磨いて服着替えて ご飯食べて車のったり電車乗ったり歩いたりして学校いって会社いって勉強したり仕事したり これが一日の スタイル スタイル スタイル ス…

Kakuta
10か月前

一瞬

一瞬 一瞬 一瞬 一瞬 一瞬 僕は一瞬 あなたも一瞬 家族も一瞬 親も一瞬 東京も一瞬 日本も一瞬 世界も一瞬 地球も一瞬 宇宙も一瞬 神は見ていただろうか 一瞬の劇場を…

Kakuta
10か月前

あなたの涙のわけ

悲しみに暮れた日は 遠い目をしている あなたに流れる 一筋の涙 とても華奢で ちょっと触っただけでバラバラに壊れてしまいそうだった あなたに流れる 若い肌に流れる一…

Kakuta
1年前

「さよなら」の意味

雨の中 黒い傘をさして歩く 一人 行き交う人たちは無言で伏し目がち 感情のないまま歩く 雨は止まず ビルの谷間に落ちてくる ぽつり ぽつり と あの日 あの時僕に言…

Kakuta
1年前

静かな夜に

この静寂は誰のもの カーテンの隙間から見える外 星は見えるだろうか 今日は流星群が見えるはず 遠くに見える街の光 ここは住宅街の外れ 静かな夜に 静かな夜に 静寂を…

Kakuta
1年前

雷神 風神

大地は割れ 山は崩れ 風が吹きすさぶ わが妻よ わが子よ どこに行った  雷はなり ひょうがふり マグマがあふれる わが父よ わが母よ どこに行った  富士山が噴…

Kakuta
1年前
1

届かない

ベッドの上から 差し伸ばした手 ライトの光には届かないだろう 身を乗り出してスマホをとる 充電中のスマホは 既読の文字がつかない 光に差し伸ばした手 届きそうで届かな…

Kakuta
1年前

銃声の鳴る街

バン バン バン ズドーン ズドーン ズドーン 忍び足で歩く つな渡りをするように歩く 帽子は肌身離さず持っている ビリージーンのマイケルのように 軽やかに ここは…

Kakuta
1年前
嫌いじゃない

嫌いじゃない

嫌いじゃない

嫌いじゃない

真冬の朝のスープ

洗濯機の音

嫌いじゃない

嫌いじゃない

暑い日に提灯を持つ子供

雨の降った夕暮れ

嫌いじゃない

嫌いじゃない

澄んだ川

エサを探す魚

手を入れる子供

嫌いじゃない

嫌いじゃない

バス停へ走る女子高生

パンを食べながら

白い吐息がもれる

嫌いじゃない

嫌いじゃない

春も秋も真冬も真夏も

大人も子供もギャルも学生も

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天からの授かりもの

天からの授かりもの

天からの授かりものを受け取った

無意味な講談

彼は喋る

ある事ない事を

なんでも売り物にする

あの人達は

金追い人

あっという間に奪われた

嘘っぱちのデタラメを

ぐだぐだ並べて売り物にする

なんでも金、金、金

貧乏人は

でっかい夢みて安い給料で食いつなぐ

食費に

家賃

電気

水道

ガス

タバコ

酒に

ガソリン

電車代

野菜や米は

土地があればできるけど

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鳥の声

鳥の声

正義があれば悪がいる

嘘をつけば真実がある

今はそんな時代じゃないよと

パワハラにセクハラ

クレーマーにモラハラ

嫌な上司に

めんどくさい同僚

心おだやかにすればいい

鳥の声

工場の音

車の音      

飛行機の音がする

いろいろそれぞれの音

生活の音

天使に悪魔

鬼に侍

ナイトにモンスター

森のなか一人になればいい

風が葉をこする音

大樹のパワー

鳥の声

今日ここを出て行くよ

今日ここを出て行くよ

完熟のぶどうが摘み取られていく

彼らの命は終わる

命が終われば

種を撒き芽が生まれ育まれていく

ここに仕事はない

あれだけ忙しかったのに

あっという間になくなってしまった

僕は今日ここを出て行くよ

あてはないまた探そう

春の陽気が伝染する

5年乗ったナナハンのバイク

疾走する街を抜けて

またここに来た

街と山と田園が一望できるここで

僕は今日ここをでていくよ

あてのな

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パレットの上

パレットの上

水色と赤

それを混ぜたパレットの上

キャンバスに描く

自由と平和

ゆっくりやればいいさ

自分のペースで

自分の思うようにゆっくりやればいいさ

水色と赤

それを混ぜてぐちゃぐちゃにした

出てきた男と女

何でもかんでも食って飲んで

何でもかんでも奪って

どこかに消えた

翌日の朝、こんな置き手紙

[退廃はいかが?狂騒はお好き?

狂騒はいかが?退廃はお好き?]

水色と赤

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カレンダー

カレンダー

今日で終わるカレンダーの昔の絵画

女の人が手鏡を持って化粧をしている

そこから出てきた

絵画から出てきた

手鏡持って出てきた

いつもの忙しい風景

ロッカー開けたり閉めたり

もうすぐ始まる

アッチ行ったりコッチ行ったり

女の人が手鏡持って化粧している

そこから出てきた

いきなり出てきた

手鏡持って出てきた

知らず知らずの内に

異次元を旅する

僕は誰よりも早く飛べる

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カーブ

カーブ

夜の道

一人車を走らせる

遠くに見える街の灯り

ここは郊外の道

田んぼの間に

新しくできた

この道を一人車を走らせる

信号が赤から青に変わる

アクセルを踏んで

通りすぎるコンビニ

対抗車のライト

三連休の初日

後ろに車はいない

窓を開けて

外の空気を少し

ゆるやかなカーブ

スピードを上げて

リンゴ

リンゴ

古の彼方から産まれた狂気 

いつかの出来事をあなたは信じるだろうか? 

聞いただけじゃ駄目だ

見てみても信じるだろうか?

混沌から出てきた

深い沼から出てきた

いつかの出来事を

囁きによって

あなたは噛じる

酸化して腐敗したそのリンゴを

僕も噛じる

酸化して腐敗したそのリンゴを

建前と本音の世界

卓越した交渉

熱する議論

あなたは信じるだろうか?

遠い昔に作られた

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スタイル,スタンス

スタイル,スタンス

朝起きて歯磨いて服着替えて

ご飯食べて車のったり電車乗ったり歩いたりして学校いって会社いって勉強したり仕事したり

これが一日の

スタイル スタイル スタイル スタイル

これがだいたいの

スタイル スタイル スタイル スタイル

そのうち海の向こうで戦争が起こって

僕らは駆り出されて

そして死んでいく

昼のご飯を食べて少し休んだらさっきの続き

夕の帰り道なんだかにっこり

花にバイ

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一瞬

一瞬

一瞬 一瞬 一瞬 一瞬 一瞬

僕は一瞬
あなたも一瞬
家族も一瞬
親も一瞬
東京も一瞬
日本も一瞬
世界も一瞬
地球も一瞬
宇宙も一瞬
神は見ていただろうか
一瞬の劇場を
あなたは見ていただろうか

一瞬 一瞬 一瞬 一瞬 一瞬

あなたの涙のわけ

あなたの涙のわけ

悲しみに暮れた日は
遠い目をしている

あなたに流れる
一筋の涙
とても華奢で
ちょっと触っただけでバラバラに壊れてしまいそうだった

あなたに流れる
若い肌に流れる一筋の涙
それは一番純粋で はかなくて 尊いもの

めまいがするくらい
張り裂けそうな想い

スポットライトを浴びた
あなたに流れる
若い肌に流れる一筋の涙
ガラス細工のように繊細で
少し力を入れただけでバラバラになってしまいそうだっ

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「さよなら」の意味

「さよなら」の意味

雨の中 黒い傘をさして歩く 一人
行き交う人たちは無言で伏し目がち
感情のないまま歩く
雨は止まず
ビルの谷間に落ちてくる

ぽつり ぽつり と
あの日 あの時僕に言ったスマホ越しの

「さよなら」
  

もうしゃべることも会うこともないだろう

押し流されるように駅の構内へ
アナウンスと靴の音
吹く風が妙に冷たい
気持ちは晴れず
揺れる電車の外
ビルと雲の間から太陽が出てきた

感情を探りあい

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静かな夜に

静かな夜に

この静寂は誰のもの
カーテンの隙間から見える外
星は見えるだろうか
今日は流星群が見えるはず

遠くに見える街の光
ここは住宅街の外れ
静かな夜に 静かな夜に

静寂を破ったのは何の音
フクロウの声
風が出てきた
明日は嵐の予感

真夜中に
一人考え事
上手くいくはずもない
想いめぐらして
静かな夜に 静かな夜に

静寂が過ぎ
音が聞こえる
子供のはしゃぐ声
男女の笑う声
人が集まってきた

ここ

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雷神 風神

雷神 風神

大地は割れ 山は崩れ 風が吹きすさぶ
わが妻よ わが子よ どこに行った 

雷はなり ひょうがふり マグマがあふれる
わが父よ わが母よ どこに行った 

富士山が噴火
桜島が噴火
マグニチュード10の地震
大津波が押し寄せて
雷雨は鳴りやまず
大洪水が起きた
大地が割れ
地面は分断された

すべての家は崩れ
食料はなくなり
寝ることもできない
衣服はボロボロで
仲間を探してマグマの脇を歩く

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届かない

届かない

ベッドの上から
差し伸ばした手
ライトの光には届かないだろう
身を乗り出してスマホをとる
充電中のスマホは
既読の文字がつかない

光に差し伸ばした手
届きそうで届かない
昔の写真みて思い出に浸る
誕生日にもらったバッグ

部屋の壁を明るい色にして
ハッピーに生きよう
たまには美味しいものでも食べよう
流行りの服でも買おう
でも家に帰ると
新しく買った服の袋置いて…
届きそうで届かない

手を伸ば

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銃声の鳴る街

銃声の鳴る街

バン バン バン ズドーン ズドーン ズドーン

忍び足で歩く
つな渡りをするように歩く
帽子は肌身離さず持っている
ビリージーンのマイケルのように
軽やかに
ここは銃声の鳴る街
桶屋だけが儲かる

バン バン バン ズドーン ズドーン ズドーン

紳士 女性はもちろん子供老人まで銃を撃つ
塹壕を掘って
バリケードを造って徹底抗戦
ここを抜けられてはだめだ
銃声が鳴る
ミサイルが飛ぶ
羊も飛ぶ

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