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【新聞の読み方⑪―モチスキゼミ式どんなESが通過しやすいか?ES事例でわかりやすく解説する】

本日は、ESの実戦的書き方の秘訣(おさらい含む)です。

【SDS法を使った「学業」作成の事例】

1.SDS法構成

(1)Summary(全体概要:導入)
(2)Details(詳細説明)
(3)Summary(全体概要:まとめ)

2.例文:精密機器メーカー合格の社会学専攻Nくんの「学業」について

〖全体概要:導入〗
私は「社会調査実習」研究・フィールドワークに力を注ぎました。
〖詳細説明〗
東京都調布市の地域活性化のため、伊豆諸島新島の野菜・魚介類を調布市に直送・販売する地域連携事業の現状と課題に関する研究調査に携わりました。設計~本調査~データ分析~報告書作成まで、多面的な視点で捉えながら、アンケート調査に取り組みました。
〖全体概要:まとめ〗
様々な関係者の方々に対して、話やすい状況を作るため、地域の人々にとけ込みながら研究ができました。(197字)

3.就活モチスキゼミコーチのコメント

【PREP法を使った「力を注いだこと」作成の事例】

1.PREP法構成

2.例文:メガバンク合格の物理学選考のT君の「力を注いだこと」

〖結論〗
高校時代の剣道部活動で30人の部員に実戦形式でリーダーシップを発揮してチームをまとめました。
〖理由〗
実力差で一軍~三軍(各4人)とその他に分かれていました。高校2年秋には半数の部員が結束できなくなり、私は役職がなくとも部員一人ひとりからじっくり話を聞いて原因を探りました。
私は有望な部員ではなく、中学生から始めた叩き上げで一軍になり全員の気持ちを察せるからです。
〖具体例〗
●部長が責任感から厳しい稽古から、ついていけない部員が3割いて、●折角入部しても一つの部活動を出来ていない疎外感を感じるものが7割いました。そこで私は毎日、実力に関係なく3分間実戦して相手を次々に替える「地稽古」を30分やることを提案して実現させました。実力差、問題意識、相手の鍛錬の意気込みが相互理解できました。
〖結び〗
次第に稽古中に「今の一本良かった」「だんだん早くなっている」と前向きな言葉をかけ続けて、稽古終了後は皆が笑顔で対話できるようになりました。(400字)

3.就活モチスキゼミコーチのコメント

(1)主要役職者の肩書きは、審査に関係ない!?
主将・副将や部長・副部長など、「役職付きで活躍した」ことを、ことさら強調する人がいますが、採用担当者は役職者だからと評価しません。
無役でも「あなたが、何を成し遂げたのか?」中身が大切です。

(2)論点―結論―根拠のつながりを明確にして考えよう!
ESストーリィの流れは、「論点」(自分はどんな人間なのか)を決めたうえで、「結論」(力を注いだこと=何を成し遂げたのか、自己PR:強み・長所=どんな良さがあるのか)をつくりましょう。そのうえで「根拠」(情報を集める、整理する)から具体例・結び(まとめ)となります。

最初に「何を表現しようか」発想したり、「何を訴えようか」構想する場合は、3つでも4つでも「結論」ネタを思い浮かべましょう。
さらに、「根拠」をいくつも考えましょう。その中から、自分の真実の自分を見つめると、本当の自分が見えてくることでしょう。
そのなかで「リーダーシップ」「コミュニケーション」に着目する人が多いので、アドバイスしますね。

(3)リーダーシップとは?
先頭を切って、グイグイ引っ張るだけがリーダーシップではありません。チーム全員の意思疎通を取りながら、一人ひとりの背中を押して、チームを盛り立てることもリーダーシップといえます。

(4)コミュニケーションとは?
「しゃべりがうまい」「活発に話ができる」などと「話し方で評価されるのではないか?」と受け取り人がいますが、そうではありません。
Tさんは物静かな人間でした。上級生として下級生の面倒見がよい人でした。コミュニケーションは、まず、
相手から「傾聴すること」「話をじっくり聞くこと」が大切です。
そのうえで、
同調・質問しながら相手の気持ちを聞くことで信頼関係をつくること。
そして、
相手のために、自分の意見・助言を伝えながら、一緒になって問題解決のため行動すること。
という、「しゃべる」という言語コミュニケーションだけでなく、非言語コミュニケーションである「人間性がにじみ出る姿勢・態度」「相手の役に立つ思考・行動力」が求められます。

(5)どんなESが通過しやすいか?—審査担当者の立場に立って、作成すること
ESを一所懸命に書いた自分のひたむきに努力したあまり、ついつい自意識中心にとらわれることがないよう、注意しましょう。
自分の頭から離れて、「多面的なものの見方」をしましょう。

たとえば、ESを読んで審査する担当者の立場を考えると、短期間で応募してきたESをたくさん読み込んで、就活生の可能性を懸命に検討してもらっています。
つまり、担当者の眼も脳もくたくた疲れる様子を思い浮かべると、ちょっとや、そっとのことでは、感心したり、心を動かさなくなることが想像できるでしょう。
その担当者の気持ちを察すれば、まずは、読みやすい文章を作成するため、コンパクトにまとめることは必須です。
たとえば、「1つの論点―1つの結論―3つの論拠」で構成しようとした場合、論拠を●印で端的に説明したり、①~、②~、③~などと表現するなど、「ひと目でわかるように」気遣いすることが、良いでしょう。

(株式会社アンド著『思考法図鑑』より引用)

また、担当者に感心してもらい、心を動かすためには、「自分は一生懸命、頑張りました」と自分の必死さを主張するよりも「相手の立場で、役に立とうとしたこと」を表現するほうが良いでしょう。
その理由は、「仕事の本質」を究明すると、「私たちは誰かの仕事に助けられて生きている」のであり、「誰かの役に立つことが仕事になる」からです。

※ESがうまく書けない就活生、選考試験でESに課題があり通過できない就活生は、「ビジネス文章のプロフェッショナル」「就活の選考試験対策の専門家」に見てもらうことが、良いでしょう。
よろしければ、就活モチスキゼミコーチに相談してくださいね。

※ぜひ、日経新聞を利用して、どしどし検索しましょう。
日経新聞は、ぜひ読んでもらいたいのですが、経済的にきびしい学生の皆さんは、大学の図書館をフルに利用しましょう。
有料電子版・紙面を自由に読んで、活用できますよ。学費に含まれる図書館のライブラリーをどしどし使いましょう。
アルバイトで、自分に投資ができる人は、2月7日までに申し込めば「2か月間無料キャンペーン」がありますので、申し込んではいかがでしょう。
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【就活モチスキゼミコーチが選んだおすすめ記事】

1.1面トップ 日米、中国核戦力を「拡大抑止」 防衛相会談
先端装備開発へ新枠組み

<リード文>
【ワシントン=三木理恵子】米国訪問中の浜田靖一防衛相は12日(日本時間13日午前)、国防総省でオースティン米国防長官と会談した。中国の核戦力の増強に対処するため米国の核を含む日米の「拡大抑止」を強化すると確かめた。極超音速ミサイルの迎撃技術などの迅速な開発へ協力する枠組みの創設で合意した。

2023/1/13 9:40 日本経済新聞 電子版より引用

<参考記事>反撃能力、日本・アメリカ協力の具体策は?(全文掲載)

2023年1月13日の日本経済新聞朝刊1面に「反撃能力 日米で『協力深化』」という記事がありました。日本とアメリカの両政府は外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)で、日本が保有を決めた「反撃能力」に関し「運用へ日米の協力を深化させる」と表明しました。具体的にはどのように協力を深めるのでしょうか。

2023/1/13 7:00 日本経済新聞 電子版より引用
2023/1/13 7:00 日本経済新聞 電子版より引用

ここが気になる
反撃能力は相手のミサイル発射拠点をたたく能力のことです。これまでは相手が撃ったミサイルを迎撃する、いわば「受け身」の体制でした。しかし、北朝鮮や中国が開発するミサイル技術が向上し、迎撃しきれなくなる恐れがあるので、日本を攻撃した場合に反撃する能力があると示して、攻撃を思いとどまらせる方針にしました。
反撃能力は専守防衛の範囲で使う想定をしており、ミサイル発射の兆候を把握することが重要です。このため今回、アメリカから提供される衛星情報を基に発射拠点に打撃を与え、攻撃を防ぐことを想定しました。米国の情報収集衛星は日本より高性能で基数も多く、分析ノウハウも充実しているため有効な情報になります。
アメリカの日本防衛義務を宇宙空間に拡大することも合意しました。日本の人工衛星が攻撃され、地上の防衛設備に影響が出る場合などを想定します。南西諸島の防衛では、基地や空港など日米共同使用の施設の対象を拡充し、在日米軍嘉手納基地に隣接する弾薬庫も対象にします。こうした取り組みを有事に機能させるためにも、部隊の練度向上や自治体との調整など、山積みの課題に素早く取り組む必要があります。

2023/1/13 7:00 日本経済新聞 電子版より引用
2023/1/13 7:00 日本経済新聞 電子版より引用

2.[社説]安保戦略の実行へ日米協調を(全文掲載)

「反撃能力」の運用はとりわけ日米間の綿密な調整が必要になる。日米2プラス2後の共同記者会見に臨む担当閣僚ら(11日、ワシントン)=外務省提供・共同

日米両政府がワシントンで外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)を開いた。日本が保有を決めた「反撃能力」の運用をめぐり日米が協力して対処する方針で一致したのは適切である。地域の安定に向けて国家安全保障戦略など3文書を着実に実行してほしい。
反撃能力の保有は自衛隊が「盾」、米軍が「矛」の役割を担ってきた戦後の安保政策の転換になる。オースティン国防長官は共同記者会見で「強く支持する」とし、日米2プラス2の共同文書も「効果的な運用に向けて日米間の協力を深化させる」と明記した。

相手に攻撃を思いとどまらせるほどの抑止力を日本だけで持つのは不可能だ。他国領域内での標的の動向をつかむだけでも米軍の支援が必要になる。台湾有事などに備え、どんな方法や手順で運用するか、米軍との意思疎通や戦略の擦り合わせが欠かせない。

安保環境は険しさを増す。日米両政府が「最大の戦略的挑戦」と位置づけた中国だけでなく、北朝鮮は今年の目標に戦術核兵器の大量生産を掲げた。危機の領域も広がっており、日米は宇宙空間での攻撃も米国の対日防衛義務の対象になり得ると確認した。

日本は自衛隊の組織強化の一環として、陸海空の3自衛隊の部隊運用を一元的に担う常設の統合司令部を創設する。現場レベルでも米国と緊密に連携し、日米の安保協力をより深めるべきだ。
共同文書は、日本側が主体的な自国防衛と地域の平和・安定への役割拡大の決意を示し、米国も日本を含むインド太平洋で最適な戦力態勢をとるとした。専守防衛の理念を踏まえ、日本に何ができて何ができないのかの検討を率先して急がなければならない。

日米2プラス2に先立ち、日英両首脳はロンドンで自衛隊と英軍が互いの国を訪問しやすくする「円滑化協定」に署名した。オーストラリアに続き2カ国目となる。中国などの抑止を念頭に安全保障の裾野を国際社会に広げるのは日本の国益につながる。

2023/1/12 19:00 日本経済新聞 電子版より引用

3.2面総合 ユニクロやアステラス、給与の世界共通化進む

【この記事のポイント】
・日本企業でグローバルな給与制度採用が相次ぐ
アステラス製薬は部長級以上の制度を世界で共通に
・世界的な人材獲得競争で巻き返しを狙う
<リード文>
日本企業が国内外の社員の給与制度の共通化を進めている。「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは国内外の給与制度を3月に統一し、国内従業員の年収を引き上げる。アステラス製薬も部長級以上の制度を全世界で共通化した。主要国に比べ日本の給与制度は硬直的とされ、優秀な人材への配分で見劣りする。制度の共通化で給与水準を引き上げやすくするほか、世界的な人材配置を柔軟にできるようにする。人材獲得の国際競争で巻き返しを目指す。

2023/1/13 2:00 (2023/1/13 4:00更新) 日本経済新聞 電子版より引用

2023/1/13 2:00 (2023/1/13 4:00更新) 日本経済新聞 電子版より引用

4.セブン&アイ、今期純利益33%増
海外コンビニ上向く 国内も復調、上方修正

<リード文>
セブン&アイ・ホールディングスは12日、2023年2月期の連結純利益が前期比33%増の2800億円になりそうだと発表した。3年ぶりの最高益を見込んでいた従来予想から160億円引き上げる。海外コンビニエンスストア事業でガソリン販売の採算が上向くほか、21年に買収した米同業との統合効果が出る。国内コンビニ事業も人流が回復して販売が伸びる。

2023/1/13付 日本経済新聞 朝刊より引用
2023/1/13付 日本経済新聞 朝刊より引用

5.やさしい経済学幸せに生きるために(8) 早期保育が高める幸福感 京都大学准教授 柴田悠

<リード文>
米国の133の福祉政策を評価した研究によると、対象者の利益(所得上昇など)への費用対効果が最も高かったのは、不利家庭の子どもへの教育と医療です。そこで子ども政策、中でも日本で普及途上の0~2歳児保育に着目します。
<引用>
東京大学の山口慎太郎教授らが全国の出生児とその親の追跡調査データを分析したところ、2歳半時に保育に通っていると、子どもの1割で見られる言語発達遅延が予防される傾向がありました。加えて母親が高卒未満(母親の4%)の場合、子どもが2歳半時に保育に通っていると、3歳半時の親の育児ストレスと虐待が減る一方で育児幸福感が増え、子の攻撃性と多動性は減る傾向にありました。2歳児保育は親の幸福感を高め、子の発達改善をもたらすようです。(中略)
また出身家庭の有利不利にかかわらず、0~2歳の保育で、男性は情緒的孤立(悩みを誰にも相談できない)リスクが2割減り、女性は自殺念慮リスクが3割減る傾向がありました。
0~2歳児保育は、子どもの将来の幸福やウェルビーイングにも貢献する可能性がありそうです。

2023/1/13付 日本経済新聞 朝刊より引用

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ESがうまく書けない就活生、
選考試験でESに課題があり通過できない就活生など…

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